「更新したばかりだけど、今の自動車保険、やっぱり高すぎない……?」
家計簿を見つめながら、ママがため息をついたのは数週間前のこと。
私たちサルヂエファミリーも、この物価高の中で固定費の削減は急務。そこで白羽の矢が立ったのが、自動車保険の乗り換えでした。
「でも、まだ1年契約が始まったばかりだし、次の満期まで待つしかないんじゃないの?」とパパ。
実はこれ、大きな勘違いでした。自動車保険は契約の途中でも、他社へ乗り換えることができるんです。
「それなら善は急げ!一括見積もりサイトで安いダイレクト型(ネット型)を探そう!」と意気込んだものの……ここで思わぬ壁にぶち当たります。
なんと、契約途中(満期まで日数が空きすぎている)だと一括見積もりサイトが使えなかったのです。
「なら、各保険会社の公式サイトから直接見積もればいいじゃん!」とパパ。
私たちもそう思って、CMでおなじみのダイレクト型3社のサイトへ突撃しました。しかし、そこで待ち受けていたのは「途中切替OKって書いてあるのに、今すぐネットで見積もって申し込めない!」という、会社ごとにまったく違う複雑なWeb対応のルールでした。
この記事では、私たちサルヂエファミリーが実際にダイレクト型3社(チューリッヒ、おとなの自動車保険、東京海上ダイレクト)の公式サイトで体当たり検証して分かった、「途中乗り換えのリアルなWeb対応状況」を整理します。
同じように「今すぐ安い保険がないかネットで比較したいのに、弾かれてばかりで疲れた……」と悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
自動車保険は契約途中でもダイレクト型へ乗り換えられる
「そもそも、契約途中で解約して別の会社に変えるなんてできるの?」
最初、パパはかなり疑心暗鬼でした。携帯電話の解約違約金みたいなペナルティがあるんじゃないかとビクビクしていたんです。
結論から言うと、自動車保険は途中乗り換えが可能です。
満期前に解約して切り替える「中途更改」がある
保険業界の言葉で、満期を待たずに現在の契約を解約し、新たに別の保険会社と契約を結び直すことを「中途更改(ちゅうとこうかい)」と呼びます。
漢字ばかりで難しそうですが、要するに「今の保険をやめて、新しい保険に乗り換える」というごく普通のルールのこと。
私たちが調べた限り、今回検討したダイレクト型の自動車保険会社はどこも、この途中切替自体には対応していました。「なんだ、ペナルティもないし、いつでも乗り換えられるんじゃん!」と、夫婦で一度は喜んだんです。
途中切替できても今すぐWeb申込みできるとは限らない
しかし、私たちの本当の試練はここからでした。
「各社の公式サイトに『契約途中でも乗り換えできます』って書いてあるんだから、パパッとネットで見積もりして、一番安いところに今日申し込んじゃおうよ」
そう軽く考えていたママでしたが、いざスマホで入力し始めると、思わず「えっ!?」と声を上げました。
なぜなら、「制度として途中乗り換えを受け付けていること」と、「今日この時点で、Web画面から見積もりを作って正式な申込みまで完了できること」は、まったくの別問題だったからです。
「満期まで〇〇日以上あるため、ネットではお手続きできません」と、途中でエラー画面になって弾かれてしまう会社が続出したのです。
「見積もり」「申込み」「契約」は分けて考える
「何度も車の情報や今の保険の内容を入力してるのに、最後まで進めない!時間がもったいない!」
イライラし始めた私たち夫婦が、この失敗から学んだ鉄則があります。それは、「見積もり」「申込み」「契約」の3つを明確に分けて考えること。
・途中乗り換え専用の「Web導線(入力画面への入り口)」が用意されているか?
・今すぐ、希望する条件で「Web見積もり」の金額を出せるか?
・その見積もり結果をもとに、今日この場で「正式な申込み」まで完了できるか?
