「ねえ、パパ。今度の車検、通す?それともいよいよ買い替える?」
「うーん、長男も大きくなってきたし、次男の怪獣っぷりも増してるからな…。もう少し広い車にしたいよな。」
「でしょ?私もそう思ってた!それでね、この前ディーラーに行ったとき、営業さんが『今なら下取りも頑張りますよ!』って言ってくれたんだけど…。」
「ほう。」
「パパは理屈っぽいからアレだけど、私としては、手続きとか全部一か所で終わるなら楽でいいかなーって。どう思う?」
「お、ママ、いいところに気が付いたな。その『ディーラー下取り』、実はサルヂエ家の家計にとって、大きな落とし穴になる可能性があるんだ。」
「えっ、そうなの!?『頑張ります』って言ってたのに?」
「パパがちょっと調べてみたんだが、車の売却方法には大きく分けて、その『ディーラー下取り』ともう一つ、『買取業者による一括査定』がある。そしてこの2つ、選び方次第で手元に残るお金が、下手したら数十万円単位で変わってくる可能性があるんだ。」
「じゅ、数十万!?それは聞き捨てならないわね…!」
「だろ?日々節約してる俺たちにとって、これは大問題だ。よし、今回はサルヂエファミリーの『やってみる検証企画』として、車の買い替えで損しないために『下取り』と『一括査定』、どっちが本当に家計の味方なのか、徹底的に調べてみるぞ!」
車の買い替えは「下取り」か「一括査定」かが運命の分かれ道
「まずパパ、根本的なところから教えてよ。『下取り』と『一括査定』って、具体的に何がどう違うわけ?いつもディーラーで全部お任せだったから、よく分かってないんだけど。」
「よし来た。そこが家計節約の最重要ポイントだ。みんな『次の車をいかに安く買うか』ばっかり考えがちだけど、実は『今乗ってる車をいかに高く売るか』こそが、買い替え全体のトータルコストを抑えるカギなんだ。」
「ふむふむ。高く売る、ね。」
「その『売り方』の選択肢が、さっき言った『下取り』と『一括査定』だ。まずはそれぞれの特徴と、メリット・デメリットを整理してみよう。」
下取りの特徴とメリット・デメリット
「私としては、やっぱりディーラー下取りって楽ちんそうで魅力的なんだよね。新しい車の納車日に今の車を引き渡せば、空白期間もできないんでしょ?」
「その通り。ママの言う『手続きの簡便さ』、これが下取りの最大のメリットだ。売却と購入が1つの窓口で完結するから、時間的なコストは最小限で済む。」
【ディーラー下取りのメリット】
- 手続きがワンストップ:車の売却と購入の手続きが、すべてディーラー1社で完了する。
- 手間がかからない:複数の業者とやり取りする必要がない。
- 乗り換えがスムーズ:新しい車の納車と同時に、古い車を引き渡せるケースがほとんど。
「ほら、やっぱり楽ちんじゃん!子育てで忙しいんだから、これが一番よ。」
「まあ待て、ママ。ここからが重要だ。その『楽ちんさ』と引き換えに、下取り価格は一般的に『安くなりがち』なんだ。」
「えー、なんで?『いつもお世話になってるから特別に』とか、サービスしてくれないの?」
「それが逆でな。ディーラーの本業はあくまで『新車(や中古車)を売ること』だ。買い取った車を次に売るルートは、買取専門店に比べて限られていることが多い。それに、下取り価格は実質的に『次の車の購入代金からの値引き』として扱われるから、車の本当の価値が反映されにくいんだよ。」
【ディーラー下取りのデメリット】
- 価格が安くなりやすい:買取専門業者による「競争」がないため、価格が上がりにくい。
- 価格が不透明:「次の車の値引き」と相殺され、結局いくらで売れたのかが分かりにくい。
- 市場価値が反映されにくい:人気のオプションや装備が、中古車市場ほど高く評価されないケースがある。
「うーん、確かに。言われてみれば、いつも『値引き額』と『下取り額』がごちゃ混ぜになって、『結局この車、いくらの価値だったの?』ってモヤモヤしてたかも…。」
一括査定の特徴とメリット・デメリット
「じゃあ、もう一つの『一括査定』っていうのは?」
