どうも、サルヂエファミリーのパパです。うちのママからは「理屈っぽくてうんちく好き」と少々(いや、かなり?)煙たがられていますが、今日も今日とて「なんでも自分達で調べてやってみる」精神で、気になることを徹底的に掘り下げていきますよ。
今回のテーマは、ズバリ「車の売り時」。
特に、うちでも乗ってる(という体で進めますが)「プリウス」です。街中でも本当によく見かけますし、読者さんの中にも「うちもプリウス乗ってるよ」という方、多いんじゃないでしょうか。
「そろそろ次の車検だけど、通すべきか?」
「子どもが大きくなって手狭になってきたし、買い替えかな…」
「ガソリン代は助かるけど、もう結構乗ったし、価値が下がる前に売った方が得?」
ママなんかも「車なんて動けばいいのよ」とか言いつつ、いざ買い替えとなると「えー、下取りこれだけ?安すぎない!?」なんて平気で言いますからね。直感的なのも考えものです。
そう、車って「買う時」は必死で1万円でも安くしようと頑張るのに、「売る時」は意外と無頓着だったりしませんか? ディーラーに言われるがまま下取りに出して、「そんなもんか」と納得(諦め?)してしまう。
でも、それって、めちゃくちゃ損してる可能性が高いんですよ。
パパ、気になっちゃいましてね。理屈っぽいうんちく好きの名にかけて、徹底的に調べてみたんです。「プリウスの売り時って、一体いつが正解なんだ?」と。
すると、衝撃の事実が…。どうやら、今(2025年)が、歴史的な「売り時」らしい。
「またまた~、どうせ車屋さんのセールストークでしょ?」
「『今が売り時』なんて、いつだって言ってるじゃない」
そう思うママや、慎重派のあなたの気持ち、よーく分かります。パパも最初はそう思いました。
だからこそ、今回は「なぜ今なのか?」「その根拠は?」「じゃあ、うちはどう判断すべき?」という“後悔しないための判断基準”を、データとロジックで徹底的に検証していきます。
この記事を読めば、少なくとも「なんとなく」で売却して数十万円損した…なんていう最悪の事態は避けられるはず。家族みんなが納得できる「我が家のベストタイミング」を見つけるお手伝いをしますよ!
結論|プリウスは2025年が“最高値を狙える売り時”です
さて、さっそくですが、直感的なママや「理屈はいいから結論を!」というせっかちなあなたのために、パパが調べ上げた結論から申し上げましょう。
ズバリ、プリウスの売り時は「2025年」、まさに今です。
いや、正確に言うと「ここ数年続いていた“異常な高値”が、いよいよピークを迎えている」と言った方が正しいかもしれません。
「え、本当に?うちのプリウス、もうすぐ10万キロだけど…」
「新型も出たのに、古いモデルが高く売れるなんてことあるの?」
そう思いますよね。普通に考えれば、車は古くなればなるほど価値が下がる(値落ちする)のが当たり前。パパもそう思っていました。
でも、データを見てみると、ここ数年のプリウス(特に中古車)の相場は、ちょっと異常な動きをしていたんです。
なぜ、そんなことが起きているのか?
パパのうんちくタイムに少々お付き合いください(ママ、まだ寝ないでくださいね)。
理由は大きく2つあります。
- 強烈な「海外需要」と「円安」のダブルパンチ
- 世界的な「脱ガソリン車」の流れと「HV(ハイブリッド)人気」の再燃
まず①ですが、日本の車、特にプリウスのような「壊れにくくて燃費が良い」ハイブリッド車は、海外(特に新興国やロシア、アフリカなど)でとんでもない人気なんです。彼らにとっては、少々古くても「世界のトヨタのハイブリッド」は信頼の塊。
そこに来て、この「円安」です。
例えば、海外のバイヤーが1万ドル持っていたとして、1ドル100円なら100万円分の車しか買えませんが、1ドル150円なら150万円分の車が買えますよね?
