「ねえパパ、次の車、そろそろ本気で考えない? 怪獣たちも大きくなって、今の車じゃちょっと手狭になってきたんだけど…」
「うむ。俺もそう思っていたところだ。燃費も最近気になるし、買い替え時ではあるよな。よし、今度の週末、近所のディーラー巡りでもしてみるか!」
「えー…ディーラー巡り? 正直、面倒くさいなぁ。それにさ、何軒も回って見積もりもらうのって、なんか悪くない? 営業さんに『他でも見積もるんですか?』とか聞かれたら、気まずいじゃん…」
「(カチン)…ママ、君はまたそんな直感で…。高い買い物なんだぞ? 比較しないでどうするんだ。家買うときに1社だけ見て決めるか? いや、決めないだろ。それと同じだ。……とはいえ、確かに『マナー違反』だとしたら、それは問題だ。理屈として、どうなんだ?」
というわけで、始まりました。サルヂエファミリー恒例、「なんでも自分達で調べてやってみる」企画。
今回のテーマは、「車の買い替え・売却時、ディーラーや買取店で複数見積もり(相見積もり)って、アリ?ナシ?」です。
- 何社くらい回るのが普通なの?
- 同じメーカーの違うお店でも見積もっていいの?
- 営業さんに失礼にならない伝え方って?
こんな、いざとなると「あれ、どうだっけ?」と不安になる疑問を、理屈派のパパが徹底的にリサーチ! これから車を検討する皆さんが、気まずい思いをせず、賢く交渉を進められる「答え」をまとめてみました。
📅ディーラーや買取店で「複数見積もり」はアリなの?
さて、まず最初の核心だ。ママが気にしてた「そもそも複数の見積もりって失礼じゃないの?」問題。パパが調べ尽くした結論から言おう。
答えは、「全く問題ナシ!」だ。
むしろ、今の時代の車の売買において、相見積もりは「賢く買うための常識」と言ってもいい。
複数見積もりはむしろ“当たり前”の時代
「え、そうなの? なんか『ウチで決めてくださいよ!』って圧をかけられるイメージがあったんだけど…」
「ふむ。確かに昔はそういう雰囲気もあったかもしれん。だが、今は違う。インターネットで何でも調べられる時代だろ? 消費者側も情報武装してる。家やリフォームで見積もりを比較するのが当たり前なように、車という高額商品で比較検討するのは、ごく自然な購買行動なんだ」
実際、ディーラーや買取店の営業さんも、「お客さんは他社と比較している」という前提で商談しているケースがほとんどだ。「他社さんはおいくらでしたか?」と聞かれることも普通にある。
だから、こっちが変に遠慮したり、隠したりする必要は全くないんだよ。
見積もりは比較してこそ意味がある
「確かに、1社だけだと、その値段が高いのか安いのか、全然わかないもんね。特に今の車を売る(下取り・買取)ときなんて、サッパリだわ…」
「その通り! そこが一番重要だ。例えば新車を買う場合、A店はオプション込みで250万円、B店は本体価格は安いけど諸費用が妙に高くて結局252万円…とか。
特に下取りや買取の価格は、お店によって本当に変わる。」
パパのうんちく:なぜ買取価格は店によって違うのか?
車の買取価格というのは、単に「車の状態」だけで決まるわけじゃないんだ。
- その店が得意な車種か? (例:SUV専門、ミニバン専門など)
- 在庫の状況 (例:今、その車種が売れてて在庫が欲しい!)