実は、ダイレクト型の保険会社によって、この3つの「できる・できない」のタイミングがバラバラだったんです。これを理解せずに手当たり次第に入力していくと、ただ無駄に時間を溶かすことになります。
今回比較したダイレクト型3社
「じゃあ、どこの会社なら今すぐネットで金額を比較できるの?」
家事や仕事の合間を縫って保険料を安くしたい私たちにとって、わざわざ電話をかけてまで確認するのは面倒すぎます。
そこで、今回は「Webだけで完結させたい」という思いから、私たちも気になっていた人気のダイレクト型(ネット型)3社に絞って、実際に公式サイトから途中切替の手続きを試してみました。
チューリッヒ
まずは、テレビCMでもよく見かけるチューリッヒ。ロードサービスの充実度や保険料のバランスが良さそうだと、パパが以前から気になっていた会社です。公式サイトのQ&Aにも、途中乗り換えに関する案内はしっかりと載っていました。
おとなの自動車保険
次は、SOMPOダイレクトが提供する「おとなの自動車保険」。40代・50代の事故率の低さを保険料に反映するというコンセプトが、まさに私たち世代にドンピシャ。実はママの第一候補でもありました。
東京海上ダイレクト(旧イーデザイン損保)
最後は、2025年10月1日にイーデザイン損保から社名変更したばかりの「東京海上ダイレクト」。大手・東京海上グループの安心感と、ダイレクト型の安さを両立しているイメージがあり、「ここも見積もりを出しておきたいよね」と夫婦で意見が一致しました。
さて、この3社。公式サイトから「今の保険を解約して乗り換える」という前提で入力し始めた私たちは、予想もしなかったバラバラの画面表示に直面することになります。
【結論】途中乗り換えのWeb対応を3社で比較
「で、結局どこなら今すぐネットで見積もれるの?」
手っ取り早く結論を知りたいパパのために、今回私たちが公式サイトをポチポチと操作して判明した結果を一覧表にまとめました。
ここでは、「公式サイトに書かれている公式ルール」と、「私たちサルヂエファミリーが実際にPC画面で確認した実体験」を明確に分けています。
| 保険会社 | 途中切替対応(公式) | 途中切替用Web導線(公式) | Web見積もり/申込み時期制限(公式) | 今回Webで進められたか(実体験) | 今回止まった理由(実体験) | Webで進めない場合の対応 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| おとなの自動車保険 | 対応 | あり | (特段の制限記載なし) | 〇 進められた | - | - |
| チューリッヒ | 対応 | あり | (明確な日数制限の記載見当たらず) | × 進められなかった | 画面に「満期まで70日以上あるため」と表示 | カスタマーセンターへ問い合わせ |
| 東京海上ダイレクト | 対応 | あり | 保険開始日の70日前〜当日まで | × 進められなかった | 画面に「希望始期日が70日以上先のため」と表示 | 70日前になるのを待つ(メール通知設定あり) |
※上記は2026年10月時点の公式情報および、筆者が実際に入力して確認した際の一次情報です。
この表を見てパパは「なんだよ、ダイレクト型ならどこでもパパッと乗り換えられると思ってたのに、会社によって全然違うじゃん!」と文句を言っていました。
そうなんです。3社とも「中途更改(途中乗り換え)」自体には対応していて、専用の入り口(Web導線)も用意されているのに、今の契約の残り日数(保険開始日までの日数)によっては、Webシステム上でストップがかかってしまうのです。
それでは、実際に私たちが操作した時の生々しい様子を、会社ごとに詳しく振り返ってみましょう。
おとなの自動車保険は契約途中でもWeb見積もりできた
今回、私たちが試した3社の中で、唯一「今すぐ、その場でWeb見積もり」まで進めることができたのが、SOMPOダイレクトの「おとなの自動車保険」でした。
「おっ、ここはサクサク進むぞ!」と、パパもスマホ片手に機嫌を直していました。
中途更改専用ページがある
まず好印象だったのが、公式サイト内に「中途更改のお手続き」という専用の案内ページがしっかり用意されていたことです。
私たちのように「今の保険を途中でやめて乗り換えたい」と考える人向けに、手続きの流れや注意点が分かりやすく解説されていました。これなら、初めて途中乗り換えに挑戦するパパやママでも迷子になりません。
「解約して切り替える」を選択できる
