廃車買取

動かない車でも売れる?レッカー無料の廃車買取サービス徹底ガイド【ナビクル対応】

「ねえパパ、ちょっと聞いてよ!今日、ママ友のAさんと話しんだけど、どうも旦那さんの車で困ってるみたいで…」

「ん?なんだ、カネの無心か?」

「違うよ!そうじゃなくて、旦那さんが昔乗ってた車が、家の駐車場にずっと置きっぱなしなんだって。もう車検も切れてるし、バッテリーも上がってて動かないらしいの」

「ほう。で、それがどうしたんだ?」

「それがさ、『もう乗らないなら処分したいんだけど、動かない車ってどうしたらいいか分からない』って。パパ、そういうの詳しいでしょ?レッカー代とかいくらかかるの?って聞かれてさ」

「(ふっ…)いい質問だな、ママ友。だが、俺に聞く前にまず相場を調べるべきだ。一般的に、動かない車を処分(=廃車)にする場合、レッカー代で1万~2万、さらに解体費用や手続きの手数料で、トータル数万円の『廃車費用』がかかるのが常識だぞ」

「えー!そうなの!?じゃあAさんに『お金かかるよ』って言わなきゃ!…あれ、でもさ、それってなんかもったいなくない?逆にさ、『事故車でも買い取ります』みたいな看板、たまに見ない?」

「(カチッ)…ママ、今、いいことを言った。そうだ、その視点が抜けていた。俺たちは『動かない車=処分にお金がかかる』という固定観念に縛られすぎていたかもしれん」

「え、パパどうしたの急に?」

「これは…サルヂエファミリーの『調べてみた』企画にうってつけのテーマじゃないか!世の中の多くの人が、そのママ友と同じように『不動車』の処分で損をしている可能性がある。よし、この俺が!『動かない車(不動車・事故車・車検切れ)』を処分するのに、一体いくらかかるのか?いや、逆にお金になるのか?を徹底的に調べてやろうじゃないか!」

というわけで、始まりました、サルヂエファミリーの「調べてみた」企画。

今回は、ママ友のリアルな悩みをキッカケに、「エンジンがかからない」「車検が切れて公道を走れない」といった「不動車」をどう手放すのが一番賢いのか?を、理屈っぽいパパが徹底リサーチ。

結論から言うと、「動かない車=処分にお金がかかる」というのは、どうやら古い常識だったようです。
むしろ、レッカー代も手続き費用も無料で、0円以上で買い取ってくれる可能性が高いことが分かりました。

「え、タダより高いものはないって言うけど…怪しくない?」
そんなママの疑念も解消すべく、そのカラクリと具体的な手順を、ウチのリサーチベースで解説していきます!

動かない車でも廃車買取できる?自走不可車の買取実態

「よしママ、まずは大前提からだ」

「なになに?パパのうんちくタイム?」

「そもそも『動かない車』と一口に言っても、状態によって理由は様々だ。そして、その状態によって『価値があるのか、ないのか』が変わってくる。まずは、その違いをハッキリさせるところからだ」

「えー、めんどくさい。『動かない=ジャマ』でいいじゃん」

「そこを理解しないと、『本当は価値があったのに、タダで(あるいは費用を払って)処分しちゃった』なんていう最悪の事態になりかねんぞ!」

不動車・事故車・車検切れ、それぞれの定義と違い

「動かない車」を処分する上で、まず知っておくべき3つの分類がある。それが「不動車」「事故車」「車検切れ」だ。

「え、全部同じじゃないの?」

「違う!そこが重要だ。下の表を見てみろ。俺が調べた定義と、なぜ動かせないのかをまとめた」

状態の分類 定義と主な原因 なぜ動かせない(動かない)か
不動車(故障車) エンジン、トランスミッション、バッテリーなどの故障・不具合により、物理的に自走できない状態の車。 故障しているから
(例:バッテリー上がり、エンジンブロー、冠水・水没など)
事故車 事故によって損傷を受けた車。特に骨格(フレーム)部分に損傷がある場合、安全に自走できない状態の車。 壊れている(損傷している)から
(注:軽い擦り傷程度はここで言う「事故車」に含めないぞ)
車検切れ 車(※250cc超のバイク含む)が公道を走るために必要な「自動車検査登録制度(車検)」の有効期限が切れている状態。 法律上の問題だから
(注:車自体は健康で、エンジンもかかるケースが多いのが特徴だ)

