車の買い替え

2025年、中古車の買取価格が高騰中!今が売り時の3つの根拠と損しない判断基準

どうも、サルヂエ家のパパです。

いやー、最近、家計簿とにらめっこしてるママの機嫌がすこぶる悪い。「ガソリン代!」「食費!」「光熱費!」って、全部が値上がりラッシュですからね。お小遣い据え置きのパパとしては、肩身が狭いことこの上ない。

で、そんな家計を圧迫する固定費の代表格といえば……そう、車の維持費

うちは怪獣(息子)2匹が日々成長してるもんだから、車は必須。でも、来年に迫った車検のことを考えると、ママが「うわー、またお金飛んでく…」って頭抱えてるんですよ。

ママ: 「ねえパパ、この車、もう車検通さずに乗り潰した方が安上がりじゃない?なんか最近エアコンの効きも悪い気がするし。」

パパ: 「ふっふっふ、ママ。その考え、今(2025年)に限ってはめちゃくちゃ損する可能性があるのを、君はまだ知らない。」

ママ: 「は?なにその勿体ぶった言い方。どうせまた変なうんちくでしょ。」

パパ: 「うんちくじゃない、データと根拠(ファクト)だ。」

そう、何を隠そう、今、日本の中古車市場がとんでもないことになっているらしい。ニュースやデータを調べてみたら、「え?あの車がそんな値段で?」っていう驚愕の事実が次々と出てきたんです。

というわけで、今回のサルヂエ家の「やってみた」企画は、「車の売り時、本当に今なの?」を徹底検証します。

  • なんで今、中古車の買取価格が高騰してるの?
  • 「まだ乗れる」のに売るのって、本当にお得なの?
  • 損しないためには、何を知っておけばいい?

理屈っぽいパパが調べ上げたデータと、直感的なママが納得できる「結局どうすればいいの?」という結論。その両方を、車の買い替えや車検を控えるすべての子育て世帯に向けて、包み隠さずレポートします!


まず結論 — 2025年は“ここ数年で最高レベル”の売り時です

パパ: 「おいママ、いきなり結論から言うぞ。もし今、我が家の車を売るとしたら、2025年は“ここ数年で最高レベル”の売り時だ。」

ママ: 「はいはい、出た。その『最高レベル』って何基準よ。この前、息子の送り迎えで寄ったディーラーで『今度車検なんで、下取り査定とかどうです?』って聞いたら、『うーん、年式も古いですし、こんなもんですよ』って、スズメの涙みたいな金額提示されたんだけど?」

パパ: 「ママ、それだ。それが典型的な『損するパターン』の入り口なんだよ。」

ディーラー下取りと「買取市場」は別モノ

パパ: 「いいか、ママ。まず大前提として、ディーラーの『下取り』と、中古車専門店の『買取』は、まったくの別物だと認識しなきゃならん。」

ママ: 「え、そうなの?一緒じゃないの?」

パパ: 「違う。ざっくり言えば、ディーラーの下取りは『新しい車を買ってくれるなら、古い車を“引き取って”あげますよ』というスタンスが基本だ。だから、そのお店で次に売れる見込みがない車(例えば、他メーカーの古いミニバンとか)は、どうしても査定が低くなりがちだ。」

パパ: 「だが『買取』は違う。彼らは中古車を仕入れるプロだ。日本国内だけでなく、海外の市場(輸出)も含めて、『今、この車が一番高く売れる場所』を知っている。だから、ディーラーでは値がつかないような車でも、海外で需要があれば、驚くような高値がつくことがあるんだ。」

そして、何を隠そう、今(2025年)は、その海外需要がとんでもないことになっている。だから「最高レベルの売り時」だと言い切れるわけだ。
(※なぜ高騰しているのか、その詳しい3つの根拠は、次の章でうんざりするほど解説してやるぞ)

「まだ乗れる」が危険信号(=資産価値のピーク)な理由

ママ: 「ふーん。理屈はわかったけどさ。でも、まだ普通に乗れるじゃない?エアコンも一応動くし。それをわざわざ今売って、新しい車を買う方がお金かかるでしょ。節約にならないじゃん。」