- 販売ルート (例:自社で直接売るか、オークションに出すか)
こういった、こっちには見えない「お店側の事情」で、査定額は数万円、場合によっては数十万円も変わってくる。だからこそ、複数の会社に査定してもらって「一番高く買ってくれるところ」を探す作業が必須なんだ。
比較して初めて、自分たちが買う車の「適正な値引き額」や、売る車の「最高値」が見えてくるわけだ。
違う店舗・同じメーカーでも比較は可能
「でもさ、パパ。一番気まずいのが『同じメーカー』のお店じゃない? 例えば、近所のトヨタA店と、ちょっと離れたトヨタB店、みたいな。」
「おお、ママ、いいところに気が付いたな。それ、多くの人が勘違いしてるポイントだ。
結論から言うと、『同じメーカーの看板』でも、比較するのは全く問題ない。」
「え、なんで? 同じトヨタなんでしょ?」
「看板は同じでも、『運営している会社』が違う場合がほとんどなんだよ」
例えば、「トヨタカローラ〇〇(A社)」と「ネッツトヨタ△△(B社)」は、売ってる車は似ていても、経営している法人が全く別、というケースが普通だ。
経営母体が違えば、当然、値引きに対する考え方(裁量)や、サービス内容、下取り価格も変わってくる。だから、同じメーカーの車が欲しい場合でも、経営が違うディーラー同士で相見積もりを取るのは、非常に有効な手段なんだ。
🗣️見積もりを取るときのマナー|失礼にならない伝え方
「相見積もりがOKなのはわかったわ。でも、問題はそこじゃないのよ、パパ。理屈じゃなくて、『どう伝えるか』よ。営業さんを目の前にして、『他でも見積もってます』なんて、どう切り出せばいいのよ。気まずいじゃない…」
「ふっ…。ママの懸念はそこか。確かに、どう伝えるかは重要だな。だが安心しろ。ここでも理屈、いや『誠実さ』が鍵を握る。営業さんも人間だ。こちらも誠意をもって接すれば、無用な駆け引きや気まずさは回避できる」
そう、大事なのは「敵対」することじゃない。お互いに気持ちよく取引するための「伝え方」だ。パパが考える、スマートな交渉術のポイントを解説しよう。
「比較中であること」を正直に伝えるのがベスト
「え、正直に言っちゃうの? 『ライバル店も見てます』って? それこそケンカ売ってるみたいじゃない?」
「逆だ、ママ。中途半端に隠したり、嘘をついたりするのが一番良くない。『いや、他は見てないです』と一度言ってしまうと、後から他社の見積もりを出して交渉するのが難しくなるだろ? それこそ不誠実だ」
ポイントは、「高圧的」ではなく「相談ベース」で伝えることだ。
パパが実践する「スマートな伝え方」例
- 「初めての(久しぶりの)車選びでして。正直まだ迷っていて、〇〇(他社)さんの車と、御社の車で比較検討させてもらっています」
- 「家族で乗る大事な車なので、後悔しないよう、いくつかのお店のお話を伺っているところです」
- 「(下取り・買取の場合)今乗っている車も、複数の会社さんに査定をお願いして、一番高く買い取っていただけるところにお願いしようと考えています」
こう切り出せば、営業さんも「なるほど、本気で検討してくれているお客さんだな」と理解してくれる。むしろ、比較相手がわかれば、「では、ウチは〇〇で頑張りますよ!」と、相手も本気の条件を出しやすくなるんだ。
「最終的に決めるのは家族と相談してから」も有効な一言
「なるほどね…。でも、その場で『どうですか!? 今決めてくださいよ!』みたいに迫られたら、どうしよう…」
「それもよくあるパターンだな。営業さんも仕事だから、即決してもらいたいのは当然だ。だが、こっちは高い買い物をするんだ。焦って決める必要はない。
そういう時は、『即決できない理由』を明確に伝えるのがいい」
一番使いやすく、かつ角が立たないのが、「自分一人では決められない」というフレーズだ。
パパが実践する「保留」の伝え方
- 「すごく良い条件ありがとうございます。ただ、最終決定は妻(夫)と相談しないと決められないので、一旦持ち帰らせてください」
- 「(ママが言う場合)私はすごく良いと思うんですが、お金のことはパパがうるさくて…。パパを説得する材料として、今日いただいた見積もりを使わせてもらいますね」
- 「(買取の場合)今日いただいた査定額を、家族会議にかけてみます」
これは嘘ではなく「事実」だろ? サルヂエファミリーも、最終決定は家族会議だ。営業さんも「ご家族の許可」というハードルは越えられない。これで大抵の場合、「では、ぜひ良いお返事お待ちしてます!」とスムーズに商談を終えられるはずだ。
「お世話になった方が良ければ指名」もスマートな選択
「ふーん。でもさ、結局『値段』だけで決めるのって、それもちょっと冷たい感じしない? 営業さんがすごく親切な人だったら、どうしよう…」
「ママ、素晴らしい視点だ。それこそが『駆け引き』を超えた『交渉』の極意だ。
車は買って終わりじゃない。点検、車検、もしもの時のトラブル対応…。長く付き合っていくことになる。だから、『人』で選ぶという視点は絶対に必要だ」
もし、A店とB店で見積もりを取って、B店の方が3万円安かったとする。
だが、A店の営業さん(仮に山田さん)の説明が圧倒的に分かりやすく、信頼できそうだった場合、どうする?
