出産後に起こるリスクが高まる病気があります。
乳腺炎もそのひとつ。
普段から起こる可能性も十分にあるものの、
特に赤ちゃんが出来てからは発症する可能がかなり高くなる病気のひとつです。
なんだか胸に痒みや違和感がある…
なにか分からないけど乳房のあたりが痛い…
そんな時は乳腺炎になってしまっているかもしれません!
乳腺炎ってどんな病気でしょうか?
なぜ出産後はかかりやすいのでしょうか?
対処法はあるのでしょうか?
乳腺炎ってなに?
乳腺とは、母乳を作る器官と母乳が乳頭まで通る管のような器官のこと。
そして乳腺炎とは、乳腺におっぱいが詰まってしまい
炎症を起こしたり、化膿したりする症状のことを言います。
なんと出産後の女性の約25%もの人が乳腺炎に悩まされるとのことで、
中には妊娠後期にすでに乳腺炎になってしまう女性もいます。
多くの場合は、乳腺におっぱいがつまって炎症を起こす
急性鬱滞乳腺炎という軽い症状で終わる場合が多いようです。
痒みや軽い痛み、乳房のしこりなどがある場合、
この軽い乳腺炎にかかってしまっているのかもしれません。
しかしそれが悪化して乳腺が炎症を起こすと、
急性化膿乳腺炎という症状になり、
かなりの痛みや高熱を伴って、ひどい場合は手術が必要になることも。
母乳での育児を中止しなくてはいけない場合もありますので
なんとか予防に努めたいものですが…
なぜ出産後に乳腺炎にかかりやすくなるのでしょうか?
授乳中に乳腺炎にかかりやすくなるのはなぜ?
乳腺炎は母乳の詰まりによって引き起こされるもの。
それで母乳がどんどん作られる授乳期や、おっぱいが作られ始める時期は
普段よりも特に乳腺炎に注意が必要な時期。
おっぱいを赤ちゃんに与える時間が空いてしまったり、
赤ちゃんがあまりおっぱいを飲んでくれず飲み残しがあったり、
さらに母乳が作られ過ぎる母乳過多の状態にあると
乳腺炎にかかりやすくなってしまいます。
また育児による疲れも、乳腺炎の大きな原因になります。
疲れやストレスにより免疫力が低下し、
さらに頻繁に授乳や搾乳をするのが難しくなってくると
乳腺炎もひどくなってしまう可能性があります。
加えて妊娠によってサイズが小さくなってしまった下着などを
そのまま用いて身体が締め付けられることによって
乳腺炎が引き起こされることもあるようです。
授乳期は乳腺炎の原因になることがいっぱい!
しかし改善方法はあるのでしょうか?
乳腺炎にかからないために…改善方法はあるの?
重度になると生活にも支障が及ぶ乳腺炎。
もし「おかしいな、乳腺炎なのかな」と思ったら、
すぐに対処することで重度の乳腺炎に移行するのを抑えることができます。
例えば、授乳の感覚が空いてしまっている時や
母乳の飲み残しがあるときは、授乳の回数を増やしたり
搾乳をして母乳が乳腺に残らないように気をつけましょう。
またストレスを減らして心のゆとりを持つことや、
体型に合った下着を使って体のゆとりを持つことも大切。
無理しすぎる事の無いようにしましょうね。
マッサージなどで溜まってしまった母乳を出すという方法もありますが、
妊娠中に乳腺炎になってしまった場合は、あまりマッサージをすると
子宮が収縮してしまうことがあるので要注意です。
マッサージ方法も、出来れば病院できちんと指導してもらうのが安心ですね。
出産後に痛みや熱にうなされていても、生まれたての赤ちゃんは待っていてくれません…
少しでも体調不良の原因を取り除けるよう、乳腺炎の予防にも努めていきましょう♪
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