「こっちは、複数の買取業者が『うちなら〇〇万円で買います!』と、俺たちの車を奪い合うように競争(オークション)してくれる仕組みだ。最大のメリットは、もちろん『高く売れる可能性』だ。」
「競争!なんかすごいわね。」
「そう。複数のプロが競い合うから、中古車市場のリアルタイムな相場が反映されやすく、ディーラーでは値が付きにくいような車でも、思わぬ高値が付く可能性がある。これが、さっき言った『数十万円の差』を生む正体なんだ。」
【一括査定のメリット】
- 高値が期待できる:複数の業者が競争入札するため、最高額を引き出しやすい。
- 相場が反映される:中古車市場での人気や需要がダイレクトに価格に反映される。
- 多様な車に対応可能:専門業者が多いため、古い車や多走行車でも買い手が付きやすい。
「じゃあ絶対そっちがいいじゃん!今すぐ一括査定とやらに申し込むわよ!」
「待て待て、ママ。話はそう単純じゃない。パパがずっと懸念してたのは、こっちのデメリットだ。それは『圧倒的な手間と時間』、そして…『恐怖の電話ラッシュ』だ。」
「で、電話ラッシュ!?」
「そうだ。従来の一括査定サイトは、申し込んだ瞬間に、登録されている何十社もの業者から一斉に営業電話がかかってくる仕組みが多いんだ。」
「うわっ…最悪…。日中、子供たちの相手してる時にそんな電話が鳴りやまなかったら、スマホ叩き割っちゃうかも…。」
「だろ?それに、業者ごとに実車査定の日程を調整して、家に来てもらって…と、かなりの時間と労力を割かれることになる。これが『一括査定は面倒くさい』と言われる最大の理由だ。」
【従来型一括査定のデメリット】
- 大量の営業電話:申し込み直後から、複数の業者からの電話が一斉にかかってくることが多い。
- 対応の手間:業者ごとに日程調整や実車査定の対応が必要になる。
- 交渉のストレス:業者によっては、訪問査定時にしつこく契約を迫られるケースも報告されている。
ULLO(MOTA)のような“ハイブリッド型”の位置づけ
「もう!なんなのよ!高く売りたいけど、電話ラッシュは絶対に嫌!結局、どうすればいいわけ!?」
「ふっふっふ。そこでパパが今回見つけてきたのが、この両方の『いいとこ取り』を狙った、新しいタイプのサービスなんだ。」
「いいとこ取り?」
「そう。例えば、俺たちが見ているこの『Car-Doc(カードック)』が提携している『MOTA(モータ)』の仕組みがそれにあたる。」
「もーた?」
「これは、従来の一括査定とは仕組みが根本的に違うんだ。簡単に言うと、『ネット上で先に入札(オークション)が行われて、高く値付けした会社だけが連絡してくる』という仕組みだ。」
「え、どういうこと?」
「まず、ネットで車の情報を入力するだろ?すると、申し込みの翌日には、最大20社(※時期による変動の可能性あり)の査定額がネット上で一覧表示されるんだ。」
「ほうほう。電話じゃなくて、ネット上でわかるんだ。」
「ここからが重要だ。俺たちはその一覧を見て、査定額が高かった上位3社(※サービス内容により変動の可能性あり)とだけ、実際にやり取りをすればいい。つまり、あの恐怖の『電話ラッシュ』が原理的に発生しないんだよ。」
【ハイブリッド型(MOTAなど)の特徴】
- 電話ラッシュなし:やり取りするのは、高額査定を提示した数社のみ。
- 価格比較が容易:ネット上で最大20社(※)の概算査定額を比較できる。
- 時間効率◎:多数の業者と日程調整する必要がなく、対応の手間を大幅に削減できる。
「え、それ最高じゃない!?高く売れる可能性はしっかり残しつつ、やり取りは厳選された数社だけってこと?」
「そういうことだ。もちろん、下取りよりは多少の手間(上位数社とのやり取り)はかかる。だが、俺たちみたいな『家計も大事だけど、時間も命!』っていう子育てファミリーにとって、『価格と手間のバランス』が一番取れている選択肢になるんじゃないかと、パパは睨んでるんだ。」
「なるほどね…。確かに、それなら私でもやれるかも。でもパパ、実際に買い替えるってなったら、流れとか、お金のこととか、もっと複雑なんじゃないの?」