実際に見積もり画面(新規申込みボタン)から進んでいくと、現在の契約状況を入力する場面が出てきます。
そこで「現在の契約を解約して切り替える」といった選択肢がしっかり用意されていました。ここをポチッと選ぶだけで、システム側が「あ、この人は途中乗り換えなんだな」と認識して、専用のルートに案内してくれます。一括見積もりサイトで無情に弾かれた私たちにとって、この専用の選択肢はオアシスのように見えました。
今回はその場でWeb見積もりまで進められた
他の会社では「満期まで遠すぎるからダメ」とストップがかかってしまった私たちですが、おとなの自動車保険では、現在の保険が始まってまだ間もない状態(満期までかなり日数がある状態)でも、そのままWeb見積もりの最終画面まで進むことができました。
「やった!やっと金額が出た!」
何度も車の型式や走行距離を入力させられて疲弊していたママも、思わずガッツポーズです。
解約日は新契約の始期日と同日にする
入力途中で少し戸惑ったのが「日付の設定」です。
「今の保険の解約日っていつにすればいいの?空白の期間ができたら怖いんだけど……」とママ。
でも大丈夫です。おとなの自動車保険の公式案内では、「現在の保険契約の解約日」は、「おとなの自動車保険の保険始期日(新しく保険が始まる日)」と同日に設定するように指示されています。
つまり、同じ日の同じ時刻に切り替わるように設定することで、無保険状態(補償されない空白の時間)を作らずに安全に乗り換えができる仕組みになっています。ここは間違えないようにしっかりカレンダーを確認しながら入力しました。
今回は限定型車両保険付きで約12万円だった
いよいよ運命の保険料発表です。
今回、私たちサルヂエファミリーの条件(車種、パパとママの年齢、これまでの等級など)で、車両保険(車対車+限定Aという限定型)を付けて見積もったところ、年間保険料は「約12万円」という結果になりました。
「12万円かぁ……。やっぱり車両保険をつけるとそこそこいくね」とパパ。
ただ、これはあくまで「私たちの現在の条件(車種や等級)」で算出した一例に過ぎません。保険料は、住んでいる地域や車の使い方、年齢によって劇的に変わります。
ですから「おとなの自動車保険は12万円かかるから高い」と早合点しないでくださいね。ご自身の条件ならもっとグンと安くなる可能性も十分にあるので、まずは私たちのようにサクッとWeb見積もりを出してみる価値はあります。
チューリッヒは今回「満期まで70日以上」でWeb見積もりできなかった
おとなの自動車保険で無事に見積もりが出せたことで、「なんだ、意外と簡単じゃん!」とすっかり気を良くしたパパ。
その勢いで、次はテレビCMでもおなじみの「チューリッヒ」に挑戦しました。
途中切替に関する案内自体はある
チューリッヒの公式サイトを確認すると、Q&Aページに「保険期間途中で他社からチューリッヒへ切り替える場合」といった案内がちゃんとありました。
「よしよし、ここも途中乗り換えOKだな」と確認したパパは、鼻歌交じりでWeb見積もり画面へ進み、再び車の型式や走行距離を入力し始めました。
筆者の画面では70日以上でストップした
ところが、現在の保険の満期日や、希望する切り替え日などを入力して「次へ」のボタンを押した瞬間……画面に無情なメッセージが表示されました。
「現在ご契約の満期日まで70日以上あるため、インターネットでのお見積もりはご利用いただけません」
パパは「えっ!?」と固まりました。
そう、私たちの現在の保険はまだ始まったばかりで、満期(1年後の更新日)までたっぷり日数が残っていたのです。チューリッヒのシステム上、この条件ではこれ以上Web画面を進めることができず、完全にストップしてしまいました。
「せっかく車の情報とか全部入力したのに!」とパパは画面に向かって文句を言っていましたが、こればかりは仕方がありません。
「70日以内なら必ず可能」とは断定しない
ここで一つ、皆さんに注意しておきたいことがあります。
今回、私たちサルヂエファミリーのPC画面には「満期日まで70日以上あるため不可」と表示されましたが、これはあくまで「私たちが試した時点・私たちの条件で出た一次情報(結果)」です。
「じゃあ、満期まで70日を切っていれば絶対にWeb見積もりできるんだね!」と一般化して断定することはできません。車の種類や等級、その他の条件によっては別の理由でWeb手続きができない可能性もあるからです。
あくまで「今回の我が家のケースでは、70日以上空いていたのが理由で弾かれた」という事実として参考にしてください。