パパ: 「その『まだ乗れる』が、まさに危険信号なんだよ、ママ。」

ママ: 「またまたー。脅かさないでよ。」

パパ: 「脅しじゃない。事実だ。いいか、車を『移動手段』としか見ていないと見誤るが、車は『資産』でもあるんだ。そして、今の価格高騰は、はっきり言って『異常事態』。つまり、今が資産価値のピークである可能性が非常に高い。」

例えば、だ。今なら100万円の値がつく車があったとしよう。
でも、この異常な高騰が落ち着いたら?来年には70万円になるかもしれない。
さらに、ママの言う「まだ乗れる」状態を維持するために、来年の車検で15万円かかったら?

  • 今売る: +100万円
  • 来年売る: +70万円(車検代 -15万円)= 実質55万円

パパ: 「どうだ?『まだ乗れる』を1年間続けた結果、手元に残るお金が45万円も減る計算になる。これが『まだ乗れる』のワナだ。」

もちろん、これは極端な例だ。でも、「今の最高値」と「これから確実にかかる維持費(車検、税金、修理費)」を天秤にかけることは、賢い家計防衛術として絶対に必要だろう?

特にサルヂエ家のように、子供の成長で「今の車、ちょっと手狭になってきたな…」とか、「走行距離がそろそろ10万kmに届きそう…」なんていう家庭は、まさに今がその天秤にかける絶好のタイミングなんだ。

まずは「我が家の車の最高値」を知ることから

ママ: 「うーん……理屈はわかったけど、やっぱり実感湧かないな。本当にうちの車がそんな高く売れるの?」

パパ: 「だろうな。俺もデータを見るまでは半信半疑だった。だから、まずやるべきは『もし今売ったとしたら、最高いくらになるのか?』という“正確な相場”を知ることだ。」

ママ: 「だから、それがディーラーで聞いたスズメの涙だって…」

パパ: 「違う!ディーラー1社の言い値じゃない!複数の買取業者が競い合って出す『本気の査定額』だ!」

今の時代、わざわざ何軒もお店をハシゴする必要はない。ネットで数分入力するだけで、複数の会社が「うちなら〇〇万円で買います!」と提示してくれるサービスがある。

ぶっちゃけ、売るか売らないかは、その金額を見てから決めればいい。
でも、「自分ちの車の本当の価値」を知らないまま、思考停止で次の車検を通すのだけは、絶対にやめた方がいい。

サルヂエ家も、まずはこの「一括査定」で、我が家の愛車の「現在の市場価値」を調べてみることにしたぞ!

(※もちろん、電話がたくさんかかってくるのは面倒だ、というママみたいなタイプもいるだろう。そういう場合の対策や、賢い比較の仕方は、また別の記事でじっくり解説するつもりだ。)


中古車の買取価格が高騰している3つの根拠

ママ: 「はいはい、出た。パパのうんちくタイム。で?海外需要がすごいって、結局どういうことなのよ。近所のスーパーじゃ外国の人、そんなに見かけないけど?」

パパ: 「ママ、視点がミクロすぎるぞ…(笑)。スーパーの話じゃない、“貿易”の話だ。今、中古車の買取価格が歴史的なレベルで高騰している背景には、大きく分けてこの3つの要因が複雑に絡み合っているんだ。」

  1. 【国外要因】記録的な円安継続 → 輸出市場で日本車が「激安セール」状態
  2. 【国内要因】新車の供給遅延 → 「状態の良い中古車」の需要が激化
  3. 【市場要因】特定の人気車種(ミニバン・HV) → 相場全体を高止まりさせている