つまり、海外のバイヤーにとっては「日本の車がバーゲンセール状態」なんです。
だから、国内の中古車オークションでは、海外勢が「え、その金額で買う!?」というような高値でプリウスをガンガン落札していく。結果として、国内の中古車買取相場全体が、あり得ないレベルで吊り上がっているわけです。
次に②。世界的に「EV(電気自動車)だ!」という流れはありますが、一方で「いや、充電インフラとか、バッテリーの価格とか、まだ現実的じゃないよね」という冷静な見方もあります。
そこで「やっぱり、現実的なのは高性能なハイブリッド(HV)だよね」という再評価が、国内外で高まっています。プリウスは、まさにそのHVの代詞。新車がなかなか納車されない(半導体不足などの影響)ことも手伝って、「だったら状態の良い中古のプリウスが欲しい」という需要が爆発し、相場を押し上げているんです。
まずは「我が家のプリウス」の現在価値を知るのがスタートライン
「なるほど、理屈は分かった」
「でも、それって“市場全体”の話でしょ?結局、うちのプリウスがいくらになるのよ?」
…ママの鋭いツッコミが聞こえてきそうです。
その通り。いくら市場が盛り上がっていても、あなたのプリウスが必ずしも最高値で売れるとは限りません。年式、走行距離、ボディの色、事故歴、さらには「どの業者に売るか」で、査定額は平気で20万、30万円と変わってきます。
だからこそ、まずやるべきは「今の正確な市場価値を知ること」。
「あー、あれでしょ?『一括査定サイト』ってやつ」
「登録した瞬間に、鬼のように電話がかかってくるやつは勘弁してよ…」
分かります。パパもあれ、大嫌いです。以前、試しにやってみたら、週末中スマホが鳴りっぱなしでママに本気で怒られました…。
でも、今は便利なサービスがあるんですね。
今回パパが見つけたのは、「MOTA(モータ)」というサービス。
これは、よくある「一括査定」とは根本的に仕組みが違います。
車の情報をネットで入力すると、最大20社(※)が入札(競り合って)してくれるんですが、ここからが重要。
電話がかかってくるのは、その中で「高値をつけた上位3社(だけ)」なんです。(※2025年10月現在の情報。公式サイトで確認してくださいね)
しかも、結果(概算査定額)は、**翌日の18時にはWEB上で一覧になって確認できる**。我々(利用者)は、その一覧を見て、「じゃあ、一番高いA社とだけ話してみようか」とか「2番目のB社も気になるから連絡待ってみよう」と、自分たちのペースで選べるんです。
「え、なにそれ?あの鬼のような電話ラッシュがないってこと?」
「しかも、一番高いところだけと話せばいいの?それ、めちゃくちゃ合理的だし、楽じゃない!」
そうなんです。ママも納得の「ストレスのなさ」と「合理性」。
これなら、ディーラーに下取りに出す前に、「我が家のプリウスの“本当の最高値”はいくらなのか」を、ストレスなく知ることができますよね。
次の章では、この「プリウスの売り時」がいつまで続くのか? 値落ちが始まる「前兆」について、さらに理屈っぽく掘り下げていきますよ。
なぜ2025年にプリウスが高く売れるのか?3つの根拠
さて、前の章で「プリウスの売り時は今(2025年)だ!」と結論づけましたが、うちのママのような直感派や、慎重派のあなたからはこんな声が聞こえてきそうです。
「はいはい、パパのうんちくが始まった」
「『海外で人気』とか『円安』とか言われても、フワッとしててよく分からないわよ」
「新型が出たのに、古いモデルが高く売れるなんて、やっぱり理屈に合わない気がするんだけど?」
…おっしゃる通り。
「なんとなく儲かりそうだから」なんていう理由で、何百万円もする(かもしれない)車の売買を決めるわけにはいきませんよね。
そこで、なぜパパが「2025年がピークだ」と判断したのか。その具体的な「3つの根拠」を、サルヂエファミリーの家計を預かる(つもりの)パパとして、徹底的にロジカルに解説していきます。ここが一番大事な「うんちく」ポイントですよ!