Webで進めない場合は問い合わせで確認する
このようにWeb上で進めなくなってしまった場合、どうすればいいのか。
画面には、カスタマーセンターへ電話等で問い合わせるよう案内がありました。
「電話して見積もり出してもらう?」とパパに聞かれましたが、ママは「いや、今日はネットだけでサクッと比較したい気分だから、電話はまた今度にしよう」と却下。
もし皆さんが「どうしても今日チューリッヒの金額を知りたい!」という本命であれば、面倒がらずに電話やチャットで途中切替の見積もりをお願いしてみてください。
東京海上ダイレクトは途中切替用Web導線がある
チューリッヒで弾かれて少しテンションが下がった私たちですが、「次こそは!」と気を取り直して、3社目の「東京海上ダイレクト(旧イーデザイン損保)」にアクセスしました。
「現在の契約を解約して申し込む方はこちら」から進める
東京海上ダイレクトの公式サイトは、乗り換えを検討している人にとって非常に親切な作りになっていました。
公式FAQで「他社契約を途中解約して乗り換えるケース」について検索すると、見積もり・申し込みページから「現在の契約を解約して申し込む方はこちら」を選択して進むよう、はっきりと案内があったのです。
「おっ、ここも途中切替専用のWeb導線があるじゃん!期待できるぞ!」とパパの指先も軽快に動きます。
申込みは保険開始日の70日前から当日まで
しかし、公式FAQをさらに読み進めていくと、重要な一文が明記されていました。
「お申し込みは、保険開始日(始期日)の70日前から当日まで可能です」
嫌な予感がしました。先ほどのチューリッヒでの「70日」という数字が頭をよぎります。
今回は希望始期日が70日以上先で申込みできなかった
嫌な予感は的中。実際に途中切替の条件でWeb手続きを進めてみたところ、やはり画面には次のようなメッセージが表示されました。
「まだお申し込みはできません。ご希望の保険開始日が70日以上先であるため、お申し込みができません。」
チーン。終了です。
東京海上ダイレクトの場合、「途中切替自体には対応している」し、「専用のWeb入り口もある」のですが、いざ申し込もうとするタイミング(希望する新しい保険の開始日)が70日以上先だと、システムが受け付けてくれないという公式ルールだったのです。
70日前になったら知らせるメール設定もある
「また入力の手間が水の泡になった……」と肩を落とすパパ。
ただ、東京海上ダイレクトが少し優しかったのは、弾かれた画面のすぐ下に「保険開始日の70日前になったら、申込み開始をメールでお知らせします」という登録ボタンがあったこと。
「とりあえず、忘れないようにメール登録だけしとくか」と、パパはちゃっかりメールアドレスを登録していました。今すぐ比較できないのは残念ですが、こうしたフォローがあるのは好印象ですね。
同じ「70日」でもチューリッヒと東京海上ダイレクトは同じルールとは限らない
さて、ここまで読んで「なるほど、ダイレクト型はどこも『70日』が基準なんだな」と思った方、ちょっと待ってください!
パパも最初は「業界の共通ルールで70日なんだね」と知ったかぶりをしていましたが、実はこの2社の「70日」は、意味合いが少し違います。
チューリッヒは今回の画面で確認した条件
まずチューリッヒの「70日」は、今回私たちが実際に入力して確認した「画面上のエラーメッセージ(満期まで70日以上あるため)」でした。
前述した通り、これが「70日以内なら誰でも100%Webでできる」という公式の全体ルールとして明記されていたわけではありません。
東京海上ダイレクトは公式FAQに明記された申込み期間
一方、東京海上ダイレクトの「70日」は、公式FAQに「申込みは保険開始日の70日前から当日まで」と明確にルールとして記載されている数字です。
こちらは「保険をスタートさせたい日」から逆算して70日以内に入っていないと、受付そのものが始まらないというシステム上の制限です。
数字だけで同じ制度と判断しない
「ネット型だし、どこの会社もシステムは似たようなもんでしょ」と思い込みがちですが、これこそが落とし穴。
数字がたまたま同じ「70」だっただけで、保険会社ごとにWebシステムの設定や引受の条件はまったく異なります。
「同じように見えるけど、ルールは別物」
この事実を体当たりで知った私たちは、「ネットで保険を一気に比較するのって、思ったより奥が深いぞ……」と、すっかり保険会社の迷宮に迷い込んでしまいました。
「途中切替できる」「Web見積もりできる」「今申し込める」は別