「なるほどー。『不動車』や『事故車』は、車自体が壊れてて動かないけど、『車検切れ』の車は、壊れてないのに動かせないってことね!」

「その通り!そして、ここがポイントなんだが、中古車買取店の中には『自走できる車』しか買い取らない、あるいは『車検切れ』というだけで査定額を大幅に下げるか、引き取りを拒否するところも少なくない」

「えっ、じゃあAさんの車、ダメじゃん!」

ナビクルで引き取りできる車の条件

「そこでだ。諦めるのはまだ早い。俺が今回見つけた『ナビクル廃車買取』のような、廃車専門の買取サービスの場合、話が全く違ってくる」

「どう違うの?」

「俺も最初は『動かない車なんて価値ゼロ。むしろレッカー代で赤字だろ』と疑っていた。だが、ナビクルの公式サイトを読み込むと、ハッキリと『走行不能でもOK』『車検切れOK』と書かれているんだ」

なぜ、そんなことが可能なのか?その理由は、彼らが見ている「価値」のポイントが違うからだ。

▼サルヂエ・パパの分析メモ:なぜ動かない車に値段がつく?

  1. 部品(パーツ)としての価値
    車は数万点の部品の集合体だ。たとえエンジンがダメでも、ドア、ミラー、ライト、内装、カーナビなどは無傷で使えることが多い。特に日本車の部品は信頼性が高く、海外(特に新興国)で「中古リサイクル部品」として非常に需要が高いんだ。

  2. 資源(マテリアル)としての価値
    仮に部品が全滅でも、車は「鉄のカタマリ」だ。鉄やアルミ、銅、レアメタルといった資源(マテリアル)としての価値が常にある。鉄スクラップの相場は変動するが、ゼロにはならない。

  3. 独自の再販ルート
    ナビクルのような専門業者は、こうした部品や資源を売買する国内外の専門ルート(オークションや業者間取引)を確立している。だから、普通の街の中古車屋さんが「価値ゼロ」と判断した車でも、彼らのルートに乗せれば利益を生み出せる。

「へぇー!ただの鉄くずだと思ってたAさんの車も、世界レベルで見たら『お宝(部品)』が詰まってる可能性があるんだ!」

「そういうことだ。だから、事故車でフロントがぐちゃぐちゃでも、後ろの部品は無事だったりする。車検切れで動かせない優良車なら、なおさらだ。彼らにとっては『動かない』ことは大した問題じゃない。むしろ『どんな部品が残っているか』が重要なんだな」

「なるほどねー。でも、Aさんの車、名義とか書類とかちょっと不安がってたけど…」

「それも調べてある。ナビクルの場合、『名義・書類未完でも相談可能』とはなっている。ただし、これは『手続きを代行・サポートしますよ』という意味合いが強い。当然ながら、盗難車や所有者が誰だか全く分からない車は買い取れないぞ。あくまで『書類は失くしちゃったけど、所有者は自分です』というケースで相談に乗ってくれる、と考えるのが妥当だな」

レッカー代・引き取り費用は無料?廃車買取の裏側を解説

「でもさ、パパ。さっきの話だと『部品』とか『資源』として価値があるのは分かったよ。でも、一番の問題はそこじゃない?」

「ほう、なんだ?」

「どうやって運ぶのよ、その車!Aさんの家の駐車場、結構狭い路地の奥だよ?あんなところから動かない車を運び出すなんて、絶対にお金かかるって!それこそ『レッカー 無料』なんてウマい話、あるわけないじゃない」

「…ママ、いいところに気が付いたな。そこが、今回のリサーチで俺が最も『怪しい』と感じ、そして最も『なるほど』と納得した部分だ」

「なになに?結局どうなのよ」

「結論から言おう。ナビクル廃車買取のような専門業者の場合、『廃車 引き取り 無料』、つまりレッカー代は原則無料だ。だが、なぜ無料なのか?そのカラクリを知らずに『タダだ、ラッキー』と飛びつくと、後で痛い目を見るかもしれん。まずは、通常のレッカー料金の相場を知る必要がある」

