子育てカーライフ

「車内のおもちゃ収納、どうしてる?」育児家庭のリアルな悩みと解決法

週末の家族ドライブ、または毎朝の保育園送迎。車に乗り込むたびに感じる「あれ、なんでこんなにおもちゃが転がってるの?」というモヤモヤ。助手席に転がるミニカー、足元に散らばるパズルのピース、後部座席のシート下からは昨日のガチャガチャ…。

我が家も例に漏れず、2人の息子が毎回“おもちゃフル装備”で出動するため、気づけば車内は「動くプレイルーム」。理屈っぽいパパは「これは効率的じゃない」と口を出し、直感ママは「とにかく片付けて!」と怒る…。その温度差でまた一波乱。

この記事では、そんな育児家庭のリアルな車内事情を踏まえ、「どうやっておもちゃ収納を仕組み化するか?」をテーマに、シンプルかつ続けやすい解決策を探っていきます。

車内が散らかる原因は「仕組み不足」

子どもがいる家庭にとって、車内は移動空間であると同時に“第二のリビング”とも言える場所。なのに、リビングのように収納が整っていないのが現実です。だからこそ「どうして車の中がこんなに散らかるのか?」をまず冷静に見つめ直すことが、収納改善の第一歩になります。

そもそもおもちゃが必要な状況とは?

外出時、子どもが車内でおとなしくしてくれるようにと、おもちゃや本、お菓子などを持ち込むのはあるある。でもこの「とりあえず持っていく」が習慣になると、使い終わったアイテムがそのまま放置され、散らかる原因に。特に保育園の送迎や長距離移動では、親の都合で子どもを黙らせたい場面も多く、持ち込み量が増える傾向にあります。

子どもは収納に「興味がない」生き物

基本的に子どもは“出すのは楽しいけど、片付けるのは面倒”と思っています。だからこそ「片付けようね」と声をかけても、響かないのが普通。子どもの行動特性に合わせて、片付けやすい環境=“自然と戻せる仕組み”が必要なのです。

片付けやすい仕組みがあれば防げる

ここが本質。床に落ちたおもちゃは「散らかっている」と認識されますが、ポケットに収まっていれば「整っている」と感じます。つまり、車内の整理整頓は“見え方”の問題でもあるのです。使ったら戻す、という習慣がつくような「導線づくり」がポイントとなります。

収納場所は「手が届く&見える」が鉄則

収納アイテムを選ぶ前に、まず考えたいのが“収納する場所”。どんなに優れたグッズでも、子どもが使いにくければ意味がありません。実際、使い勝手の良い収納は「手が届く・すぐ見える・すぐ戻せる」この3点が揃っているものです。

トランク収納はNG?すぐ出せるが大事

例えば、トランクにおもちゃをまとめて入れている家庭もありますが、これは長距離移動など限られたケースを除いては非効率です。出すのに手間がかかる=出しっぱなしになるという悪循環に陥るためです。

おもちゃ収納の最適ポジションとは

最適なのは、子どもが座る後部座席の周辺。とくに、シート前面のポケット、足元スペース、ドアポケットなど“座ったまま手が届く位置”がベストです。これにより、出すのも戻すのも「移動せずにできる」=収納が習慣になります。

ドアポケット/足元収納の活用アイデア

ドアポケットには薄い絵本や折りたたみ玩具、ポケモンカードやトレーディングカードケースなどを収納するのに便利。足元スペースには柔らかいボックスを置いて、Switchや携帯ゲーム機も衝撃を受けにくいよう工夫すると安心です。また、100均などで手に入る折りたたみ式のソフトケースを使えば、足元スペースを無駄なく使いつつ、安全性も担保できます。

おすすめの収納アイテム5選【比較付き】

収納場所が決まったら、次は実際に「どんな収納グッズを使えばいいか?」が気になるところ。ここでは我が家でも検討した5つの代表的アイテムを、使用感・価格・収納力の視点で比較してみました。

ソフトケース or 固定タイプ?メリット比較

  • ソフトケース(折りたたみBOXなど)
    メリット:柔らかくて安全・価格が安い・設置も簡単
    デメリット:揺れる・倒れやすい・自立性が弱い
  • 固定タイプ(シートバック収納など)
    メリット:安定感がある・常設できる・見た目もスマート
    デメリット:設置に手間・座席によっては使えない場合も

定番の「シートバックポケット」は本当に便利?

子育て家庭でよく見るのが、シート背面に吊り下げるタイプの収納。ドリンクホルダー・ティッシュケース・タブレットポケットなど機能も豊富ですが、「ポケットが深すぎて子どもが使いにくい」「車種によって取り付けにくい」といった声もあり、万能ではありません。Switchやカードゲームを入れるポケットもあるが、ゲーム機の持ち運びには耐衝撃性やファスナー付きの収納も要検討。特にSwitchは夏場の熱にも注意が必要です。

100均アイテムで代用できる?

コストを抑えたい家庭には、100均のA4サイズの書類ケースや布バッグを改造して使う方法も。たとえば、クリアポケットを縦に並べて吊るすと、簡易的な収納が作れます。ただし耐久性や安全性には注意が必要で、あくまで“仮設的な解決”として割り切るのがポイントです。

収納が続く「仕掛け」と「ルール」作り

一時的に車内が片付いても、数日後には元通り…。そんな“収納リバウンド”を防ぐには、「続けられる仕組み=習慣化」が欠かせません。ここでは、育児家庭でも無理なく続けられる収納の工夫を紹介します。

お片付けをゲーム化しよう

「お片付けしなさい!」という命令口調では、子どもは反発するもの。そこでおすすめなのが“ゲーム化”です。例えば「帰る前にお片付けビンゴ」「誰が早くしまえるかタイムアタック」など、遊びの延長で収納を習慣にできます。

親が楽になる“ゆるルール”のコツ

完璧を目指すと続きません。ルールは「1人1個まで持ち込める」「出したら戻すだけ」など、明確かつシンプルに。さらに、親が一緒に“楽しそうに”片付けをする姿を見せることで、自然と子どもも真似をするようになります。

車の中では“出すおもちゃ”を限定するのがコツ

すべてを持ち込まず、「車専用おもちゃセット」を作っておくと散らかりにくくなります。Switchやポケモンカードも“持っていくときだけ用のケース”に入れるなど、特定のルールを設けると、整理整頓のハードルがぐっと下がります。

車内おもちゃ収納、結局どうする?我が家の結論

いろいろな方法やアイテムを試してきた我が家がたどり着いたのは、“完璧じゃなくてもいい、家族全員がストレスなく続けられる収納”という結論でした。

家族のリアル会議で導き出した解決策

理屈パパが提案したのは「ジャンルごとに収納ボックスを分けよう」というシステム管理型。対して直感ママは「もっと感覚的に、ぱっと見キレイならOK!」という美観重視型。最終的には「シートバック+足元BOX+子ども専用バッグ」の三位一体方式で落ち着きました。

結局“収納×教育”のバランスがカギだった

ただ“しまう”だけではなく、「どうして片付けるのか」「どこに戻せばいいか」を自然と学べるような設計が、結果的に子どもの生活習慣にも繋がっていきます。育児と収納、切っても切れないテーマです。

続けやすい収納=無理しない工夫

ポイントは“無理しないこと”。高価なグッズや完璧な収納術でなくても、100均と工夫次第で十分。何より「また散らかったね〜」と笑って言える余裕が、家族にとっての最高の“収納成功”かもしれません。

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