「もうっ!結局どういうことなの!?ネットで調べても意味が分からない!」
3社の異なる対応にすっかり混乱してしまったママ。そこで理屈派のパパが、今回の一連のドタバタ検証で得た教訓を、ホワイトボード(代わりに裏紙)に図解して整理してくれました。
皆さんも、ダイレクト型の途中乗り換えを検討する際は、以下の「3つの段階」が別物であることを覚えておいてください。
【途中乗り換え Web手続きの3ステップ】
| 段階 | どういうこと? | 今回の3社はどうだった? |
|---|---|---|
| ①途中切替(中途更改)への対応 | そもそも満期前に乗り換える制度自体があるか? | 3社とも**「対応あり」** |
| ②Web見積もりの可否 | 現在の残り日数でも、Web画面上で見積もり金額を出せるか? | おとなの自動車保険は**「できた」 チューリッヒは「エラーで不可」** |
| ③Web申込み(契約)の可否 | 見積もった金額で、今日この時点で正式に申し込みが完了するか? | 東京海上ダイレクトは**「70日前〜当日まで」**という制限で不可 |
「なるほどね。①の『乗り換え制度』はどこの会社もあるけど、②の『金額を出すだけ』の段階で弾かれる会社(チューリッヒ※今回のケース)と、金額は出せるけど③の『正式な申込み』の段階で待ったをかけられる会社(東京海上ダイレクト)があるってことね」
ママもようやく腑に落ちた様子。
「公式サイトに『途中切替できます』って書いてある=今すぐネットで見積もって申し込める」と直結させて考えていたのが、今回の我が家の最大の失敗原因だったのです。
3社を比較するなら補償条件を必ず揃える
「よし、乗り換えの仕組みは分かった。じゃあ、まずは金額が出せた『おとなの自動車保険』の12万円と、今の保険料を比べてみよう!」
前のめりになるパパですが、ちょっと待った!
複数の保険会社を比較する時、絶対にやってはいけない落とし穴があります。それは「補償条件が揃っていないのに、金額だけで安い・高いを判断すること」です。
私たちも過去に「こっちの方が安いじゃん!」と飛びついた後で、「あれ?こっちは車両保険がついてない……」と青ざめた経験があります。
正しく比較するために、各社のWeb見積もり画面では、以下の項目を「今の保険とまったく同じ条件」に設定しましょう。
対人・対物
これは基本中の基本ですね。事故で相手をケガさせたり、相手の車や物を壊してしまった場合の補償です。
ここは迷わず「無制限」に揃えましょう。今の時代、ここをケチって節約するのは絶対にNGです。
人身傷害
自分や同乗者がケガをした場合の補償です。
「3,000万円」や「5,000万円」など金額を選べますが、各社でデフォルト(初期設定)の金額が違っていることがあるので、必ず同じ金額に合わせます。また「車内のみ補償」か「車外(歩行中など)も補償」かも揃えてください。
車両保険
保険料を一番大きく左右するのがコレです。自分の車を修理するための補償ですね。
「一般型(自損事故や当て逃げも補償)」にするか、「限定型(車対車の事故などに限定されるが安い)」にするか、あるいは「つけない」か。
今回、私たちはおとなの自動車保険で「限定型(エコノミー)」を選択しました。これも会社間で条件がズレていると、数万円単位で保険料が変わってしまいます。
免責金額
車両保険を使う時の「自己負担額」のことです。
例えば「5-10万円」となっていれば、1回目の事故は5万円、2回目は10万円を自分で払うという意味です。ここを「0-0万円(自己負担なし)」にすると保険料はグンと上がります。「会社Aは5-10万円」「会社Bは0-0万円」で見積もって比較しても意味がありません。
弁護士費用特約
もらい事故などで揉めた時、弁護士を頼む費用を補償してくれる特約です。
私たちサルヂエファミリーは「これは絶対につける!」と決めています。ただ、この特約も「自動車事故のみ」か「日常の事故も対象」かで種類が分かれている会社があるので、内容を揃えましょう。
運転者範囲
「本人限定」「夫婦限定」「家族限定」など、誰が運転するかという条件です。
もちろん範囲を狭くするほど安くなります。パパとママしか運転しない我が家は「夫婦限定(または本人・配偶者限定)」で統一しています。ここも、子供が免許を取ったなどの変化がない限り、全社同じ条件で入力します。
一番安い会社は実際に見積もらないと分からない
「条件を全部同じにするのは分かった。で、結局のところ、チューリッヒと、おとなの自動車保険と、東京海上ダイレクトだったら、どこが一番安いの?ランキング1位のところにしようよ」
