妊娠初期のママが知っておきたいコト!神経管閉鎖障害ってなに?

近年、厚生労働省から妊娠を希望する女性や妊娠初期の女性に対して
葉酸を摂取することを勧める通知が出されたのをご存知でしょうか?

葉酸を摂取することによって、先天性異常のひとつである
神経管閉鎖障害のリスクを低くすることが出来ると言われているんです。

大切な赤ちゃんを守るために、この障害について知っておくのは大切なこと。

神経管閉鎖障害ってなんでしょうか?
どんな症状が出るのでしょうか?
その障害のリスク低減のために出来ることってなんでしょう?

神経管閉鎖障害ってなに?

神経管閉鎖障害とは、先天性異常のひとつで
おなかの中の赤ちゃんの脊椎に通っている神経管が
癒合不全、つまり正常にくっつき合わない状態になる症状のことです。
妊娠初期に起こると言われている異常で、出産まで至らないケースも見られます。

もともと発症率の高かった欧米諸国では、
この症状のリスク低減について長く研究がおこなわれてきたようですが、
日本では比較的発症率が低く、神経管閉鎖障害について
近年まであまり考慮されてこなかったのが現実のようです。

しかし近年高齢出産の増加のためか、
この症状の増加傾向も見られるようで、日本でも発症リスクを下げるために
厚生労働省からの情報提供などが行われるようになりました。

神経管閉鎖障害になると、どんな症状がでるの?

神経管閉鎖障害によって起こる症状はいろいろとありますが、
その中でも多くみられるのが二分脊椎症です。

これは脊椎の形成不全によって脊髄が
脊椎から飛び出した状態で大きくなってしまったり、
目には見えないものの体内で同じような状態になってしまう症状です。

脊椎の損傷ですので、下半身の麻痺や排せつに関する障害、
足の変形、さらに合併症として水頭症を発症してしまうなど、大変重い障害を伴います。

また稀なケースとして、神経管閉鎖障害から無脳症を発症してしまう場合もあります。

無脳症とは、奇形症のひとつで
おなかの中で赤ちゃんの体は順調に育つものの、脳が育たない症状です。
脳と共に頭蓋骨も欠損してしまう場合もあり、多くは出産出来ない、
もしくは出産できてもその後赤ちゃんが育つことはほとんど出来ないという
深刻な症状のひとつです。
多くの場合は妊娠初期に発覚し、中絶についての検討が必要になるようです。

神経管閉鎖障害のリスクを下げるために出来ることってなに?

つらい症状を伴う神経管閉鎖障害のリスク低減のため、
わたしたちに出来ることはあるのでしょうか?

多くの研究により、妊娠初期に葉酸が不足することによって
神経管閉鎖障害のリスクが高くなることが分かっているようです。

それで厚生労働省からも、葉酸の摂取を勧める通知が出されたということですね。

葉酸は食べ物からでも摂取することができますが、
破壊されやすく吸収率があまり高くないため、
確実に葉酸を摂取したいと思う場合、サプリメントの使用が効果的で手軽なようです。

出来れば妊娠中だけでなく、妊娠前の女性でも
早めに葉酸を取り入れることで、さらにリスク低減に役立つようですので、
妊活中でも積極的に取り入れていきたい栄養素ですね。

お腹の赤ちゃんを守るために…葉酸の摂取についてもしっかりチェックしておきましょう♪

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