ママ: 「うわっ、カタカナと漢字ばっかり。もっと分かりやすく説明してよ。」

パパ: 「オーケー。一つずつ、サルヂエ家の家計に例えて解説してやろう。」


① 円安継続 → 輸出市場で日本車が高騰

パパ: 「まず最大の要因、『円安』だ。ニュースでも毎日やってるだろ? 1ドル=150円とか、一昔前じゃ考えられなかったレベルだ。」

ママ: 「あー、それね。だから輸入品が値上がりして、食費がヤバいって話でしょ?車を売るのに関係あるの?」

パパ: 「大ありだ。ママ、発想を逆転させてみろ。俺たち日本人が海外のブランド品を買う時、円安だと『高っ!』ってなるだろ? でも、海外の人たちが日本円で売られているモノ(=日本車)を買う時は、まったく逆になる。」

ママ: 「逆?……あ、そっか。安く買えるってこと?」

パパ: 「その通り! 例えば、海外のAさんが1万ドルの予算を持ってるとする。」

  • 円高時代(1ドル=100円): 1万ドル = 100万円分の日本製品しか買えない
  • 円安の今(1ドル=150円): 1万ドル = 150万円分の日本製品が買える

パパ: 「つまり、海外のバイヤーから見たら、日本の高品質な中古車が『実質3割引セール』みたいになってるわけだ。特に日本車は『壊れにくい』『燃費が良い』と世界中で大人気だから、彼らにとっては『こんな安く買えるチャンスはない!』と、オークション会場で日本の買取業者と競り合ってでも買い漁っている。その結果、俺たちが売る車の買取相場が、国内の常識とはかけ離れたレベルで吊り上ってるんだ。」


② 新車供給遅延 → 中古需要が代替

パパ: 「次に、国内の要因だ。『新車の供給遅延』。これも大きい。」

ママ: 「あ、それ聞いたことある。なんか、半導体?が足りないとかで、新しい車を契約しても納車が半年待ちとか1年待ちとかになるってやつ?」

パパ: 「ご名答。その影響が、まだ続いているんだ。で、ママがもし『よし、車検を機に新車に買い替えよう!』と思っても、『納車は1年後です』って言われたらどうする?」

ママ: 「えー、ヤダ。車検切れちゃうじゃん。じゃあ……車検通すか、すぐに乗れるキレイな中古車探すか…」

パパ: 「そう! 多くの人が後者の『すぐに乗れる状態の良い中古車』に流れたんだ。新車が手に入らないなら、中古車で我慢しよう、と。その結果、国内でも中古車の需要がめちゃくちゃ高まった。つまり、海外バイヤー(円安)と国内の買い替え層(新車不足)が、中古車市場で奪い合いをしている。それが今の状況だ。」


③ ミニバン&HV人気 → 相場高止まり

パパ: 「そして最後のダメ押しが、特定の車種の“鉄板人気”だ。」

ママ: 「鉄板人気?」

パパ: 「要するに、サルヂE家みたいな子育てファミリー層に人気の『ミニバン』(それこそアルファードとかセレナとかな)や、ガソリン代高騰の影響で人気の『ハイブリッド車』(プリウスとかアクアとかな)だ。」

パパ: 「これらの車は、国内での需要がそもそも安定して高い。加えて、ミニバンやハイブリッド、SUV(※)は、さっき話した海外(特にアジアやアフリカ)でも『人をたくさん乗せられる』『燃費がいい』『壊れない』の三拍子で、輸出需要がとんでもなく高いんだ。」
(※内部リンク想定:アルファード、プリウス、セレナの記事へ)

パパ: 「つまり、ただでさえ人気で値下がりしにくい車種が、『円安』と『新車不足』という2つのブースターを得て、異常な高値で取引されている。そして、その人気車種が相場全体をグイグイ引っ張り上げているんだ。」

※イメージ:ここに中古車オークションの平均落札価格が右肩上がりになっているグラフを挿入し、「データで見ても、ここ数年の高騰は明らか」と補足する。

パパ: 「どうだ? 『海外需要』だけじゃない。『円安』『新車不足』『特定人気』の3つが組み合わさった、まさに“奇跡的な高騰”だということが、理屈でわかっただろう?」

ママ: 「うーん……なんかすごいことになってるのは分かったけど。じゃあ、うちの車はどうなのよ?うちは別にアルファードでもプリウスでもないんだけど。」

パパ: 「いい質問だ。もちろん、どんな車でも高く売れるわけじゃない。だが、この高騰の波に乗って、予想外の車種にも恩恵が出ているのは事実だ。次の章では、特に今、高く売れる車の具体的な傾向を5つにまとめて解説しよう。」