条件を揃える作業に疲れたパパが、投げやりなことを言い出しました。
気持ちは痛いほど分かります。「30代・40代に一番安いのはココ!」と誰かに断言してほしいですよね。でも、実はそれこそが「安物買いの銭失い」になる一番の罠なんです。
我が家も昔、ネットの「おすすめ最安ランキング」を信じてそのまま契約した結果、後から「実は自分たちの使い方だと別の会社の方が圧倒的に安かった」と気づいて、夫婦で大ゲンカした苦い過去があります。
自動車保険の保険料は、以下のような「あなた独自の条件」が複雑に絡み合って決まるため、実際に自分で見積もってみるまで絶対に分かりません。
等級
無事故を続けると上がっていく「等級」。実は、会社によって「どの等級にどれくらい割引を適用するか」のカーブが違います。
「20等級のベテランならA社が最安だけど、15等級の我が家ならB社の方が安い」なんて逆転現象が普通に起きます。
年齢
「おとなの自動車保険」のように40代・50代の事故率の低さをウリにしている会社もあれば、20代・30代に強い会社もあります。
「職場の若い後輩が『ここが一番安いですよ!』と言っていた会社が、40代のパパが見積もると全然安くなかった」というのは、年齢ごとの割引率がまったく違うからです。
車種・型式
車には「型式別料率クラス」という、事故リスクに応じた点数がつけられています。
「スポーツカーは高くて、ファミリーカーは安い」というだけでなく、同じファミリーカーでも「最近この車種は事故が多いから保険料を上げる」という判断が保険会社ごとに微妙に異なります。我が家のミニバンも、会社によって評価が割れていました。
年間走行距離
ダイレクト型は「走る分だけ」というリスク細分型が主流です。
しかし、その区切り方は「3,000km以下、5,000km以下、10,000km以下……」と会社によってバラバラ。
週末しか乗らない我が家の場合、「年間4,000km」で入力すると、5,000km区切りの会社と、もっと細かく区切ってくれる会社とで、保険料に数千円の差が出ました。
車両保険
先ほど「条件を揃えるのが大事」と言った車両保険ですが、そもそも「あなたの車をいくらと評価するか(車両標準価額)」の上限・下限が会社によって異なります。
古い車だと「A社では車両保険をつけられないけど、B社ならつけられる」といった違いも出てきます。
使用目的
「日常・レジャー使用」か「通勤・通学使用」か。
パパはたまに車で通勤することがあるのですが、「月に何回通勤で使ったら『通勤・通学』になるのか」の基準(月15日以上など)も会社によって規定が違います。これも見積もり結果を大きく左右する要因です。
これだけ条件が複雑に絡むのですから、「〇〇損保が絶対に一番安い!」なんて口が裂けても言えません。面倒でも、自分たちの条件で一つひとつ見積もりを出すしかないんです。
途中乗り換えでは保険料以外にも確認する
「なるほどね……。よし、おとなの自動車保険で出した見積もりが約12万円だったから、今の保険(仮に15万円とします)より3万円も安いじゃん!今日すぐ乗り換えよう!」
電卓を叩いてテンションが上がったパパですが、私はまたしてもストップをかけました。
実は、SOMPOダイレクト(おとなの自動車保険)の公式ページにも、中途更改(途中乗り換え)の際の重要な「注意点」が記載されているんです。
年間保険料の差額だけで「得した!」と飛びつくと、後で痛い目を見るかもしれません。
等級アップのタイミング
パパが一番ショックを受けていたのがこれです。
自動車保険は通常、1年間無事故だと更新のタイミングで等級が1つ上がって安くなりますよね。
しかし、契約の途中で他社に乗り換えると、その時点の等級が新しい保険会社に引き継がれ、「新契約の開始日からさらに1年間」同じ等級を過ごさなければなりません。
例えば、今の保険が始まってから10ヶ月経っている状態で乗り換えると、本来ならあと2ヶ月で等級が上がるはずだったのに、その期間がリセットされ、また1年間待たないと等級が上がらなくなってしまうのです。
「ええっ!?じゃあ無事故で頑張った10ヶ月分がパーになるってこと!?」
そうなんです。等級が上がるタイミングが遅れることで、長期的に見るとトータルの支払い保険料が損をしてしまうケースがあります。
現契約の解約返戻金
もう一つの落とし穴が、今の保険を解約した時に戻ってくるお金(解約返戻金)です。
「1年分を一括で払ってて、まだ半分しか過ぎてないんだから、半分戻ってくるんでしょ?」
パパはそう思っていましたが、甘い!甘すぎます!
