ここでは、ミニバンの3列目シートにチャイルドシートを設置するのは危険なのかどうか、について書いていきたいと思います。
あわせて、なぜ助手席にチャイルドシートを設置するのが危険なのかということや、最終的にミニバンへチャイルドシート設置する場合はどこが一番押し合うなのかという点について紹介します。
助手席、3列目シートにチャイルドシートを設置する危険性
助手席にチャイルドシートを設置するのが危険な理由
助手席にチャイルドシートを設置するのはやめたほうがいいと言われることが多いですが、これはエアバッグが作動したときに赤ちゃんに被害が及ぶ可能性が高いからです。
エアバックは、大人の体を基準に設計されています。なので、体が小さい子供や赤ちゃんは、
- エアバッグがしっかり機能しない可能性があること
- エアバックが飛び出た時の衝撃によって逆に怪我をしてしまう可能性があること
この2つリスクが考えられるからです。
これは、国土交通省のホームページにもしっかり記載がされています。参考:チャイルドシートの適正使用に関する啓発のあり方について|国土交通省
ただし、法律的に助手席にチャイルドシート設置してはいけないというものはないんですね。法律違反ではありません。つまり、道路交通法違反ではなく、点数も引かれません。
また、助手席にチャイルドシート を設置した場合でも、チャイルドシートを前向きに設置しつつ、助手席の座席をいっぱいまで下げることで危険性が下がる
とも、国土交通省のホームページでは紹介されています。
※ただし、チャイルドシートを後ろ向きに設置することは危険だと明記されています。
以上から、助手席にチャイルドシートを設置するのは違法ではないものの、事故があった時にある程度危険性があるということは覚えておいた方が良いです。
3列目に設置すると何が危険なのか?
では次に3列目シートにチャイルドシートを設置するのは危険なのかどうかという、本記事の核心に迫っていきましょう。
ちなみに、3列目シートへのチャイルドシート設置に関しては、さきほど紹介した国土交通省のホームページでも危険性については全く書かれていません。
ただ、いろいろと情報収集してみると、3列目シートもできるだけチャイルドシートを設置するのは避けたほうがいいという意見もちらほらあります。
3列目のチャイルドシート設置が危険とされる理由は、こちらも後方からの追突事故があった場合に衝撃がそのまま赤ちゃんに伝わってしまうということのようです。
特にミニバンの三列目シートは、シートを畳むとそのスペースが荷室にもなるという性質上、バックドアからほとんど距離がありません。
なので、後ろから追突をされるとだいぶん被害が大きくなってしまうというのは、確かにそうかもしれませんね。
ただまぁ、言いたいことはわかるのですが…。
ちょっとそこまで神経質になりすぎなのではないかなーっていうのが私の本音です。
確かに、突き詰めていくとやっぱり一番安全なのは真ん中の2列目シートです。
前と後ろからの衝撃を一番受けにくい、そしてエアバックなどの二次的な被害を受けにくいですからね。
ただ、衝撃的が全く無くなるわけではないですし、横から追突されたり衝撃があった場合には?と突き詰めていくと、結局どこに設置しても危険性というものは、結局ゼロにはならないんですよね^^;
3列目にチャイルドシートを設置すると損なわれる利便性
今度は、3列目にチャイルドシートを設置したときに損われる利便性について。
ただきほどもちらっと言いましたが、ミニバンとって3列目はシートを畳むことで収納スペースにもなるのが大きなメリットのはず。
しかし、3列目にチャイルドシートを設置してしまうことで、せっかくの収納スペースがデッドスペースになってしまいます。
どうしても3列目にチャイルドシート設置しないといけない理由があるのであれば話は別です。
ですが、リスクももちろんそうですが、せっかくのミニバンの利便性を生かすためには、3列目へのチャイルドシートの設置は、あまりお勧めできないなぁと、個人的に思うわけです。
ミニバンのチャイルドシートのおすすめ設置場所は?
で、結局のところミニバンにおけるチャイルドシートの設置場所として一番オススメなのは、どこなのか?というところですよね。
結論としては、やっぱり2列目シートがベストだと個人的には思います。
ただし、チャイルドシートが二台以上になった場合は、乗っている車によっても設置場所というのは考えなければいけないとおもいますね。
例えば、8人乗りのベンチシート(独立しておらず繋がったシート)のミニバンに乗っていて、チャイルドシートを2台設置する場合。
ベンチシートは基本的に、2列目のシート倒さないと3列目シートにはいけません。
ここでセオリー通り、チャイルドシートをベンチシートの両側に2台つけた場合、いちいちどちらかのチャイルドシートを取り外さないと3列目にいけない・・・という非常にめんどくさい事態になってしまいます。
また、コンパクトミニバンのシエンタなどは、そもそも2列目シートを倒さないと3列目に行くことはできません。
これが何を意味するのかというと、チャイルドシートを設置した側からは3列目への乗り入れができなくなってしまう、ということです。
つまり、シエンタやフリードなどこのタイプのミニバンの場合、2列目に2つチャイルドシートを設置してしまうと、完全に3列目が座席としては死んでしまいます。(おそらく、3列目は常に跳ね上げて、荷室スペースオンリーでの運用になると思います。)
なので、シエンタやフリードの場合は、3列目シートと2列目シートに1台ずつ設置するのがおすすめですね。
まとめ:3列目にチャイルドシート設置は妥当か?
ということで、最後にまとめをしておきます。
7人〜8人乗りのミニバンの3列目へのチャイルドシートの設置については、助手席までではないにしろ、後方からの衝突時にはある程度リスクがある、ということです。
安全性でいえば、チャイルドシート設置に最も良いのはやはり2列目ですが、特に2台以上のチャイルドシートを設置する場合、利便性から2列目に並べてチャイルドシートを設置するのはお勧めしません。
複数のチャイルドシートを設置する場合は、2列目と3列目にそれぞれ設置するのが最も妥当な設置位置だと思います。
ちなみに、運転席の真後ろの3列目は運転席からは見にくいので、子供とお母さんだけで出かけることが多い場合には、3列目のチャイルドシート は運転席とは反対側に設置することで、運転中でも子供の様子が見えやすいのでお勧めです。
これからチャイルドシーとの設置場所について検討されている方は、参考になれば幸いです!
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