特に高く売れる車の傾向5つ

パパ: 「さて、前の章で『円安』『新車不足』『特定人気』の3つが重なって、中古車価格が異常高騰してるって話はしたよな。」

ママ: 「うん。で?結局、うちの車みたいに『アルファード』でも『プリウス』でもない、フツーのコンパクトカーとか、ちょっと古めのミニバンは関係ないんでしょ?」

パパ: 「それが、そうとも言い切れないんだな、ママ。もちろん、人気車種がドンピシャなら最高値が期待できる。だが、この高騰の波は、確実に市場全体の相場を底上げしている。ディーラー査定で『0円です』と言われたような車でも、海外の販路を持っている業者なら『部品取り』や『途上国向け』として数万円で買い取ってくれるケースも増えているんだ。」

パパ: 「ただ、どうせ売るなら『特に高く売れる傾向』を知っておくに越したことはない。今の市場で、特に価値が上がりやすい車の傾向を5つにまとめてみたぞ。」

① ミニバン(家族層の人気続く)

パパ: 「まず、鉄板中の鉄板がこれ、『ミニバン』だ。」

ママ: 「あー、やっぱり。サルヂエ家みたいに子供が2人とかいると、スライドドアは必須だもんね。ベビーカー積んだり、チャイルドシート乗せたり…。」

パパ: 「その通り。国内の子育て世帯からの需要がとにかく安定している。新車がすぐに手に入らない状況もあって、『状態の良い中古ミニバン』は常に奪い合いだ。」

パパ: 「だが、それ以上にヤバいのが海外需要だ。特にトヨタの『アルファード』なんて、国内価格より高く輸出されることもあるくらい、アジア圏で異常な人気を誇っている。その影響で、兄弟車のヴェルファイアはもちろん、日産の『エルグランド』や『セレナ』、ホンダの『ステップワゴン』といった他のミニバンも、海外バイヤーの買い付け対象として相場が引っ張られているんだ。」
(※内部リンク想定:アルファード、セレナの記事へ)

② ハイブリッド(燃費+海外需要)

パパ: 「次に『ハイブリッド車(HV)』。これも強い。」

ママ: 「これは分かりやすい。ガソリン代、本当にシャレにならないもんね。次買うなら絶対ハイブリッドか電気自動車って思ってる人、多いでしょ。」

パパ: 「その国内需要に加えて、ここでも『海外需要』が効いてくる。日本車=低燃費というイメージは世界共通だが、その中でもトヨタのハイブリッドシステム(THS)は『壊れない』『燃費がすごい』と、もはやブランド化している。『プリウス』や『アクア』が代表格だな。」

パパ: 「面白いのは、HVは新興国だけでなく、北米など先進国への輸出も強いことだ。環境意識の高まりとガソリン高騰で、安くて信頼できる日本の中古HVが再評価されている。だから、国内で『ちょっと古い型かな?』と思うようなプリウスでも、海外需要が下支えになって値段が落ちにくいんだ。」
(※内部リンク想定:プリウスの記事へ)

③ SUV(輸出強い)

パパ: 「そして、世界的なブームが続いている『SUV』だ。」

ママ: 「確かに、最近SUVばっかり見るかも。キャンプとか流行ってるし、見た目もカッコいいもんね。」

パパ: 「国内人気もさることながら、SUVの真価は輸出にある。特にトヨタの『ランドクルーザー』や『RAV4』、スバルの『フォレスター』なんかは、悪路走破性が高くて頑丈だから、道路が整備されていない国々(アフリカ、中東、ロシア近辺など)で絶大な信頼を得ている。」

パパ: 「彼らにとっちゃ、日本の『10万km走行』なんて、まだまだ“慣らし運転”が終わったレベル(笑)。だから、国内の常識では『もう古い』とされるような年式や走行距離のSUVでも、驚くような高値で取引されるケースがザラにあるんだ。」