根拠①:歴史的な円安による「輸出需要の最大化」
まず最大の理由は、先ほども軽く触れた「海外需要」と「円安」です。
「またその話?」と思うかもしれませんが、このインパクトは我々の想像以上なんです。
そもそも、なぜ日本のプリウスが海外でそんなに人気なのか。
それは「低燃費」「壊れにくい」「(万が一壊れても)修理しやすい」という三拍子が揃っているから。特に道路状況が良くなかったり、ガソリンの品質が安定しなかったりする国々では、トヨタのハイブリッド技術への信頼は絶大です。
では、そこに「円安」が加わるとどうなるか。
例えば、海外のバイヤーが「1万米ドル」の予算でプリウスを仕入れに来たとします。
- 1ドル110円 の場合 → 110万円
- 1ドル150円 の場合 → 150万円
同じ1万ドルでも、円安になればなるほど「より高い金額」で日本の車を買うことができます。
今、まさに1ドル150円前後の歴史的な円安が続いていますよね(2025年10月現在)。
これは、海外のバイヤーから見れば「日本のプリウスが(自国通貨ベースで)安く買えるチャンス」であると同時に、日本の買取業者から見れば「110万円でしか売れなかったはずのプリウスが、150万円で(海外に)売れる可能性がある」ということ。
国内の中古車オークション会場では、文字通り「ドルの札束を持った」海外バイヤーたちが、日本人業者と競り合ってプリウスを買い漁っている状態です。
結果、国内の買取相場も、その「海外の熱狂」に引きずられて高騰している。これが「2025年が売り時」である最大の根拠です。
根拠②:新型投入による「中古人気の底上げ」
「でも、新型(60系)が出たんでしょ?だったら古いモデル(50系や30系)は値下がりするんじゃないの?」
これは、ママも指摘した鋭いポイント。普通に考えればその通りです。
しかし、プリウスに関しては、少し事情が違います。
確かに新型はスタイリッシュで高性能ですが、一方で(特に初期ロットでは)新車価格が上昇したり、納期が長期間に及んだりする問題がありました。
すると、どうなるか。
「新型が欲しいけど、高いし、何よりすぐ乗れない」
「そこまで最新じゃなくてもいいから、手頃で燃費の良いハイブリッドにすぐ乗りたい」
という需要が、中古車市場に流れてくるわけです。
特に、先代の50系プリウスや、一世代前の30系プリウスは、デザインの好み(新型は尖りすぎていると感じる層もいます)や「こなれた価格感」から、中古車市場で「指名買い」されるケースが非常に多い。
新型の登場が、むしろ「プリウスというブランド」全体の注目度を上げ、結果として「すぐに乗れる良質な中古プリウス」の需要を底上げしている。そんな現象が起きているんです。
根拠③:HV維持コストの安定と「中古選好」の増加
最後の根拠は、我々サルヂエファミリーのような「家計・節約」を気にする層にとって重要です。それは「維持コストの安定性」。
今、ガソリン価格は高止まりしていますよね。かといって、いきなりEV(電気自動車)に乗り換えるのは、自宅の充電設備や、長距離運転時の「電欠」不安、そして何より「バッテリー交換費用の高額さ」がネックになります。
(EVのバッテリー交換って、車種によりますが数十万~百万円以上かかるケースもあるんですよ…パパ、調べました)
その点、プリウスのハイブリッドシステム(HV)はどうでしょう。
熟成の域に達しており、耐久性も折り紙付き。中古車市場でも「HVバッテリーの寿命」は確かに懸念されますが、交換用バッテリー(リビルト品など)も豊富に出回っており、EVに比べれば交換費用も現実的です。
つまり、「ガソリン車より燃費が良く、EVより将来のコスト不安が少ない」という、非常にバランスの取れた選択肢として、中古のHV(=プリウス)が選好されているわけです。
この「維持コストの安定性」という強みが、中古車市場での価格を(値落ちしにくく)支えている、もう一つの大きな要因と言えますね。
プリウスはいつまで高く売れる?“値落ちの前兆”を見極めろ
さて、ここまでのパパの解説で、「なるほど、今が売り時なのは分かった」と理屈では納得していただけたかと思います。
でも、こう思いませんか?
「じゃあ、その“お祭り”はいつまで続くの?」
「円安だっていつ終わるか分からないし、もう少し待った方が、もっと高く売れたりしないの?」
…ママ、その通りです。非常にクレバーな疑問ですよ。
確かに、未来の相場なんて誰にも完璧には読めません。パパだって投資家じゃありませんからね。
ただ、我々サルヂエファミリーが大切にしている「なんでも自分達で調べてやってみる」精神に基づけば、「値落ちが始まる“前兆”」を予測し、備えることは可能です。
「高く売れる」のには必ず理由(=需要)がありますが、「値落ちする」のにも必ず理由(=不安要素)があります。特にプリウスのようなハイブリッド車の場合、ガソリン車とは少し違う「特有の弱点」が存在するんです。
もし、あなたのプリウスが以下の「前兆」に当てはまりそうなら、この歴史的な高値相場が終わってしまう前に、早めに決断した方が合理的かもしれませんよ。
前兆①:走行距離「10万km」の壁とHVバッテリー寿命の不安
まず、中古車査定で最も分かりやすい「値落ちの壁」が走行距離です。
「車は10万km超えると、ガクンと値段が下がる」
なんて話、聞いたことありませんか?
これは、単なるイメージや迷信ではなく、明確な根拠があります。特にプリウスのようなハイブリッド車(HV)にとっては、非常にシビアな問題です。
なぜなら、「駆動用バッテリー(HVバッテリー)の寿命」という時限爆弾を抱えているから。
もちろん、トヨタのバッテリーは非常に高性能で、15万km、20万kmと平気で走る個体もザラにあります。パパもそれは重々承知しています。
ですが、「買う側」の立場で考えてみてください。
走行距離9万kmのプリウスと、11万kmのプリウス。値段が数万円しか違わなかったら、どちらを選びますか?