「お、いい質問だ。次の章では、その『高く売る』と『安く買う』をどう両立させるか、具体的な買い替えの流れと家計への影響について、さらに詳しく検証していくぞ。」
車を高く売って安く買う!買い替えの流れと手順
「よし、ママ。さっきの章で『下取り』より『一括査定(ハイブリッド型含む)』の方が、家計に優しい可能性が高いことは分かったな。」
「うん、それは分かった。高く売れるならそれに越したことはないわ。」
「だが、ここで多くの人がつまずくポイントがあるんだ。それは『売却』と『購入』のタイミングだ。」
「タイミング?ディーラー下取りみたいに、新しい車が来る日に古い車を持って行ってもらうんじゃダメなの?」
「もちろん、それ(売却と購入を同時に行うこと)自体はOKだ。問題は、その『同時』を誰(どの業者)と行うかだ。」
売却と購入を同時進行するべき理由(下取りだけにすると損失大)
「ママの言う通り、俺たち子育て世帯にとって『車がない期間』が生まれるのは致命的だ。子供の送り迎えも、週末のまとめ買いもできなくなる。」
「そうよ!パパは歩けばいいけど、怪獣2人抱えてバス移動なんて無理!」
「だから、『売却』と『購入』はできるだけ同時進行(=乗り換えをスムーズに)するべきだ。だが、それを『ディーラー1社だけで』やってしまうと、結局H2-1で話した『下取り』になってしまう。」
「あ、そっか!『楽だから』ってディーラーに売却も任せちゃうと、結局は安く買い叩かれちゃう可能性があるんだった…。」
「その通り!ここが最大の落とし穴だ。家計の節約を最大化するための正しい手順は、『購入(次の車探し)』と『売却(今の車の一括査定)』を同時並行で進め、それぞれでベストな相手を見つけることなんだ。」
【買い替えを「下取り」だけで済ませた場合の損失】
- 売却先が固定される:ディーラー1社しか選択肢がなく、競争原理が働かない。
- 価格が安くなる:H2-1で説明した通り、買取専門業者より数十万円安い査定が付く可能性がある。
- 家計への損失:本来得られたはずの「高く売れた差額(数十万円)」を、次の車の購入資金や家族の貯蓄に充てられなくなる。
「うわぁ…。『楽だから』っていう理由だけで、数十万も損してたかもしれないなんて…。考えただけでゾッとするわ。」
「だろ?だからこそ、面倒でも『売る』と『買う』は切り離して、それぞれで一番得する相手(=高く買ってくれる買取業者と、安く売ってくれる販売店)を探す必要があるんだ。」
車検・自動車税・任意保険など家計への影響を把握
「でもパパ、そうやって『売る先』と『買う先』をバラバラにすると、手続きがめちゃくちゃ面倒になるんじゃない?ほら、車検とか、税金とか、保険とか…。」
「ママ、いいところに目を付けたな。そこを理解していないと、せっかく高く売れても、別のところでお金を損する可能性がある。家計を守るためには、買い替えに伴う諸費用もしっかり把握しておく必要があるんだ。」
「まず『車検』だ。当然だが、車検が切れるギリギリで動くと、焦って足元を見られる可能性がある。『車検切れちゃうから早く売らないと!』となれば、交渉で不利になるからな。」
「うっ…耳が痛い。いつもギリギリだったわ。」
「逆に、車検が長く残っていても、下取りだとそれが十分に評価されないこともある。だが、買取業者なら『車検残り〇ヶ月分』として、査定額にプラスしてくれるケースが多いんだ。」
「次に、忘れてはいけないのが『税金』だ。」
【買い替え時に注意すべき税金・保険】
| 項目 | 概要と注意点 |
|---|---|
| 自動車税(種別割) | 毎年4月1日時点の所有者に課税される。売却時期によっては、月割りで還付される場合がある(※買取業者が手続きを代行することが多い)。逆に、購入時は購入月の翌月から課税される。 |
| 自動車重量税 | 車検時にまとめて支払う。車検が残った状態で売却(廃車)する場合、還付制度があるが、買取の場合は査定額に含まれるのが一般的。 |