④ 走行距離〜「特定の境界線」が重要

パパ: 「ここまでは車種の話だったが、次は『走行距離』だ。これは非常に重要だぞ。」

ママ: 「走れば走るほど安くなるんでしょ?知ってるよ。」

パパ: 「基本はそうだ。だが、買取価格がガクンと落ちる『特定の境界線』があるんだ。一般的に言われているのが、5万km10万kmのラインだ。」

  • 〜5万km: 「低走行車」として扱われ、新車不足の今、特に高値がつきやすい。
  • 5万km〜9万km: 中古車として一般的なゾーン。まだ十分高値が狙える。
  • 10万km超: 一般的に「多走行車」と見なされ、国内需要がガクッと落ちる。

パパ: 「だが、ここで思い出してほしいのが『海外需要』だ。さっき言った通り、SUVや頑丈な商用バンなんかは、10万km超えでも海外ではバリバリ現役だ。しかし、一般的な乗用車や軽自動車の場合、10万kmを超えると、さすがに査定額は厳しくなる傾向がある。」

パパ: 「もし、今まさに『9万km台だけど、次の車検通したら10万km超えちゃうな…』という車なら、10万kmの大台に乗る“前”に売るのが、最高値を引き出す鉄則だ。」
(※内部リンク想定:10万kmの記事へ)

⑤ 人気色・グレード

パパ: 「最後は、地味だが確実に効いてくる『人気色』と『グレード』だ。」

ママ: 「あー、色ね。白とか黒でしょ?」

パパ: 「その通り。『ホワイトパール』と『ブラック(黒)』。この2色は、国内でも海外でも圧倒的に需要が高い“リセール最強色”だ。逆に、赤や青、黄色といった原色系や、シルバーでも特殊なカラーは、好みが分かれるため査定が下がりやすい。」

パパ: 「グレードも同様だ。例えば、同じ車種でも『エアロパーツが付いてる最上位グレード』と『一番安い標準グレード』では、数十万円の差がつくことも珍しくない。特にミニバンやSUVは、サンルーフ、本革シート、純正ナビといった『メーカーオプション』がてんこ盛りの方が、輸出市場で喜ばれる傾向が強いな。」

パパ: 「どうだ? これらの傾向を見ると、『アルファードじゃなくても、うちの黒いミニバンもイケるかも?』とか、『走行距離9万kmのハイブリッドだから、今がチャンスか?』とか、少し現実味を帯びてきたんじゃないか?」

「まだ乗れる」は危険?今売らないと損するパターン

ママ: 「なるほどねー。高く売れる車の特徴はわかった。……でもさ、パパ。さっきから『売り時だ!』って煽るけど、結局、今乗れてる車を手放したら、次の車どうするのよ。新しい車買うお金だって高いじゃない。」

パパ: 「ママ、そこだ。そこが最大の悩みどころだよな。俺も家計を預かる身(ママに預けられてる身?)として、そこは重々承知している。だからこそ、『今売らないと、将来もっと損するパターン』に該当しないかどうかの見極めが肝心なんだ。」

ママ: 「なにそれ、怖いこと言わないでよ。」

パパ: 「いや、これは脅しでも何でもない、『支出』のタイミングの問題だ。導入文でも触れたが、『まだ乗れる』を続けることで、逆に家計を圧迫するケースがある。特にこの4つのパターンに当てはまる車は、要注意だ。」


① 間近に迫った「車検」→ 最大の売り時

パパ: 「まず、最も分かりやすいのが『車検前』だ。」

ママ: 「あ、うち、まさに来年車検だわ……。あれって、なんであんなに高いの?10万とか15万とか、平気で飛んでいくじゃない。」

パパ: 「だよな。車検費用には、必ずかかる『法定費用(重量税や自賠責保険料)』と、車の状態に応じた『整備費用』がある。特に年式が古くなったり、走行距離が延びたりすると、交換部品が増えて整備費用が跳ね上がる。」