「10万km超えてるってことは、いつ高いバッテリー交換(※)が必要になるか分からないよね…」
「それなら、少し高くても9万kmの方を買っておいた方が安心だ」
これが、中古車市場における「消費者心理」というやつです。
(※ちなみに、HVバッテリーの交換費用は、ディーラーで新品に交換すると車種にもよりますが20万円~40万円、リビルト品や中古品でも10万円以上は見ておく必要があります)
買取業者や海外のバイヤーも、この「10万kmの壁」は強く意識しています。
10万kmを超えた個体は、「バッテリー交換のリスク」を織り込んで査定額を算出するため、9万km台までと比べて、査定額が明確に下がる傾向があるんです。
もし、あなたのプリウスが現在8万kmや9万km台なら?
そう。まさに「高値がつく最後のチャンス」が、今(2025年)来ている可能性があるわけです。
前兆②:「修復歴(事故歴)」によるシビアすぎる査定差
次に気をつけたいのが、「修復歴(事故歴)」の有無です。
「いやいや、うちは事故なんて起こしてないよ」
「ちょっとバンパー擦ったくらいで、事故車扱いなんてされないでしょ?」
そう思っているあなた、要注意です。
我々が「ちょっと擦っただけ」と思っていても、車のプロ(査定士)から見て「骨格(フレーム)部分に損傷や修復の跡がある」と判断されれば、それは「修復歴アリ」となり、査定額は大きく、それはもう悲惨なほどに下がります。
なぜなら、特に海外のバイヤーは、この「修復歴」を極端に嫌うから。
彼らが日本のプリウスに求めているのは「信頼性」と「耐久性」です。一度でも骨格を修復した車は、どんなにキレイに直っていても「まっすぐ走らないかもしれない」「見えない部分にダメージが残っているかもしれない」というリスク車両と見なされます。
今の高値相場を支えているのが「海外需要」である以上、その海外バイヤーからそっぽを向かれる「修復歴アリ」の車は、相場の恩恵をほとんど受けられません。
「そういえば昔、パパが電柱にぶつけて…」
「いや、あれはママが縁石に乗り上げて…」
…サルヂエ家でも醜い責任のなすりつけ合いが始まりそうですが、心当たりがある場合は、残念ながら「今が売り時!」というお祭りには参加できない可能性が高い、と覚悟しておいた方がよさそうです。
前兆③:型式(モデル)による残酷な相場差
最後に、プリウスと一口に言っても、どのモデル(型式)なのか?によって、需要と相場は全く異なります。
- 50系(ZVW50/51/55): 2015年~2022年頃のモデル。現行の一つ前。
- 30系(ZVW30): 2009年~2015年頃のモデル。爆発的に売れたやつ。
- 20系(NHW20): それ以前のモデル。
今、この高値相場(特に海外需要)の恩恵を最も受けているのは、ズバリ「30系(ZVW30)」と「50系(ZVW50系)」です。
30系は、その完成度の高さと「こなれた価格」から、特に海外での需要が凄まじい状態が続いています。一方、50系は国内の中古車市場でも「新型は高いけど、これなら手が届く」という層からの需要が非常に旺盛です。
しかし、これが20系(NHW20)以前となると、話は変わってきます。
さすがに年式が古く、走行距離も10万kmをとうに超えている個体がほとんど。そうなると、先ほどの「HVバッテリーの寿命」のリスクが現実味を帯びてきます。
こうなると、海外バイヤーも二の足を踏み始めます。
「いくらプリウスでも、古すぎるのはちょっと…」
もし、あなたのプリウスが20系や、あるいは30系でも初期型で走行距離がかなり多い(例:15万km超)場合、この「高値相場」はすでに終わりを迎えつつあるかもしれません。
待てば待つほど、「車としての価値」よりも「部品としての価値」しか見てもらえなくなる。そんなシビアな現実が待っています。
車検を通す vs 売却する|費用と相場を比較【2年視点】
さて、ここまで「プリウスの売り時は今(2025年)だ」「10万kmを超えると値落ちが始まるぞ」と、パパのうんちくにお付き合いいただきました。
すると、うちのママが車検証を引っ張り出してきて、こう言いました。
「パパ、大変!うちのプリウス、来月車検だわ!」
「売り時とか言われても、車検が切れたら乗れないじゃない」
「車検代、見積もったら12万円だったわよ。これを払って乗り続けた方が、新しい車買うより絶対安上がりでしょ?節約よ、セツヤク!」
…出ました、ママの直感的な「節約」発言。
確かに、目先の出費だけを見れば、12万円で「あと2年間乗る権利」が得られる車検は、一見安上がりに見えます。
でも、パパ(理屈っぽい節約家)から言わせれば、それこそが家計の落とし穴なんです。
ママ、そして読者の皆さん。
車検代の「12万円」だけを見て判断してはいけません。
我々サルヂエファミリーが注目すべきは、その裏に隠れた「見えないコスト」、すなわち「車の資産価値の値落ち」です。
「は?資産?車なんて動けばいいのよ」
いえいえ。車は「家計の資産」です。その価値がどう変動するかを計算に入れないと、本当の節約にはなりませんよ。
ここで、パパが「車検を通した場合」と「今売却した場合」の【サルヂエ式 2年間の家計シミュレーション】(※あくまで一例です)を披露しましょう。
【サルヂエ式】車検 vs 売却 2年間の家計シミュレーション
前提として、あなたのプリウス(例:50系・走行8万km)の「今(2025年)」の査定額が、相場高騰のおかげで100万円だったと仮定します。
そして、前の章で解説した通り、2年後(走行10万km超・車検切れ)の査定額は、バッテリー不安などで値落ちし、60万円になると予測します。
この時、2年間の家計の動きはどうなるでしょうか?