通常のレッカー料金の相場

「もし、俺たちが自力でJAFや民間のレッカー業者を呼んだ場合、いくらかかると思う?」

「えー、1万円とか?」

「甘いな。俺が調べた相場データによれば、こうだ」

▼一般的なレッカー移動費用の目安

  • 基本料金:約8,000円~15,000円(※業者や時間帯による)
  • 作業料金:クレーン作業や、タイヤがロックしている場合の特殊作業など。+5,000円~
  • 距離料金:1kmあたり約500円~800円が加算される。

(例)夜間に故障し、10km先の整備工場まで運ぶ場合:
基本料金(夜間)15,000円 + 距離料金(10km)7,000円 = 合計 22,000円

「たっか!車を動かすだけで2万円以上飛んでいくの!?」

「そうだ。これが『動かない車=処分にお金がかかる』と言われる最大の理由だ。自分で廃車(解体)業者に持ち込もうにも、まずこの『運搬費』という巨大な壁が立ちはだかる。多くの人がここで『面倒くさい。お金がかかってもいいから、どこか全部やってくれるところに丸投げしよう』となってしまうんだ」

無料引き取りが成り立つ仕組み(部品リユースなど)

「じゃあ、なんでナビクルみたいな業者は『レッカー 無料』なんて言えるの?ボランティア?」

「違う。それは彼らの『ビジネスモデル』が、俺たち消費者やJAFとは根本的に異なるからだ」

「ビジネスモデル?」

「そうだ。俺たちの常識では『レッカー=運ぶこと(サービス)』に対価を払う。だが、彼らにとっては『レッカー=仕入れ』なんだ」

「し、しいれ…?」

「H2-1で説明した『部品』や『資源』を思い出せ。彼らにとって、動かない車は『利益を生む商品』だ。その商品をAさんの家まで『仕入れに行く』のが、レッカー移動というわけだ。商品(車)を仕入れるついでに、運搬費(レッカー代)を別途請求する店がどこにある?」

「あ、そっか!八百屋さんが農家から野菜を仕入れるのに、運搬費を農家に請求したりしないもんね!」

「そういうことだ。彼らのビジネスは、車を引き取った『後』で、部品や資源を売って利益を出す。だから、引き取る『前』の段階で、レッカー代や廃車 引き取り 費用を請求する必要がない。むしろ、『無料で運びますよ』と言わなければ、肝心の商品(車)が仕入れられないだろう」

▼サルヂエ・パパの分析メモ:無料の裏側(中立的な視点)
ただし、ここで一つ注意が必要だ。
レッカー代無料」=「買取金額からレッカー代が相殺されている」可能性は常に考慮すべきだ。

例えば、本来なら部品価値で「3万円」の値が付く車があったとする。
もしレッカー代(実費)が「2万円」かかった場合、業者は「買取価格 1万円」と提示するかもしれない。あるいは「価値はゼロですが、レッカー代は無料にしますよ」と言うかもしれない。

どっちにしろ、俺たち消費者の『手出し(持ち出し)』は発生しない。だが、『無料』という言葉の裏には、こうした利益構造が隠れていることは理解しておくべきだ。

だからこそ、複数の業者に見積もりを取る『相見積もり』が重要になってくるんだが…まあ、動かない車で相見積もりは物理的に難しい。

だからこそ、ナビクルのような『一括査定』の仕組みを使い、『その車に付けられる最大の価値(レッカー代込み)』を提示してくれる業者を探すのが、一番合理的ということになるな。

「なるほど…。『タダ』って言葉に浮かれてたけど、ちゃんと儲かる仕組みが裏にあるのね。でも、こっちが損しないなら、まあいっか!」

「うむ。少なくとも、ママ友のAさんが『処分費用で数万円取られるかも』と心配していた問題は、これで解決できるわけだ」

手続きはどうする?動かない車の廃車手順と必要書類

「ふー、なるほどね。レッカー代が無料になるカラクリは分かったよ。つまり『仕入れ』だから、と」

「うむ。これでママ友のAさんも、少なくとも『処分費用で赤字になるかも』という不安は解消されたはずだ」

「でもさ、パパ。こういうのって、絶対めんどくさいアレがあるじゃない」

「…アレ、とはなんだ?」

「『書類』だよ!役所行ったり、ハンコもらったり…。車検切れの車とか、事故車とか、なんか特別な手続きが要るんじゃないの?Aさん、そういうの苦手そうだったし…」

「(ギクッ)…ママ、鋭いな。そうだ、そこが最大の関門だ。車を『廃車』にする、つまり法的に抹消登録するということは、それ相応の必要書類を揃える必要がある。特に、普通自動車と軽自動車では、管轄も書類も全く違うんだ」