「うーん、3万円安いB店かな…あ、でも後々のこと考えたら山田さん…? 悩む…」
「そういう時は、A店の山田さんに正直にこう伝えるんだ。
『正直に言います。B店さんのほうが3万円安かったんです。でも、できればウチは山田さんから買いたいと思ってるんです。もし、B店さんと同じ条件まで頑張ってもらえるなら、今日、山田さんで決めたいです』
と」
これは、単なる値引き交渉じゃない。「あなたから買いたい」という意思表示だ。
営業さんだって嬉しいはずだ。「そこまで言ってくれるなら」と、店長に掛け合ってくれる可能性はぐっと高まる。
値段だけで判断せず、「誰から買うか」という視点を持つこと。それが、お互いにとって一番満足度の高い契約に繋がるんだ。
🔢見積もりは何社がベスト?取りすぎると逆効果?
「なるほどねー。伝え方のマナーはよくわかったわ。じゃあさ、パパ。そもそも、その『比較』って、一体何社くらい回るのがベストなの? 正直、1社でも面倒くさいのに…」
「うむ。ママのその『面倒くさい』という直感は、あながち間違ってはいない。結論から言うと、闇雲に多く回ればいいというものではないんだ。多すぎると、逆に非効率になる」
「え、そうなの? 比較するなら多いほうがいいんじゃないの?」
「物事には『適量』というものがある。パパがリサーチした結果、新車購入と中古車買取(売却)では、推奨される社数が少し異なることがわかった。これも理屈があるんだ」
新車は2〜3社、買取は3〜5社が現実的
まず、新車と買取で「ベストな社数」が違う理由を理解しよう。
【新車購入の場合:2〜3社が目安】
新車の場合、車の本体価格はメーカーが決めている。差が出るとすれば、
1. ディーラーごとの「値引き額」
2. 「オプションや諸費用」の差
3. 「下取り価格」
この3点だ。特に「1」と「2」は、経営が違うディーラー(例:A社のトヨタとB社のトヨタ)を2〜3社回れば、おおよその「値引き相場」は見えてくる。もちろん、競合する他メーカーの車種(例:ヴォクシーとセレナ)を比較対象に加えるのもアリだ。
【買取(売却)の場合:3〜5社が目安】
問題はこっちだ。H2-1でも触れたが、買取価格は店によって驚くほど差が出る。
「A社は30万円、B社は45万円、C社は42万円」なんてことがザラにあるんだ。
これは、各社が持つ「販売ルート」や「現在の在庫状況」、「得意な車種」が全く違うからだ。
だから、1社だけの査定で決めるのは絶対に損。かといって多すぎても困る(後述)。
よって、3〜5社程度に査定してもらい、その中の最高額を基準に考えるのが最も合理的と言える。
あまり多すぎると情報整理が難しくなる
「5社か…結構多いわね…。それ以上、例えば10社とかに頼んだら、もっと高く売れるんじゃないの?」
「理屈の上ではそうかもしれん。だが、現実的ではない。
まず、10社も見積もり(査定)を取ると、情報が飽和して、ママが確実にパンクする」
「うっ…確かに。どの店がいくらで、オプションは何がついてて、とか、もうわかんなくなりそう…」
「そうだろ? 特に新車購入と下取りを同時にやると、条件はさらに複雑になる」
比較が難しくなる例
- A社: 「値引きは渋いですが、下取りを5万円上乗せします」
- B社: 「下取りは普通ですが、最新ナビ(15万円相当)をサービスします」
- C社: 「全部ひっくるめて、総額で〇〇円です!」
「…わからん。どれが一番お得なの?」
「だろ? 各社で見積もりの出し方やサービス内容がバラバラだと、正確な比較が非常に困難になるんだ。結局、『なんかB社が親切だった気がする…』みたいな、ママの直感(=曖昧な記憶)で決めることになりかねない。それでは本末転倒だ」
営業からの連絡が煩わしくなる可能性も
「そして、もう一つ現実的な問題がある。ママが一番嫌いなやつだ」
「え、なに…?」
「営業からの『その後のいかがですか?』連絡だ」
「うわーーーー! それ! 絶対イヤ! 10社から一斉に電話かかってきたら、スマホ叩き割っちゃうかも…」
「だろ? 見積もりを取るということは、相手に『見込み客』としてリストアップされるということだ。営業さんも仕事だから、当然フォローの連絡をしてくる。