| 任意保険(自動車保険) | ここが超重要だ。新しい車が決まったら、納車日までに保険会社に連絡し、『車両入替(しゃりょういれかえ)』の手続きをしないと、万が一事故った時に無保険状態になる。 |
「む、無保険!?それは怖い!」
「そうだ。特に俺たちみたいに車を毎日使う家庭は、絶対に忘れてはならない手続きだ。売却と購入のタイミングを決めると同時に、保険会社にも連絡。『〇月〇日に新しい車に変わります』と伝えるだけで、等級も引き継げるからな。」
「なるほど…。高く売るだけじゃなく、こういう細かい『守り』の知識も家計防衛には必要なのね。」
現金化・ローン精算の流れと注意点
「あとね、パパ。一番気になってることがあるんだけど。」
「なんだ?」
「お金よ、お金!今の車のローン、まだ少し残ってるんだけど、そういう場合ってどうなるの?」
「おお、最重要ポイントだ。ローンが残っている車を売却する場合、流れは2パターンに分かれる。」
「ほうほう。」
「まず、パターン1:『売却額』が『ローン残債』を上回る場合。これは楽だ。」
「例えば、車が100万円で売れて、ローンが残り50万円だった、みたいな?」
「そう。その場合、買取業者がまずその100万円から50万円をローン会社に返済し、所有権の解除(※)手続きを行ってくれる。そして、残った差額の50万円が、俺たちの口座に振り込まれる。これが次の車の頭金になるわけだ。」
(※ローン返済中の車の所有権は、ローン会社やディーラーになっていることが多い。これを「所有権留保」という。)
「なるかみ!それなら安心ね。」
「問題は、パターン2:『売却額』が『ローン残債』を下回る場合だ。」
「げっ。車が50万円でしか売れなかったけど、ローンが80万円残ってる、みたいな…?」
「その通り。この場合、差額の30万円は俺たちが現金で用意して、買取業者に支払う必要がある。いわゆる『追い金』だ。これができないと、車を売ること自体ができない。」
「ひぇぇ…!それ、最悪じゃない!?」
「だからこそ、H2-1で話した『いかに高く売るか』が重要なんだ。ディーラー下取りで『50万円ですね』と言われた車が、一括査定で『80万円』になれば、『追い金』が発生しなくなるだろ?」
「はっ…!そういうことか!売却額がローン残債を上回るかどうかが、家計のキャッシュフローに直結するんだ!」
「その通り。売却額を最大化することは、次の車の購入資金を増やすだけでなく、今のローンの『追い金』リスクを減らすためにも、絶対に必要不可欠な戦略なんだよ。」
「うーん、パパ。なんか理屈っぽいけど、説得力あるわ…。じゃあ、具体的にどれくらい差が出るのか、数字でシミュレーションして見せてよ!」
子育て世帯が車を買い替えるときの家計シミュレーション
「パパ、さっきから『数十万の差』とか『追い金リスク』とか言うけど、それって本当なの?ちょっと大げさに言ってるんじゃないの?」
「ふっ、ママはまだ半信半疑だな。よし、理屈っぽいパパの出番だ。俺たちの家計簿にどれだけの影響があるか、具体的な数字でシミュレーションしてみるぞ。」
「お、いいね!『やってみる検証企画』っぽくなってきた!」
「今回は、俺たちの愛車(仮に、5年落ちのミニバン)を買い替えるケースで考えてみよう。」
下取り vs 一括査定でどれくらい差が出る?(5万~20万円以上)
「まず、ディーラーに下取りに出した場合だ。営業さんは『頑張りますよ!』と言ってくれたな。」
「うん、『今決めてくれるなら、下取り100万円付けます!』って。」
「だが、パパが中古車市場の相場を調べたところ、同じ車種・年式・走行距離の車が、買取業者間では大体110万円~120万円くらいで取引されている形跡がある。」
「え、そうなの?」
「ここで、さっきの『ハイブリッド型一括査定(MOTAみたいな)』を使ったとしよう。ネット上で複数の業者が入札した結果、A社が120万円、B社が115万円、C社が110万円の値を付けたと仮定する。」
「おお、ディーラーより高い値段がズラッと並んでる!」