「うわー、やっぱりめんどくさい!」

「落ち着け。こういう時こそ、理屈と順序だ。俺がナビクル廃車買取のような専門業者に依頼する場合を想定して、必要な書類と『引き取り当日までにやること』をリストアップした。これを見れば、Aさんも安心するはずだ」

普通車/軽自動車で必要な書類の違い

「まず、最も重要な『廃車手続きに必要な書類』だ。普通車と軽自動車で、準備するものが異なるから注意が必要だぞ」

「え、なんで違うの?」

「管轄が違うからだ。普通車は国の『運輸支局』、軽自動車は『軽自動車検査協会』が管轄している。だから、使う書類もハンコも違う。特に普通車は『実印』と『印鑑証明書』が要るから、ハードルが少し高い」

▼廃車手続き(抹消登録)に必要な書類リスト

必要書類など 普通自動車 軽自動車 パパの補足
自動車検査証(車検証) 必須 必須 これがないと始まらない。原本が必要だ。
自賠責保険証明書 必須 必須 通常、車検証と一緒に保管されているはずだ。
リサイクル券 必須 必須 支払い済みを証明する「預託証明書」だな。
ナンバープレート 必須(前後2枚) 必須(前後2枚) これは業者が引き取り時に外す場合がほとんどだ。
印鑑登録証明書 必須(発行3ヶ月以内) 不要 普通車は『資産』扱いだからな。市区町村役場で取得。
実印 必須(譲渡証明書・委任状に押印) 不要 印鑑証明書と同じハンコだぞ。
認印 不要 必須(申請依頼書に押印) 軽は認印(三文判)でOKなのが楽だな。
委任状 必須(業者が用意) 不要 「手続きをあなた(業者)に任せます」という書類だ。
譲渡証明書 必須(業者が用意) 不要 「この車をあなた(業者)に譲ります」という書類だな。
申請依頼書 不要 必須(業者が用意) 軽自動車版の「委任状」みたいなものだ。

「うわっ…!やっぱり多い!『委任状』とか『譲渡証明書』とか、名前を聞くだけでアタマ痛くなりそう…」

「待て、ママ。そこは早合点するな。表の『パパの補足』をよく見ろ。『業者が用意』と書いてあるだろう」

「あ、ホントだ」

「ナビクル廃車買取のような専門業者に頼む最大のメリットは、ここにある。俺たち素人が運輸支局の窓口を行ったり来たりしなくてもいいように、一番面倒な『委任状』や『譲渡証明書』の書類は、業者がひな形を用意してくれる。俺たち(Aさん)がやるべきことは、基本的には『車検証』を探し出し、『印鑑証明書』を取得し、送られてきた書類にハンコを押す。たったこれだけだ」

「え、それだけ?『車検切れ』だからとか、『事故車』だから追加で何か…とかは?」

「ない。不動車だろうが車検切れだろうが、廃車手続きの書類は同じだ。車検証さえあればいい」

レッカー当日までにやっておくことチェックリスト

「なるほど、書類はなんとかなりそう。じゃあ、いよいよレッカー車が来る当日は、何をすればいいの?」

「うむ。Aさんの家の前が狭い路地だというから、当日のシミュレーションは重要だ。これもリストにしておいた」

▼【保存版】動かない車のレッカー引き取り当日までにやること

  1. 車内の私物(荷物)を全部出す!
    これが一番重要だ。引き渡した後では、もう取り戻せないぞ。特にETCカード、給油カード、CD/DVD、トランクの中の工具類は忘れがちだ。

  2. (可能なら)車の周囲を片付けておく
    レッカー車(積載車)が近づけて、作業スペース(車を吊り上げたり、引っ張り出したりする空間)を確保するためだ。Aさんの家のように狭い路地の場合、事前に業者と「どこまで車を寄せるか」を電話で打ち合わせておくとスムーズだ。