| 比較項目 | パターン①:車検を通して乗り続ける | パターン②:今すぐ売却する |
|---|---|---|
| 支出(見えるコスト) | 約32万円 ・車検費用:12万円 ・2年分の維持費(税金・保険等):約20万円 |
0円 (売却するので、今後の維持費は発生しない) |
| 資産価値の変動(見えないコスト) | -40万円 (現在の価値100万円が、2年後に60万円に下落) |
0円 (現在の価値100万円を、今「現金化」するので下落しない) |
| 2年間の実質コスト合計 | 72万円 の負担 (支出32万 + 値落ち40万) |
100万円 の収入 (車は無くなるが、現金が手に入る) |
シミュレーションの「本当の意味」とは?
「え、ちょ、ちょっと待ってパパ。その計算おかしくない?」
「パターン①は72万の損で、パターン②は100万の得って…そんな単純な話?」
ママ、落ち着いてください。もちろん、パターン②は「車を手放す」のですから、単純比較はできません。問題は、パターン①の「72万円」という数字の“意味”です。
パターン①(車検を通す)を選ぶということは、「2年間プリウスに乗り続ける」ために、車検代や税金という「目に見える支出(32万円)」だけでなく、「資産価値が40万円下がる(値落ちする)こと」を許容する、ということ。
合計すると、2年間で72万円(=月々3万円)のコストを払って、そのプリウスに乗り続ける計算になるわけです。
「月々3万円か…そう言われると、結構高いわね…」
そうなんです。
ママは「車検代12万円」しか見ていませんでしたが、実際にはその裏で、高値相場の今なら手に入ったはずの「100万円」が、2年後には「60万円」に目減りしていくカウントダウンが始まっているんです。
「思考停止」で車検を通すのが一番の損
もちろん、パパは「今すぐ全員売るべきだ!」と言いたいわけではありません。
車がなくなれば、代わりの交通手段(新しい車を買う、カーシェア、電車)が必要になり、そこにもコストがかかりますからね。
ただ、ここでサルヂエファミリーとして言いたいのは、
「車検が来たから、思考停止で通す」
というのが、この歴史的な中古車高騰の局面においては、一番“損”をする可能性が高い行動だということです。
「うちのプリウス、2年後も本当に60万円の価値が残ってる?」
「もしHVバッテリーがダメになったら、もっと下がるんじゃ…」
そう。その「不確実性」も含めて、今なら「100万円」で確定できる(かもしれない)のが、2025年の特異な状況なんです。
だからこそ、「車検を通すか、通さないか」の二択で悩む前に、まずやるべきことがあるんです。
それは、このシミュレーションの「大前提」である、「じゃあ、うちのプリウスは“今”いくらなの?」という客観的な事実を知ること。
これを知らずに車検代を払うのは、目隠しをして家計の判断をするようなものです。
「確かに…。まずは“今の値段”を知らないと、比べようがないわね」
「でも、電話がしつこいのは絶対に嫌よ!」
そこで、先ほど紹介した「MOTA」が役立つわけです。
電話ラッシュなし。翌日18時にはWEBで上位数社の「本気度の高い概算額」が分かる。
まずは「我が家のプリウスの現在価値」という“モノサシ”を手に入れてから、冷静に「車検(という名の72万円のコスト)」を払うべきか、判断しませんか?