「俺たちは、この上位3社(A, B, C社)とだけやり取りすればいい。実車を見てもらって、最終的にA社が『120万円で確定です』となったら、どうだ?」
【家計インパクト比較シミュレーション】
| 売却方法 | 査定額(例) | ディーラー下取りとの差額 |
|---|---|---|
| ディーラー下取り | 100万円 | ±0円 |
| 一括査定(A社) | 120万円 | +20万円 |
| 一括査定(B社) | 115万円 | +15万円 |
| 一括査定(C社) | 110万円 | +10万円 |
| ※あくまでシミュレーション上の仮定の数値です。 | ||
「うわっ…!同じ車なのに、20万円も差がついてる…!」
「そうだ。これは決して大げさな話じゃなく、車種や車の状態によっては30万、40万と開くケースもザラにある。この差額20万円が、ディーラーに『お任せ』する手数料…つまり『楽ちん料』だったと考えると、どう思う?」
「高すぎるわよ!20万あったら、家族旅行に行けるし、子供たちの習い事代の足しにもなる。時給換算したら、とんでもないわ…。」
「だろ?『電話ラッシュが嫌』『手続きが面倒』という理由だけでこの20万円を諦めるのは、俺たち節約ファミリーにとっては、あってはならないことなんだよ。」
「ぐぬぬ…反論できない…。」
維持費・燃費・保険料の見直しも同時に行うべき理由
「さらにパパは、買い替えのインパクトはこれだけじゃないと睨んでいる。」
「まだあるの?」
「車を買い替えるということは、家計における『固定費』を見直す絶好のチャンスなんだ。特に、維持費(燃費)と保険料だ。」
「あー、確かに。今度の車はハイブリッドにしたいって言ってたもんね。」
「そう。例えば今のミニバンの燃費がリッター10km、新しいハイブリッド車の燃費がリッター18kmだと仮定しよう。俺たちが月間500km走るとすると…」
- 今の車:500km ÷ 10km/L = 50L(ガソリン代 約8,000円 ※160円/L換算)
- 新しい車:500km ÷ 18km/L = 約27.8L(ガソリン代 約4,450円 ※同上)
「月々約3,550円、年間だと約42,600円もガソリン代が浮く計算になる!」
「わ、地味に大きい…!」
「さらに『任意保険』だ。車の安全性能は年々進化している。新しい車に『自動ブレーキ』や『車線逸脱防止機能』が付けば、保険料の『安全運転サポート割引(ASV割引)』が適用される可能性があるんだ。」
「へえ!車が賢くなると、保険料も安くなるんだ!」
「そう。車を高く売って得た『一時的な収入(20万円)』と、燃費や保険料の見直しによる『継続的な支出削減(年間数万円)』。この両方を同時に達成できるのが、車の買い替えなんだ。家計全体を見直す、まさに一大プロジェクトなんだよ。」
家族のライフステージに合った車選びのヒント
「なるほどね…。売却額だけじゃなくて、家計全体で考えるのが大事なのね。」
「その通りだ、ママ。そして、その『家計全体』で一番重要なのが、『今の俺たち家族に、本当に必要な車か?』を見極めることだ。」
「あ…。」
「例えば、長男がサッカーを始めて荷物が増えた。次男はまだチャイルドシートが必須。でも、あと5年もすれば、2人ともジュニアシートすら卒業するかもしれない。」
「確かに。じゃあ、今だけのために大きすぎる車を買うのも、維持費がもったいないかも…?」
「そういうことだ。逆に、今は小さくても、数年後に家族全員でキャンプに行きたいなら、少し大きめを選ぶという判断もある。大事なのは、『見栄』や『憧れ』じゃなく、『今後5年間の家族のライフステージ』を具体的に想像することだ。」
【サルヂエ流・車選びのチェックポイント】
- 子供の成長(チャイルドシート、ジュニアシートの必要期間)
- 荷物の量(ベビーカー、部活動の道具、キャンプ用品など)
- 運転する頻度(毎日?週末だけ?)
- 維持費(税金、燃費、保険料)は、今の家計で無理なく払えるか?