  3. 必要書類を手元に準備する
    上記の書類一式だな。引き渡し時に業者に直接渡す場合と、事前に郵送する場合がある。これは業者の指示に従うこと。

  4. (立ち合いの場合)車のキーを渡す
    エンジンはかからなくても、ハンドルロックの解除や、車を押して動かす際にキー(鍵)が必要だ。スマートキーの場合は、電池切れに注意だな。

  5. (立ち合い不要の場合)キーの置き場所を決めておく
    仕事などで立ち会えない場合でも、引き取りは可能な業者が多い。その場合、「キーは運転席のサンバイザーに挟んでおく」など、置き場所を事前に伝えておく必要がある。

「へぇー、立ち会いしなくてもいいんだ!それならAさんも楽かも」

「そうだ。特に『車検切れ』の車は、エンジンがかかったとしても公道を走れない。だから、業者が積載車(キャリアカー)で丸ごと積んでいくのが基本だ。俺たちが運転する必要も、仮ナンバーを取得する必要も一切ない。全部お任せできる。これが『廃車 引き取り 無料』サービスの強みだな」

事故車・故障車を「修理」するか「廃車」するかの判断基準

「だんだん、ママ友のAさんがやるべきことが見えてきたぞ」

「でしょ?『動かない車』でも、『レッカー無料』で、『書類もお任せ』できるなら、もう悩むことないじゃん!Aさんに『ナビクルに電話しな!』って言ってくる!」

「待て待て待て、ママ!まだ早い!」

「えー、なんでよ。もう解決したじゃない」

「『廃車にする』ことしか考えていないだろう、ママは。だが、Aさんの旦那さんの車が、もし『事故車』や『故障車』だった場合、もう一つの選択肢が残っている。…そう、『修理』だ」

「え?でも動かないんでしょ?修理なんてしたら、それこそ何十万もかかるんじゃ…」

「その通り。だが、もし修理代が『5万円』で、修理すれば『30万円』で売れる車だとしたら、どうだ?廃車にして『1万円』もらうより、修理した方がはるかに得だろう」

「う…、たしかに。算数の問題みたい」

「そうだ。だから俺たちは、Aさんに『修理か廃車か』という、合理的な判断基準を提供してやる必要がある。感情論で『ジャマだから捨てろ』というのは、サルヂエの名が廃るからな」

修理費が車両価値を上回る基準の目安

「まず、基本中の基本だ。『修理か廃車か』を判断する最もシンプルな基準は、『修理費用の見積もり』と『その車の現在の中古車価値(相場)』を比較することだ」

「うーん、パパ、むずかしい」

「簡単だ。例えば、Aさんの車が『10年落ちのヴォクシー』だったとしよう。もしそれがピンピン走る状態なら、中古車相場は『50万円』だと仮定する」

「ふむふむ」

「だが、今、故障して動かない。近所の整備工場に修理見積もりを出したら『エンジン載せ替えで修理費40万円』と言われた。この場合、どうする?」

「えーと、50万円の価値がある車を、40万円かけて直す…。そしたら、手元には10万円しか残らない…ってコト?」

「鋭いな!そういう計算だ。これを専門用語で『経済的全損』と呼ぶ。車の価値(時価額)よりも、修理費の方が高くなってしまう状態のことだ」

▼サルヂエ・パパの判断基準

  • 修理する → 車の価値(50万円)- 修理費(40万円)= 実質価値 10万円
  • 廃車にする → 廃車買取価格(例:部品価値で 5万円)= 実質価値 5万円

このケースなら、まだ修理した方が(計算上は)トクになる。

だが、もし修理費が「60万円」だったら?

  • 修理する → 車の価値(50万円)- 修理費(60万円)= 実質価値 マイナス10万円(赤字!)
  • 廃車にする → 廃車買取価格(例:部品価値で 5万円)= 実質価値 5万円

「この場合は、どう考えても『廃車』が正解だ。修理した瞬間に損が確定する。これが、『修理費が車両価値を上回る』という基準の正体だ」

修理するより高く売れるケースとは?