3社程度ならまだしも、5社、10社となると、その対応だけで一日が終わってしまう」
「それは無理…。パパが全部対応してよね」
「俺だって御免だ。だからこそ、『新車は2〜3社』『買取は3〜5社』という現実的なラインに絞り、その中で本気で比較検討する。これが、我々サルヂエファミリーにとっても、最も効率的かつ合理的な戦略だと言える」
⚠️相見積もりの際に気をつけたい注意点
「ふぅん。相見積もりがアリなのも、マナーも、適正な社数もわかったわ。じゃあもう、ガンガン値引き交渉しちゃえばいいわけね! 『A店は〇〇円だったぞ! もっと安くしろ!』って。パパの理屈で論破してやりなさいよ!」
「(カチン)…ママ、君はすぐにそうやって短絡的に…! 違う。交渉というのは『論破』することじゃない。相手を打ち負かすことと、良い条件を引き出すことはイコールじゃないんだ」
「え、どういうこと?」
「相手も人間だ、と言っただろう。こちらの要求の仕方一つで、引き出せる条件も変わってくる。特に『比較』の仕方には、いくつか落とし穴がある。これをやると、かえって交渉がうまくいかなくなるぞ」
営業担当者に圧をかけすぎない
「まず、ママが今言ったような『A店は〇〇円だったぞ!』という高圧的な態度は、一番やっちゃいけない」
「なんでよ。事実じゃない」
「事実だとしても、だ。例えばママがパート先で、店長から『隣の店のBさんの方が仕事早いぞ! 君も同じ時給なんだから、もっとやれ!』と毎日言われたらどう思う?」
「ムカつく…。『じゃあBさん雇えば!?』って言って辞めてやるわ」
「だろ? 営業さんも同じだ。高圧的に『安くしろ』と言われれば、『このお客さんとは、今後お付き合いしたくないな…』と思われてしまう。
そうなると、どうなる? 確かにその場では少し安くなるかもしれない。だが、本来なら店長の裁量で付けられたはずのオプションサービスが付かなかったり、納車後のアフターフォローが事務的になったり…。目に見えない部分で損をする可能性があるんだ」
あくまで「相談」だ。「~円なら嬉しいんですが、難しいですか?」と、相手が「なんとかしてあげたい」と思えるような関係性を作るのが、交渉の第一歩だ。
他社の価格を使った“踏み台交渉”はNG
「『踏み台交渉』…? なにそれ、プロレス技?」
「違う。これは、『買う気もない店の見積もり』を使って、本命のお店の値引きを引き出す行為だ」
「あー、なるほど。例えば、本当はトヨタのヴォクシーが欲しいんだけど、わざと日産のセレナの見積もりも取ってきて、『セレナはこんなに安いぞ!』ってヴォクシーの営業さんにぶつける、みたいな?」
「その通り。これはマナー違反どころか、悪手だ。なぜだかわかるか?」
「えー…? バレるから?」
「それもある。営業さんはプロだ。お客さんの本気度はすぐに見抜く。『あ、この人セレナ買う気ないな。ヴォクシーの当て馬にしてるだけだな』と。
そうなると、営業さんも本気の条件を出してこなくなる。『どうせウチでは買わないだろうから』と、適当な見積もりを出されて終わりだ。これでは、貴重な時間を使って見積もりを取りに行った意味が全くない」
比較するなら、本気で悩んでいる車同士(例:ヴォクシーとステップワゴン)や、本気で契約を検討しているディーラー同士(例:A社のヴォクシーとB社のヴォクシー)でなければ、意味のある条件は引き出せないぞ。
見積もり条件は統一して比較しよう
「そして、これが一番重要だ。理屈の根幹だぞ、ママ。
H2-3で『情報整理が難しくなる』と言ったが、それを防ぐための鉄則がある」
「なによ、改まって」
「『見積もりの条件は、全社でできるだけ統一すること』だ」
「…? どういうこと?」
「例えば、A社では『ナビは一番高いやつ、コーティングも付けて』と見積もり、B社では『ナビはいらない、コーティングも無し』で見積もったら、総額が違って当たり前だろ? これでは比較にならない」
「あ、そりゃそうか」
「だから、見積もりを取る前に、まずサルヂエファミリーとしての『必須条件』を決めておくんだ」
見積もり条件を統一する例
- 車種・グレード: ヴォクシーの「S-Z」グレード
- 必須オプション: 両側パワースライドドア、フロアマット、ETC
- 希望するサービス: 納車費用はカットできるか?