「うーん、奥が深いわね。高く売ることばっかり考えてたけど、買う車選びも間違えたら、結局トータルで損しちゃうんだ。」
「そうだ。だからこそ、売却で得た『20万円の差額』は、次の車の『本当に必要なオプション』に充てたり、家計の予備費として貯金したり、賢く使わないといけない。その元手を作るためにも、やっぱり最初の『高く売る努力』は必須なんだよ。」
MOTAの活用で家計負担を減らすポイント
「わかったわよ、パパ。もうパパの理屈には全面的に同意する。家計のために、ディーラー下取り一択じゃなくて、ちゃんと一括査定を使って『高く売る』努力をすべきなのね。」
「うむ。ママもようやく理解してくれたか。」
「でもね!」
「なんだ?」
「やっぱり、シミュレーションで出たあの『A社 120万、B社 115万、C社 110万』っていうのを実現するために、何十社からも電話がかかってきたり、週末が全部査定で潰れたりするのは、現実的じゃないのよ!こっちは怪獣2人の相手で手一杯なんだから!」
「……。」
「そこよ!パパがさっき言ってた『ハイブリッド型』ってやつ。それなら、本当に私でもできるわけ?」
「ふっふっふ。そこが今回の検証企画の『キモ』だ。俺たちサルヂエファミリーのような『家計(価格)も大事、でも時間(手間)も超大事』というワガママなニーズに、なぜMOTAの仕組みが刺さるのか。そのポイントを整理しよう。」
上位3社から効率よく見積もり → 時間も節約
「まず、ママが一番懸念していた『電話ラッシュ』問題。これが解決されるのが最大のポイントだ。」
「本当なんでしょうね?」
「ああ。従来型の一括査定が『申し込みと同時に、全業者に情報がバラまかれて、一斉に電話がかかってくる』仕組み(=電話営業型)だったのに対し、MOTAの仕組みは根本的に違う。」
「どう違うの?」
「これは、ネット上で先に『入札』が行われる『オークション型』なんだ。俺たちが情報を入力すると、最大20社(※)の業者が、その情報だけを見て『うちなら、〇〇万円くらいで買えるかも』と概算の査定額を提示してくる。俺たち利用者は、その結果をネットの画面上で一覧で見るだけだ。」
(※サービス内容・時期により変動の可能性あり)
「ふむふむ。ここまでは電話は来ない、と。」
「その通り。そして、俺たちはその一覧を見て、『査定額が高かった上位3社(※)』とだけ、初めてやり取り(実車査定の日程調整など)を開始する。それ以外の会社からは、一切連絡が来ない仕組みなんだ。」
(※サービス内容により変動の可能性あり)
「えっ、それだけ!?本当に?」
「そうだ。だから、電話対応や実車査定に割く時間は、従来型の何十分の一にもなる。まさに『高く売れる可能性』と『手間の削減』を両立させたシステムと言える。」
【従来型 vs ハイブリッド型(MOTA)の比較】
| 比較軸 | 従来型の一括査定 | ハイブリッド型(MOTAなど) |
|---|---|---|
| 営業電話 | 多い(申込み直後から多数) | 少ない(原則、上位3社のみ) |
| 比較方法 | 各社の電話・訪問を受けて判断 | ネット上で概算額を一覧比較 |
| 対応時間 | 長い(多くの業者と調整・対応) | 短い(厳選された業者と調整) |
「うわ、これならできそう!最初から高い値段を付けてくれた3社とだけ話せばいいなら、むしろ効率的じゃない?」
「だろ?価格競争はネット上で勝手にやってもらって、俺たちは『結果』だけを見て判断できる。時間単価(タイパ)を重視する現代の子育て世帯には、最適な仕組みだとパパは思うね。」
次の購入資金を確保しやすい仕組み
「それに、この仕組みはH2-2で話した『ローン問題』にも直結するんだ。」
「ローン?あ、『追い金』が発生するかもって話?」
「そう。さっきのシミュレーションで、ディーラー下取りだと100万円、MOTA経由のA社なら120万円になっただろ?もし、俺たちのローン残債が110万円だったらどうなる?」
「えーっと…ディーラーだと10万円足りないから『追い金』だ!でも、A社なら10万円余って、それが手元に残る!」
「正解!このように、売却額を最大化できる可能性が高いということは、それだけ『次の車の購入資金(頭金)』を確保しやすくなるってことなんだ。」