パパ: 「ここで天秤にかけるべきは、これだ。」

【車検前の損得シミュレーション】

  • パターンA:車検を通す
    • 支出:車検代 -15万円
    • 資産:車検2年分乗った後の車の価値(例:50万円
    • → 2年後の実質資産:35万円 (50万 - 15万)
  • パターンB:車検前に売る
    • 支出:なし
    • 資産:今の車の価値(例:70万円
    • → 現在の実質資産:70万円

パパ: 「どうだ? もちろん、これは単純化した例だが、今の異常高騰のおかげで『パターンB』の売却額(70万円)が吊り上がっている。その結果、車検を通して乗り続けるより、今売ってしまった方が、手元に残るお金が35万円も多いなんていう逆転現象が起きやすくなっているんだ。」

ママ: 「うわ、そうやって数字で見るとエグいね……。」

パパ: 「だろ? 『車検前』は、維持費(支出)を払う前に、資産(車の価値)を最高値で現金化できる、まさに最大の売り時なんだ。」
(※内部リンク想定:車検前の記事へ)

② 10万km超え → 故障リスクと修理費のダブルパンチ

パパ: 「次に、さっきも出た『10万km超え』だ。」

ママ: 「国内だと『多走行車』って見られて、価値がガクンと落ちるって話だったよね。」

パパ: 「そうだ。それはつまり『売る時の価値』が下がるという話だが、同時に『維持する時の費用』が上がるという、ダブルパンチの始まりでもあるんだ。」

ママ: 「え、どういうこと?」

パパ: 「車っていうのは工業製品だ。10万kmも走れば、当然いろんな部品が寿命を迎える。例えば、タイミングベルト(今は少ないが)、ウォーターポンプ、エアコンのコンプレッサー、サスペンション…。これ、どれか一つ壊れただけでも、修理費は5万、10万と飛んでいく。」

パパ: 「ママの『最近エアコンの効きが悪い気がする』ってのも、まさにその兆候かもしれんぞ? ローンが終わったと思ったら、毎年のように高額修理費がかかる…。これじゃ何のために節約してるか分からなくなるだろ? 10万kmは、資産価値と維持費の両面で『手放す』ことを検討すべき、重大な節目なんだ。」
(※内部リンク想定:10万kmの記事へ)


③ 事故歴・修復歴あり → 市場が冷静なうちに早期判断を

パパ: 「これは特殊なケースだが、『事故歴(修復歴)あり』の車も、判断が難しい。」

ママ: 「あー、うちのは違うけど、友達が『ぶつけちゃったけど、安く直したからバレないかな?』とか言ってたな。」

パパ: 「それは絶対バレるぞ(笑)。査定のプロはフレームの歪みや修理跡を絶対に見逃さない。そして、修復歴がある車は、当然ながら査定額が大幅に下がる。」

パパ: 「問題は、今みたいな『異常高騰』の時だ。市場全体がイケイケだから、普段なら値が付きにくい修復歴ありの車でも、海外の販路(※修理して乗る文化圏)を持ってる業者が、意外な値段で買い取ってくれることがある。」

パパ: 「だが、もしこの高騰バブルが弾けて、市場が冷静さを取り戻したら? 修復歴のある車は、真っ先に買い叩かれる対象になる。『今ならギリギリ値段がつく』うちに売ってしまうのも、合理的な判断だ。」
(※内部リンク想定:事故歴ありの記事へ)

④ 環境性能対応の遅れ(税金の重課)

パパ: 「最後は、ジワジワ家計を圧迫する『税金』だ。」

ママ: 「自動車税?あれ、毎年5月頃に来る憂鬱なやつね。」

パパ: 「それだ。実は、新車登録から13年(ディーゼル車は11年)を超えると、自動車税も重量税も重課(増税)されるのを知ってたか?」

ママ: 「え!?そうなの?聞いてないよ!」

パパ: 「環境性能が低い古い車に乗り続けることへの、実質的なペナルティだな。エコカー減税が叫ばれる一方で、古い車は維持費が強制的に上がっていく。今すぐ売るべき、とまでは言わんが、**『13年目の車検』**を控えているなら、増税のタイミングで手放すのは非常に賢明な選択だ。」