自動車保険の途中解約では、残りの日数を単純に日割り計算して返してくれるとは限りません。多くの保険会社では「短期率」という計算式を使っており、日割りよりも少ない金額しか戻ってこないのが一般的です。
つまり、
・新しい保険に乗り換えて安くなる金額(メリット)
・等級アップが遅れる損失 + 解約返戻金が目減りする損失(デメリット)
この両方を天秤にかけて判断しないと、本当の意味での「乗り換えて得をした」にはならないのです。
「ただ安い見積もりが出たから乗り換える」というパパの短絡的な考えは、ここで見事に打ち砕かれました。
一括見積もりできなかったら3社すべて試すべき?
「じゃあ、一括見積もりサイトで弾かれた僕たちは、とりあえず知ってる保険会社を片っ端から全部入力して試すしかないの?」
スマホを握りしめながら、パパがすっかりウンザリした顔で聞いてきました。
確かに、会社ごとにWebルールが違うと分かった以上、全部を試すのは途方もない労力です。何度も同じ情報を入力するのは本当に疲れます。
そこで、今回3社で体当たり検証をしてボロボロになった私たち夫婦が導き出した、「一番ストレスが少ない比較の手順」をお伝えします。
まずWebで進められる会社を試す
一番のおすすめは、「今の時点(残りの日数)で、Web見積もりが最後まで進められる会社」を最初に見つけて、1つ基準を作ってしまうことです。
今回の我が家で言えば、「おとなの自動車保険」がそれでした。
まずは1社で、今の自分たちの条件での「ダイレクト型の相場」を把握します。そこで「今の保険より3万円も安くなる!」と分かれば、乗り換えのモチベーションも一気に上がりますよね。
進められなければ受付可能時期を確認する
もし入力の途中で「〇〇日前からじゃないとダメです」と弾かれてしまったら、潔く諦めましょう。無理にイライラする必要はありません。
東京海上ダイレクトのように「70日前から」と公式ルールが明記されているなら、スマホのカレンダーに「〇月〇日に東京海上ダイレクトを見積もる」とスケジュールを入れておき、メール通知設定があれば迷わず登録しておきます。
本命だけ問い合わせる
「どうしても今日、チューリッヒの金額も知りたい!一番の候補だから!」というように本命が決まっている場合は、カスタマーセンターへ直接電話やチャットで問い合わせてみてください。
「えー、パパは仕事で忙しいから、平日の昼間に電話なんてできないよ。ママ、代わりに電話してくれない?」
ここでパパからのおねだりが入りましたが、自動車保険は「契約者本人以外」でも代理で見積もりや申込みができるケースがあります。これについては、以下の記事で我が家が試した詳しい方法をまとめていますので、参考にしてください。
[自動車保険は本人以外が代理で申し込める?家族が手続きする方法と注意点]
2〜3社を同条件で比較する
最終的には、Webで進められた会社、受付時期が来てから試した会社、電話で聞いた本命の会社など、2〜3社を手元に揃えます。
そして前述した通り、「まったく同じ補償条件」で見比べて、本当に一番安くて自分たちに合った会社を選びます。これなら、何十社も無駄に入力する手間は省けます。
実際に3社を試して分かったこと
「ネット保険なんだから、どこも同じようにサクサク進むはず」
そんな私たちの浅はかな期待は、今回の検証で見事に打ち砕かれました。最後に、私たちが身をもって学んだ教訓をまとめておきます。
ダイレクト型でも途中切替のWeb対応は統一されていない
システムは会社ごとにまったく別物です。A社でできたことがB社でできるとは限りません。一括見積もりサイトが使えなかった時点で、個別公式サイトのルールの違いという迷宮に入り込む覚悟が必要です。
「途中切替対応あり」だけでは判断できない
公式サイトのQ&Aに「契約の途中でも乗り換えられます」と書いてあっても、それはあくまで「制度としての話」。Webシステム上で、今日この瞬間に見積もりや申込みの入力が最後まで完了するかどうかは、また別の話だと心に刻んでおいてください。
保険開始日までの日数も確認する必要がある
今回、私たちを一番苦しめたのが「今の保険の満期日」や「新しい保険の開始日」までの日数でした。
とくに契約して数ヶ月しか経っていない人は、Web上で弾かれる確率が高くなります。
今すぐ比較できない会社は受付時期を待つ選択肢もある
「今すぐできない=縁がなかった」と切り捨てるのはもったいないです。
安い保険料のチャンスを逃さないためにも、「70日前になったら改めて見積もる」という待つ選択肢も持っておいてくださいね。
よくある質問
パパが検証中にブツブツと疑問に思っていたことを、FAQとしてまとめました。
チューリッヒは途中乗り換えできる?