- 下取り: 今乗っている車の下取り査定も必ず含める
「なるほど…。『ウチはこのセットで買います』っていうお品書きを、全部のお店に同じように見せるわけね」
「そうだ。そうして初めて、『A社は総額350万円』『B社は総額345万円』という、公平な比較ができる。逆に言えば、これができていない相見積もりは、ただの時間の無駄遣いになる可能性が高い。理屈が通ってないからな」
✅まとめ|納得できる契約のために、上手な見積もりの取り方を
「なるほどね…。『ディーラーで相見積もりなんて失礼かな』って思ってたけど、パパの理屈を聞いてたら、むしろ『やらないと損』なんだってことがよーくわかったわ」
「うむ。そういうことだ。車という家族にとって非常に大きな買い物を、直感や一時の感情、あるいは『面倒くさい』という理由だけで決めてしまうのは、合理的ではない。
今回のサルヂエ検証をまとめよう」
複数見積もりはマナーを守れば問題なし
まず、ママが懸念していた「複数見積もりはマナー違反か?」という点。
これは全く問題ない。むしろ、ディーラーも買取店も比較される前提でビジネスをしている。
ただし、そこには守るべき「マナー」がある。
高圧的な態度や「踏み台交渉」は、かえって自分の首を絞めることになる。
「比較していること」を誠実に伝え、「最終決定は家族と相談する」という姿勢を見せること。そして、条件だけでなく「人(営業担当者)」で選ぶ視点も持つことが重要だ。
「断り方」も丁寧にすると印象◎
「あ、パパ。一つ聞き忘れてた。結局、比較したら『契約しないお店』が出てくるわけじゃない? その『断り方』が、また気まずいんだけど…!」
「おお、ママ、最後の最後までいい質問だ。確かに『断る勇気』がなくて、ずるずると契約を先延ばしにしてしまう人も多い」
「そう! 断りの電話とか、絶対イヤよ!」
「これも理屈は簡単だ。『感謝』と『結論』をハッキリ伝えること。そして、できれば電話か、最低でもメールで伝えることだ。音信不通が一番失礼だからな」
パパが実践する「スマートな断り方」例
- 「先日はお見積もり、ありがとうございました。家族で検討した結果、今回は残念ながら、別の会社(お店)でお世話になることに決めました」
- 「(理由を聞かれたら)〇〇さんには大変良くしていただいたのですが、今回は価格(条件)の面で、より希望に合うところがありまして…」
- 「(関係性を保ちたい場合)新車の購入は他社にしましたが、今後の点検などでお世話になるかもしれません。その際はまたよろしくお願いします」
このように丁寧に断れば、営業さんも「あ、決まったんだな。仕方ない、次だ」と切り替えられる。お互いにとって、これが一番クリーンな終わり方だ。
後悔しない買い物には比較と誠意がカギ
「いやー、勉強になったわ。面倒くさいと思ってたけど、やるべきことが明確になったら、逆にちょっとやる気出てきたかも。怪獣たちを乗せる新しい車、しっかり選ばないとね!」
「うむ! その意気だ、ママ。
ディーラーの違う店舗での見積もりも、買取店の相見積もりも、マナーを守って誠実に対応すれば、何も恐れることはない。
我々サルヂエファミリーのように、しっかり比較検討して、全員が納得できる一台を見つけようじゃないか!」