パパ: 「どうだ? 『まだ乗れる』の一言で思考停止するのが、いかに危険か分かっただろう? 高騰している『今』を逃すと、**『車検代』『修理費』『増税』**という“損する未来”が待っている可能性が高いんだ。」


後悔しないための“唯一の正解”は相見積り

ママ: 「うぅ……なんかもう、パパの理屈責めで頭痛くなってきた。『今が高騰してる』『車検前がヤバい』『10万kmがヤバい』……わかったよ!わかったけど!」

ママ: 「じゃあ、結局どうすりゃいいのよ!『売り時です』って言われても、この前ディーラーで『こんなもんですよ』って言われたあのスズメの涙を思い出すと、やる気出ないんだけど!」

パパ: 「ママ、落ち着け。俺が言いたいのはそこじゃない。その『ディーラー1社だけの査定額』を鵜呑みにすることこそが、最大の“思考停止”であり、“損する入り口”だと言っているんだ。」

ママ: 「え、でも、プロが査定したんでしょ?」

パパ: 「プロはプロでも、それは『下取り』のプロだ。だが、俺たちが知りたいのは、『買取』のプロたちが本気で競い合った時の“最高値”だろう?」

2〜3社比較するだけで10万〜30万円の差は“普通”

パパ: 「いいか、ママ。これは大げさでも何でもなく、中古車買取の世界では、査定する会社によって10万円、20万円、下手したら30万円以上の差がつくなんてことは、“普通”に起きるんだ。」

ママ: 「はぁ!? なんでそんなに違うのよ。同じ車なのに。ぼったくり?」

パパ: 「ぼったくりじゃない。『戦略』の違いだ。」

パパ: 「例えば、こう考えてみろ。」

  • A社: 国内のファミリー層向けに中古車を売りたい。
    → サルヂエ家の車(仮)は「10万km近いミニバン」。「うーん、国内じゃ売りにくいから50万円かな…」
  • B社: アフリカや東南アジアへの輸出ルートを強く持っている。
    → 「おお!このミニバン、まさに海外で大人気だ!10万km?全然問題ない!80万円で買うぞ!」
  • C社(ディーラー): 新車を売りたい。
    → 「下取り?うちのメーカーじゃないし、正直面倒だな…じゃあ30万円で。その代わり新車を値引きしますよ(※結局トータルで損してるパターン)」

パパ: 「どうだ? 同じ車なのに、業者によって『欲しい理由』が全く違うのが分かるだろう? A社にとっては価値が低くても、B社にとっては『喉から手が出るほど欲しい車』かもしれない。この『B社(最高値をつけてくれる業者)』を見つけ出す作業こそが、『相見積り(あいみつもり)』なんだ。」

家から数分で依頼完了。今は「ハシゴ」しない時代

ママ: 「ふーん……理屈はわかった。でも、その『B社』を探すのが面倒じゃない。何軒も車屋を回って、『いくらですか?』『うーん、A社さんはいくらって言ってました?』みたいな、あの駆け引きが嫌なのよ。」

パパ: 「ママ、いつの時代の話をしてるんだ(笑)。今はそんな『足』を使う必要はない。『頭』と『指』を使えばいいんだ。」

ママ: 「指?」

パパ: 「そうだ。スマホやパソコンだ。今は『車一括査定サイト』という便利なものがある。車種や年式、走行距離なんかをポチポチと数分入力するだけで、お前の家の近くの買取業者が『うちならいくらで買いたい!』と手を挙げてくれる。」

ママ: 「あ、それ……知ってる。なんか、申し込んだ瞬間に電話が鳴り止まないってやつでしょ?絶対ヤダ。」

パパ: 「……(ギクッ)。まあ、確かにそういう側面もゼロではない。サービスによっては、一気に複数社から連絡が来ることもあるだろう。だがな、ママ。その『ちょっとした面倒くささ』を天秤にかけるべきだ。」