はい、できます。公式サイトでも「保険期間途中で他社から切り替える場合」の案内が用意されており、中途更改という制度自体には対応しています。
チューリッヒは70日前からWeb見積もりできる?
ここは要注意です。今回、私たちの条件で試した際、画面に「満期日まで70日以上あるため不可」というエラーが出ましたが、これが「70日以内なら誰でも必ずWebで見積もりできる」という公式な一般ルールではありません。条件によって異なるため、まずはご自身で入力して試すか、問い合わせるのが確実です。
東京海上ダイレクトは途中解約から乗り換えできる?
はい、対応しています。公式サイトに「現在の契約を解約して申し込む方はこちら」という専用のWeb導線が用意されています。
東京海上ダイレクトは何日前から申し込める?
公式FAQに「保険開始日の70日前から当日まで可能」と明記されています。今回、私たちが弾かれたのも、希望する開始日が70日以上先だったためです。
おとなの自動車保険は契約途中でもWeb見積もりできる?
はい、できました。今回私たちが試した3社の中で、唯一、満期までたっぷり日数がある状態でも、その場でWeb見積もりの金額まで算出することができました。
6S等級でも途中乗り換えできる?
新規で契約して1年目の「6S等級」でも途中乗り換え自体は可能です。ただし、途中乗り換えをすると「そこからまた1年間無事故」でないと等級が上がらないため、等級アップのタイミングが遅れるデメリットには十分注意してください。詳しくは以下の記事で解説しています。
[自動車保険の6S等級とは?途中乗り換え時の注意点と保険料の目安]
Webで見積もれなければ電話なら確認できる?
はい、Webシステムで日数制限に引っかかって弾かれた場合でも、カスタマーセンターへ電話やチャットで問い合わせれば、現在の状況に合わせて途中切替の見積もりを出してもらうことが可能です。
まとめ|途中乗り換えは「今Webで比較できるか」まで確認する
「いやー、一括見積もりが使えなかった時は焦ったけど、個別サイトのルールが分かればなんとかなるもんだね!」
ようやく3社の違いを理解し、おとなの自動車保険の見積もり結果に満足げなパパ。
私たちサルヂエファミリーのドタバタ検証、いかがでしたでしょうか。
[自動車保険の一括見積もりは契約途中でもできる?満期前で使えない時の対処法]
上記の記事でも書いているように、一括見積もりが使えない契約途中の乗り換えは、自分で個別サイトを回る「体力勝負」になりがちです。
だからこそ、今回私たちが整理した「途中切替できること」と「Web見積もりできること」、そして「今すぐ申し込めること」の違いを思い出し、無駄な入力作業で心を折られないようにしてくださいね。
今の保険料が高いと感じているなら、満期を待つ必要はありません。
まずは「おとなの自動車保険」のように、今すぐWebで金額が出せる会社を1社試してみて、乗り換えのメリットがどれくらいあるのかを実感するところから始めてみましょう。
皆さんの家計が少しでも楽になるよう、私たちも応援しています!