妊娠が難しい不妊症とは別に、
もうひとつ赤ちゃんが望みにくい、つらい症状があります。
それが不育症です。
不育症はいったいどんな原因で起きるのでしょうか?
治療法はあるのでしょうか?
流産が続いてしまう理由
妊娠することは出来るのに、流産を繰り返してしまう場合があります。
妊娠に至りにくい場合は不妊症と呼ばれますし、
体外受精などで受精卵ができても、それが子宮内に着床せず
化学流産となってしまう場合には、着床障害が疑われます。
しかし妊娠して、ある程度赤ちゃんが育つのに
早期流産、または流産を繰り返してしまったり、
死産となってしまう場合、不育症である可能性があります。
流産にはいくつかの原因があり、
受精卵の染色体異常などが関係している場合があります。
しかし受精卵に問題がなくても、時にははっきりとした原因も分からないまま
流産を繰り返してしまう場合、不育症が疑われるのです。
不育症について
不育症の原因には、いくつかの要素が関係していると言われます。
子宮の形態異常や甲状腺異常など…母体に起因するものもあります。
不育症というネーミングには
赤ちゃんをお腹で育てることが出来ないイメージがありますが、
実は不育症は治療法のある症状です。
実際にアスピリン療法やヘパリン療法などを用いて
諦めずに妊娠をした結果、
無事に赤ちゃんを出産できたカップルも少なくありません。
繰り返す流産は心にも体にも深い傷が残ります…
しかし諦めないという選択肢もまた、目の前にあるのです。
⇒参考資料:不育症治療成績-厚生労働省研究班
妊娠しやすい体をつくるためには?
これといった原因を見極めるのがまだ難しい不育症ですが、
専門医の治療、それに加えて
妊娠しやすい体づくりを心がけることによって改善がみられるのは嬉しいことです。
ぜひ毎日の生活の中で、妊娠力を上げるよう意識していきましょう。
生活習慣を見直し、バランスの良い食生活と適度な運動を取り入れたり
大量の飲酒や喫煙といった悪い生活習慣を避けることは効果的です。
また妊娠を助ける栄養素が含まれたサプリメントを用いて、
自分の体を少しずつ妊娠しやすい状態に整えていくこともできますね。
長く不妊症や不育症と付き合っていくのは大変です。
しかし出来る事から少しずつ、自分の体を整えていけるとよいですね。
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