「なるほど…。『追い金』のリスクを減らすどころか、『頭金』を生み出せるチャンスが広がるんだ。」
「そうだ。ディーラーの『下取り』だと、その100万円は『次の車の値引き』として処理されがちで、現金として手元に残らないケースも多い。だが、買取業者に売れば、差額はきっちり『現金』として振り込まれる。この『キャッシュ』が家計にあるかどうかは、次のローンを組む上でも大きな違いになるんだ。」
家計と時間を両立したいファミリー向け
「パパ、わかったわ。私、納得した。」
「お、どうしたママ、急に素直になって。」
「だって、こういうことでしょ?結局、私たちがやるべきなのは…」
【サルヂエ家がやるべきこと】
- 家計(お金)のために:ディーラー下取り一択は絶対NG。高く売るために「競争」の原理を使う。
- 時間(手間)のために:『電話ラッシュ』が来る従来型の一括査定は避ける。
- 結論:ネットで価格競争だけしてもらって、上位数社とだけ話せる『ハイブリッド型(MOTAなど)』が、一番バランスが良い。
「……ママ、完璧だ。パパの言いたかったことを、全部まとめてくれた。」
「でしょ?私だってやればできるのよ。要は、『楽して最大利益』を狙うのが、私たち子育てファミリーの賢いやり方ってことよね。」
「(ちょっと言い方はアレだが…)まあ、そういうことだ。家計も時間も諦めない。そのための最適な『道具』として、こういうサービスを使いこなすべきなんだよ。」
まとめ:車の買い替えは“売却方法選び”が節約のカギ
「ふぅー。パパ、お疲れ様。なんか、いつになく真面目に『やってみる検証企画』っぽくなったわね。」
「だろ?車っていうのは、家計に与えるインパクトが住宅ローンの次に大きい支出なんだ。ここを適当に決めると、後で取り返しがつかないことになるからな。」
「確かに…。今までの議論をまとめると、こういうことよね。」
「まず、パパが言いたいのは、『ディーラー下取りだけは、もったいない!』ってことだ。」
「そう。俺たちのシミュレーションでも、楽ちんさと引き換えに『20万円』もの差額(=家計の損失)が生まれる可能性があった。これは、日々節約を頑張っている俺たちにとって、絶対に見過ごせない金額だ。」
「でも、私の言い分としては、**『かといって、面倒なのは絶対にイヤ!』**ってこと。」
「ああ。いくら高く売れる可能性があるからって、従来型の一括査定みたいに、何十社からも営業電話がかかってきたり、週末が全部査定対応で潰れたりするのは、俺たち子育て世帯には現実的じゃない。」
「そうそう!家計も大事だけど、家族の時間とか、私の精神的な平穏は、もっと大事なのよ!」
「うむ。その気持ちはパパもよく分かる。そこで、俺たち『サルヂエファミリー』の今回の結論だ。」
「「車の買い替えは、『家計』と『時間』を両立できるハイブリッド型(ULLOやMOTAなど)の仕組みを活用すべし!」」
「…ってことよね!」
「そういうことだ。この仕組みなら、電話ラッシュに悩まされずに、ネット上でまず『最高額』を提示してくれた業者を厳選できる。その上で、選ばれた数社とだけじっくり交渉すればいい。」
「うん。それなら、ディーラーに安く買い叩かれるリスクも避けられるし、私の手間も最小限で済みそう。まさに『いいとこ取り』ね。」
「そうだ。車を買い替える時は、『次に何を買うか』と同時に、『今乗っている車を、いかに賢く、高く、効率的に売るか』を考えること。それこそが、家F計の節約に直結する最大のカギなんだ。」
「よーし、パパ!理屈はわかった!とりあえず、今乗ってる車がネット上でいくらの値が付くのか、さっそく試してみましょ!」
「おう!まずはそこからだな!俺たちの愛車が、一体いくらの『お宝』になるか、楽しみだ!」
【今回のサルヂエ検証まとめ】
- 車の買い替えは「下取り」一択だと、家計的に数十万円の損失が出るリスク大。
- 家計のためには、複数の買取業者による「競争」が不可欠。
- ただし、従来型の一括査定は「電話ラッシュ」と「手間」が子育て世帯のネック。
- 家計(価格)と時間(手間)を両立するなら、ネットで先に入札結果がわかり、上位数社とだけやり取りするハイブリッド型(MOTA)が賢い選択肢。