ポイント

【ママが天秤にかけるべきもの】

  • A案: 電話対応が面倒だから、近所のディーラー1社で30万円で売る。
  • B案: 数社と電話やメールでやり取りする手間はあるが、最高値の80万円で売る。

パパ: 「この差額、50万円だ。ママ、50万円あったら何ができる? 家族で沖縄旅行に行けるぞ。怪獣たちの習い事の1年分が余裕でまかなえるぞ。」

ママ: 「うっ……50万……。」

パパ: 「その数分、数時間の手間を惜しんだがために、本来得られるはずだった数十万円をドブに捨てる。それこそ、俺は『節約』の観点から許せん。」

パパ: 「まずは、今の高騰相場で『我が家の車の本当の価値』を知ることがスタートだ。売るか売らないかは、その最高額を見てから判断すればいい。ディーラーの言い値(30万)しか知らなければ、『まだ乗る』以外の選択肢は生まれないだろ? でも、『今なら80万になる』という事実を知れば、『じゃあ、車検代15万払うの、バカバカしいかも』と、初めて合理的な判断ができるようになるんだ。」

パパ: 「サルヂエ家も、まずはこの『一括査定』で、我が家の愛車の“本当の市場価値”を調べてみるぞ!」

まとめ:車検前が今後5年で最大の売り時です

パパ: 「ふぅ。さて、ママ。ここまで長々と『なぜ今が売り時なのか』の根拠と、『損するパターン』、そして『唯一の正解は相見積り』という話をしてきたわけだが。」

ママ: 「うん。お腹いっぱい。で、結論は?」

パパ: 「結論は、こうだ。『車検を控えているなら、2025年(今)は、おそらく今後5年で最大の売り時である』ということだ。」

ママ: 「……また大きく出たね。『今後5年で最大』って、なんでそんなこと言い切れるの?」

パパ: 「いいか、今日話した『異常高騰』の3つの根拠を思い出してみろ。」

  1. 記録的な円安
  2. 新車供給の遅延
  3. 特定の車種の人気

パパ: 「このうち、③の『人気』はまあ、そう簡単には変わらん。だが、①の『円安』と②の『新車不足』はどうだ? これは永遠には続かない。むしろ、経済が正常化すれば、必ず落ち着く要因だ。」

パパ: 「もし、この円安が是正されたら? 新車の生産ラインが完全に復活したら? 当然、中古車を奪い合う理由がなくなり、この異常な高騰バブルは一気に冷え込むことになる。そうなれば、今80万円の値がつく車が、来年には50万円に逆戻り……なんてことも、十分にあり得るんだ。」

パパ: 「だからこそ、『維持費(車検代)』という確実な支出を払う“前”に、『異常高騰』という今だけのボーナスタイムを最大限に活かすべきなんだ。このタイミングを逃すのは、家計の防衛隊長(自称)としては、あまりにもったいない!」

ママ: 「……分かったよ。パパのうんちくが、ただのうんちくじゃなくて、ちゃんとしたデータと根拠に基づいた『家計防衛術』だってことは、よーく分かった。」

ママ: 「しょうがない。その『一括査...』ってやつ? 試しに、うちの車がいくらになるか、やってみるだけやってみるか。……沖縄旅行、行きたいしね。」

パパ: 「(よしっ!)だろ? サルヂエ家の体当たり企画、まずは『知る』ことからだ!」

サルヂエ家が学んだ「損しないための3行まとめ」

今回の検証でわかった、車の売却で後悔しないための重要ポイントを3行でまとめるぞ!

  1. 2025年は「円安」と「新車不足」で、中古車買取相場が歴史的な高騰をしている。
  2. 「車検前」や「10万km手前」は、維持費と資産価値を天秤にかける絶好のタイミング。
  3. ディーラー1社の言い値は信じるな。「一括査定」で複数社の最高値を知ることだけが正解。

パパ: 「車は家族の思い出を乗せる大事な相棒だ。だが、同時に『家計』という現実的な側面も持つ。その価値が最大化している今、一度立ち止まって『我が家の車、今いくら?』と調べてみること。それこそが、次のステップ(新しい車や、別のことにお金を使う)に進むための、最も賢明な第一歩だと、パパは結論づけるぞ!」

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