【30秒診断】プリウス、今売るべき?“後悔しない”判断チェックリスト
さて、パパの理屈っぽい解説が続いて、ママが少々うんざりした顔をしています。
「理屈は分かったけど、結局うちはどうすればいいのよ!」
「ロジックとかシミュレーションとか言われても、うちの家族構成とか、使い方とか、色々事情があるのよ!」
はい、その通りです。
「売り時だ!」と言われても、「いや、子ども(怪獣2匹)の送り迎えで毎日使うし」「通勤に必須だし」と、すぐに売れない事情も各ご家庭にありますよね。
そこで、パパが考えました。
「我が家は本当に“今”売るのが合理的なのか?」を客観的に判断するための、サルヂエ式【30秒診断チェックリスト】です。
小難しい理屈は一旦忘れて、直感で「YES」「NO」で答えてみてください。
サルヂエ式「プリウス売り時」判断チェックリスト
【質問1】今のプリウスの走行距離は「7万km」を超えている(もうすぐ10万kmの壁が見えてきた)
□ YES
□ NO
【質問2】次の車検が「あと半年以内」に迫っている(または、すでに車検切れが近い)
□ YES
□ NO
【質問3】今のプリウスは「50系」または「30系」である(20系以前ではない)
□ YES
□ NO
【質問4】子どもが大きくなる、転勤など、1~2年以内にライフスタイルが変わる「予定」がある
□ YES
□ NO
【質問5】今のプリウスに「修復歴(事故歴)」は“無い”と断言できる
□ YES
□ NO
【質問6】最近、エンジンのかかりが悪い、燃費が落ちてきたなど、HVバッテリーや足回りに「なんとなく不安」を感じる
□ YES
□ NO
診断結果:YESが「3つ以上」なら、今すぐ行動すべき
さて、YESはいくつありましたか?
「うちは…①、②、③、⑤がYESだわ。4つね」
「僕は①、②、⑥かな。3つだ」
もし、あなたのYESが「3つ以上」当てはまったなら。
それは、「なんとなく車検を通す」という選択が、将来的に大きな損(=値落ちリスク)に繋がる可能性が非常に高い状態、と言えます。
- YESが1~2個の人:
まだ慌てる必要はないかもしれません。ただ、今の「異常な高値相場」はいつ終わるか分かりません。比較検討のために、今の査定額を知っておく価値は十分にあります。 - YESが3つ以上の人:
「値落ちの前兆」や「車検のコスト」で解説したリスクが、現実的に迫っています。まさに「相場のピーク」と「値落ちの崖」の瀬戸際に立っている状態です。 - YESが5個以上の人:
正直、今売らない理由を探す方が難しいかもしれません。すぐに次の車の検討を始めた方が合理的でしょう。
「迷っている」なら、今すぐ「価格」を調べるのが合理的
「YESが3つだったけど…でも、やっぱり売るとなると面倒だし…」
「パパが言うことは分かるけど、決心がつかないわ…」
そうですよね。分かります。
車を売るというのは、家計にとっても一大イベント。理屈で「得だ」と分かっていても、感情がついてこないものです。
でも、ママ。
「迷う」のと「何もしない」のは、全く違います。
「迷っている」ということは、「判断するための“材料”が足りない」ということです。
その最大の材料が、「じゃあ、うちのプリウスが今、最高いくらで売れるのか?」という具体的な金額。
これが分からなければ、車検(72万円のコスト)を通すのが「合理的」なのか、判断すらできませんよね。
「うわ、出た。またあのサイト(MOTA)の話でしょ?」
そうです(笑)。
でも、これは宣伝とかそういう話ではなく、合理的な判断プロセスとして絶対に必要だから言っているんです。
もし、この「30秒診断」でYESが3つ以上ついたなら、それは「今すぐ行動(=売却)せよ」という意味ではなく、「今すぐ判断材料(=今の査定額)を集めよ」というサインです。
ディーラーの下取り査定は、あくまで「1社」の言い値でしかありません。
中古車市場全体の「本当の相場(それも、高値を競い合った結果の)」を知るために、まずは「MOTA」で客観的な数字を把握する。しつこい電話の心配がないんですから、やらない理由はありませんよね?
ここで行動するか、それとも「面倒だから」と車検を通して「見えないコスト」を払い続けるか。
サルヂエファミリーとしては、前者を選びたいものです。
高額査定を狙うなら“やることは3つだけ”
さて、「30秒診断」でYESが3つ以上つき、
「よし、パパの理屈に乗って、うちも本気で売却を検討してみよう!」
「どうせ売るなら、この“相場のピーク”で、1円でも高く売りたいわ!」
と、ママもすっかり乗り気になってくれたようです。
「でも、高く売るってどうすればいいの?」
「やっぱり、車はピカピカに洗車して、ワックスもかけて…」
「あ、そういえばバンパーに小さいキズがあるんだけど、これ、修理工場で直してから査定に出した方がいいわよね?その方が絶対高く売れるでしょ?」
…ストップ! ママ、それ、典型的な「損するパターン」ですよ!
