妊娠した時に気を付けなければいけない病気のひとつに、
妊娠糖尿病があります。
もともと糖尿病では無かった方が、妊娠によって糖尿病になってしまう…
そんな恐ろしいことが、かなりの割合で起こり得ます。
通常糖尿病になった時は食事制限を行う必要がありますが、
妊娠中には食事制限をするのも大変。
そこで注目したいのが、低GI食品なんです!
そもそも妊娠糖尿病とはどんな病気なのでしょうか?
低GI食品っていったいなんでしょうか?
妊娠糖尿病とどんな関係があるのでしょうか?
妊娠糖尿病ってなに?
妊娠糖尿病とは、妊娠前に糖尿病では無かったにも関わらず
妊娠が原因で糖質の代謝異常が引き起こされること。
妊娠していない時におこる糖尿病よりも症状は軽度ですが、
それによって引き起こされる問題はたくさんあります。
例えば妊娠高血圧症も発症してしまったり、
赤ちゃんの流産や早産のリスクが高くなってしまったり…
症状をそのままにしておくと、出産後に重度の糖尿病に移行してしまうことも。
⇒参考資料:妊娠糖尿病-日本産婦人科学会
それで妊娠糖尿病が発覚した場合、
すぐに血糖値が上がらないよう食事制限をする必要があります。
しかし妊娠中の食事制限は大変なもの。
母体と赤ちゃんを守るために必要不可欠な栄養素もありますし、
食事制限によってあまりストレスを溜めるのも
赤ちゃんにとって悪影響になるからです。
そこで低GI食品の出番なんです!
低GI食品ってなに?
GIとは、グリセミック・インデックスの頭文字を取ったもの。
これは食事をした後に、その食べ物の糖質がどれくらい体に吸収されるか?
血糖値がどれくらい上昇するか?という点を数値化したものです。
低GI食品はその数値が低いもの…
つまり、糖質が吸収されにくい食べ物のことなんです。
参考資料:GIについて学ぼう!-大塚製薬
GI値の高い食べ物は、血糖値を急激に押し上げてしまうため
糖を分解する体の仕組みに負担をかけてしまいます。
処理しきれなかった糖は結果として血糖値を常に上げた状態にしてしまい、
その症状こそが糖尿病と言われています。
しかし低GI食品は血糖値の上がり方が緩やかで、
その後血糖値が正常な値まで下がりやすくなります。
それで妊娠糖尿病の食事にも、低GI食品を取り入れることがおすすめなんです。
低GI食品にはなにが含まれるの?
低GI食品には多くの食品が含まれています。
例えば海藻類やキノコ類、納豆や豆腐などが含まれます。
また以外にも肉や魚はGI値が全体的に低い食べ物です。
妊娠中に必要なエネルギーを培うためにも、たんぱく質をしっかり取り入れたいですね。
カロリーが低い、または体に良さそうな食べ物でも
GI値という観点ではあまり推奨できないものもあるので要注意。
例えば野菜では、キャベツやピーマンは低GI食品ですが
ジャガイモやニンジンは高GI食品です。
また穀類では、玄米や全粒粉のパン、パスタは低GI食品ですが
白米や食パンは高GI食品の代表ともいえる食べ物です。
見た目では分かりにくいので、妊娠糖尿病に悩んでいたら
ひとつずつしっかりとチェックする必要がありそうですね。
お米やパンをしっかり食べていた人にとって、
食事制限で穀類を全く食べないようにするのはかなりストレスの溜まるもの…
低GI食品を使って上手に食事を楽しみながら、血糖値にも気を付けていきたいですね。
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