良かれと思ってやったことが、逆に査定額を下げたり、修理代の方が高くついて赤字になったりするケースは、中古車売却の「あるある」なんです。
パパ、もちろんそれも調べてありますとも。
理屈っぽく言えば、買取業者が車を査定する際に見ているのは「次にいくらで売れるか(商品価値)」です。彼らは「安く仕入れて、高く売る」のが仕事。我々素人が中途半端に手を入れることは、彼らにとって何のプラスにもならないどころか、マイナスになることさえあるんです。
「えー、そうなの?じゃあ何もしない方がいいの?」
いえ、そういうわけではありません。
無駄なことはせず、「やるべきこと」だけをやる。これが高額査定を引き出す鉄則です。
パパがまとめた「やることは3つだけ」リスト、ご覧ください。
その①:小さなキズやヘコみは「絶対に直さない」
これが一番陥りがちなワナです。
「査定士さんの心証を良くするために、キレイにしておこう」
その気持ちは素晴らしいですが、合理的に考えましょう。
例えば、ママが気にしていたバンパーのキズ。
これを街の修理工場で直すと、安くても2万円~3万円はかかりますよね。
では、そのキズを直したことで、査定額は3万円以上アップするでしょうか?
答えは、ほぼ「NO」です。
なぜなら、買取業者は自社(あるいは提携)の板金工場を持っており、我々が3万円かけて直すようなキズも、彼らなら数千円の「原価」で直せてしまうから。
- 素人が修理した場合:
支出(修理代): -3万円
査定UP額: +1万円
トータル: 2万円の損! - 業者が買い取ってから修理する場合:
業者の修理原価: -5千円
(業者は「修理代5千円」を見越して査定額を提示する)
彼らにとって、小さなキズやヘコみは「減点対象」ではありますが、致命傷ではありません。それよりも、素人が中途半端に修理して、逆に修理跡が目立ってしまったりする方がよっぽどマイナス。
結論:洗車や車内清掃は(もちろん)やった方がいいですが、お金をかけて修理する必要は一切ありません!
その②:探すのは「パーツ」じゃない。「純正パーツ」だ
「そういえばパパ、昔タイヤをカッコいいアルミホイールに替えてたわよね?」
「あれ、高かったんだから、アピールしなきゃ!」
確かに、社外品のアルミホイールやカーナビ、エアロパーツなどは「プラス査定」になる可能性があります。
…が、それ以上に大事なものがあります。
それは、「純正パーツ」です。
特にプリウスを買う層(特に海外)が求めているのは、「カスタムされたカッコよさ」よりも「トヨタ純正の信頼性」です。
もし、タイヤを交換した時に外した「純正のホイール」や、取り外した「純正ナビ」が物置やガレージの奥に眠っているなら、必ず探し出して、査定時に一緒に出してください。
「えー、あんな古くて重たいの、邪魔だから捨てちゃったかも…」
なんということでしょう! ママ…!
それがあるかないかで、数万円単位で査定額が変わることもザラです。
車を売却するその日まで、純正パーツは(邪魔でも)大切に保管しておく。これが鉄則です。
その③:“絶対に”「複数社」で査定を比較する
そして、これが3つの中で最も、圧倒的に、一番重要なことです。
「いや、パパ。もう面倒だから、近所のトヨタ(ディーラー)に持っていくわよ」
「いつもお世話になってるし、悪いようにはしないでしょ」
…ママ、その「信頼」や「情け」が、家計の最大の敵だと何度言えば…。
ディーラーの下取り査定が「安い」のには、理屈(ワケ)があります。
彼らの本業は「新車を売ること」。下取りはあくまで「サービス」の一環であり、買い取った車を中古車オークションに出すまでの「中間マージン」も発生します。
一方で、「ガリバー」や「ビッグモーター」のような「買取専門店」は、買い取った車を自社で直接販売するルート(=海外含む)を持っています。中間マージンが少ない分、高く買い取ることができるのです。
さらに言えば、買取業者にも「得意・不得意」があります。
- A社:「プリウス」が今すぐ欲しい(海外ルートに強い)
- B社:「ミニバン」を探している(国内ファミリー層に強い)
- C社:「軽自動車」が専門
この場合、A社はプリウスに「100万円」の値をつけましたが、B社やC社は「80万円」しかつけない、なんてことは日常茶飯事。
もし、あなたが最初にB社(あるいはディーラー)にだけ行って「80万円ですか…まぁそんなもんか」と売ってしまったら?
A社に行きさえすれば手に入ったはずの「20万円」を、ドブに捨てたのと同じことなんです。
「う…20万円は大きいわね…」
「でも、何社も回って電話対応したり、査定に立ち会ったりする時間なんてないわよ!」
そこで、話が最初に戻るわけです。
だからこそ、「MOTA」のようなサービスが必要なんです。
従来の「一括査定」は、申し込んだ瞬間に10社から電話が来て、10社と交渉する“手間”がありました。パパがママに怒られたパターンです。
でも、「MOTA」は違います。
ネットで申し込むと、水面下で最大20社が「うちなら●●万円」と入札合戦を繰り広げてくれます。我々は待っているだけ。
そして翌日18時、その「競争結果」を見て、高値をつけた上位3社とだけ「はじめまして」と交渉すればいい。交渉する相手は、すでに「最高値レベル」の金額を提示してくれている業者だけ。これ、最高に合理的で“タイパ”が良いと思いませんか?
理屈っぽくまとめましょう。
「キズは直さず」「純正パーツを揃え」「MOTAで業者同士を競わせる」。
やることは、たったこれだけ。これで、あなたのプリウスの価値は、数万円、いや数十万円変わってくるんです。
まとめ|“相場のピーク”を逃さないうちに判断を
ふぅ…。パパの理屈っぽいうんちくも、ようやく終わりです。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
「パパ、お疲れ様。なんだかんだ言ってたけど、今日の話、意外と役に立ったわ」
お、ママもついにパパのロジックの重要性に気づいてくれましたか!
そう、今回の「プリウスの売り時は2025年」という話は、単なるセールストークではなく、「円安」「海外需要」「バッテリー不安(値落ちリスク)」といった、複数のロジック(理屈)が重なり合った、極めて合理的な結論なんです。
今回のポイントを、もう一度だけおさらいしましょう。
- 【理屈】なぜ今が売り時?
- 歴史的な円安と強烈な海外需要で、中古プリウスの相場が異常に高騰しているから。
- 【リスク】いつまで続く?
- 「走行10万kmの壁(バッテリー寿命)」「修復歴」「型式落ち」など、明確な“値落ちの前兆”があり、この高騰は永遠には続かないから。
- 【判断】車検と売却、どっちが得?
- 「思考停止」で車検を通すのは、車の「値落ち分」という“見えないコスト”を支払うこと。今なら高く売れる「資産価値」と、車検代+維持費を天秤にかけるべきだから。
- 【行動】どうすれば高く売れる?
- 「キズは直さない」「純正パーツは揃える」そして何より「MOTAで複数社を自動的に競わせる」ことが、数十万円の損を防ぐカギだから。
「なるほどね…。『面倒だから』ってディーラー任せにしてたら、今なら手に入ったはずの20万円(もしかしたらそれ以上)を損するところだったわけね」
「サルヂエファミリーの“節約”の名にかけて、それは許せないわ!」
その通り!
車は、家計における「家」の次に大きな「資産」です。
買う時だけでなく、売る時にも「なんでも自分達で調べてやってみる」精神を発揮するかどうかで、家族旅行1回分、いや、怪獣2匹の習い事1年分くらいの違いが平気で出てしまうんです。
後悔しないために、まずは「知る」ことから
とはいえ、パパは「今すぐプリウスを売りましょう!」と強制したいわけではありません。
この記事でお伝えしたかったのは、「“後悔しない判断”のための材料(理屈)を持ってください」ということ、ただ一つです。
「相場が下がった後で、『あぁ、あの時(2025年)に売っておけば、あと30万円高かったのに…』と知る」
これほど悔しいことはありませんよね。
そうならないために、我々ができる最初の一歩。
それは、「迷う」ことでも「悩む」ことでもなく、「今の客観的な価値を知る」ことです。
その第一歩として、「MOTA」は、我々のような「電話ラッシュは嫌だけど、合理的に最高値は知りたい」というファミリーにとって、最もバランスの取れた選択肢だとパパは判断しました。
- しつこい電話ラッシュ一切なしで、
- 翌日18時にはWEBで概算最高額が分かり、
- 高値をつけた上位3社とだけ交渉すればOK。
「とりあえず、うちのプリウスがいくらになるのか」
その金額という「モノサシ」を持って初めて、我々は「車検を通すか(=乗り続けるコストを払うか)」「売却するか(=今の価値を現金化するか)」を、同じ土俵で比較検討できるんです。
ママも、まずはスマホでポチポチ、やってみる気になったようですよ。
この歴史的な「売り時」を逃して後悔する前に、まずは“我が家のプリウスの現在価値”を、あなたのその目で確かめてみませんか?