「なるほどー。じゃあ、修理屋さんの見積もりが、その車の中古車価格より高かったら、即・廃車ってことね」

「うむ、それが原則だ。だがな、ママ。世の中には『例外』というものが存在する」

「またぁ?パパのうんく、長いよ」

「これは大事なことだ。さっきの例で『修理費60万円(赤字)』だった車。普通なら廃車だ。だが、もしそれが『海外で異常な人気がある車種』だったらどうだ?」

「え、どういうこと?」

「例えば、古いハイエースやランドクルーザーの一部は、日本では価値ゼロでも、海外(特にアフリカや東南アジア)では『100万円』で取引されることがある。彼らにとって、日本の車は『壊れない』『修理しやすい』というブランドなんだ」

「へええ!」

「その場合、たとえ修理費が60万円かかろうと、海外のバイヤーは『100万円で売れるなら、修理費込みで70万で買うよ』と言ってくるかもしれん」

「つまり…、私たちが『価値ゼロ、廃車だ』と思っている事故車故障車でも、部品価値海外需要という『別のモノサシ』で見れば、修理して乗るより高く売れる可能性がある、ということだ」

「うわー、奥が深い…。じゃあ、Aさんの車が海外で人気かどうかなんて、どうやって調べるのよ」

「無理だ。素人には調べられん。だからこそ、『ナビクル廃車買取』のような、国内外に独自の販売ルートを持っている専門業者に査定してもらう必要があるんだ。『この車、国内じゃ価値ないけど、中東で高く売れるから、10万円で買いますよ』という判断を、彼らは瞬時にできる。これこそが、俺たちが専門業者を使う最大の理由だな」

よくある疑問:車検切れ・名義違い・ローン残でも大丈夫?

「よし、パパ。Aさんに『修理見積もりが車の価値を上回ったら廃車がオススメ』ってLINEしといたよ」

「うむ、それでいい」

「そしたらさ、すぐ既読になって、また質問が来た。『あの…ウチの車、とっくに車検切れてるんだけど、それって法律違反で捕まらない?』だって。Aさん、かなりビビってるみたい」

「(ふっ…)ママ友、心配性だな。だが、それは多くの人が勘違いしているポイントだ。車検切れの車を『廃車』にするのは、何の問題もない。違法になるのは、ただ一つ。『車検切れの状態で公道を1ミリでも運転すること』だ」

「え、そうなの?」

「そうだ。だからこそ、俺たちが専門業者に頼む意味があるんだ」

車検切れのままでも引き取り可能?

「『車検切れ 廃車』を難しく考えてしまう人は、廃車=自分で運転して解体屋に持っていく、というイメージに縛られている。だが、それは間違いだ」

「あ、そっか!H2-3でパパが言ってた『積載車(キャリアカー)』だ!」

「その通り!専門業者は、車を『運転』しに来るんじゃない。『積載車(キャリアカー)に載せて運ぶ』んだ。積載車の上に載っている車は、『荷物』と同じ扱いだ。だから、車検が切れていようが、エンジンがかからなかろうが、法律上まったく問題ない」

▼サルヂエ・パパの結論

  • Q: 車検切れだけど、引き取ってもらえる?
    A: まったく問題ない。
  • Q: 廃車のために、わざわざ車検を取り直す必要は?
    A: 絶対に不要。(お金のムダだ)
  • Q: 役所で『仮ナンバー』を借りる必要は?
    A: 不要。(業者が『荷物』として運ぶため)

「つまりAさんは、車検切れのことは一切気にせず、堂々と『引き取りに来てください』と頼めばいい。わざわざ高いお金を払って仮ナンバーを取得したり、自賠責保険に入り直したりする必要はゼロだ。これも『廃車 引き取り 無料』サービスの大きなメリットだな」

名義違い・ローン残・相続車の対応

「よかったー、Aさんも安心するよ。…あ、でもパパ、もう一個あった。『旦那に聞いたら、もしかしたらローンが残ってるかも…』だって。あと、『名義が買ったディーラーのままかもしれない』とか…」

「(カチッ)…ママ、今、核心を突いたな。それこそが、廃車手続きにおける『最大の地雷』だ」

「じ、地雷!?そんなヤバいの!?」

「ヤバいぞ。なぜなら、その車は『Aさんの旦那さんのモノではない』可能性が非常に高いからだ」

「ええええ!?どういうこと!?」

「まず、Aさんに『今すぐ車検証の【所有者の氏名又は名称】の欄を見ろ!』と伝えるんだ。そこに、旦那さんの名前以外(ディーラー名や信販会社名)が書かれていたら、話は変わってくる」

▼パパの分析:『所有者』別・廃車難易度リスト

  1. パターン1:ローン残(所有者がディーラー/信販会社)

    • 状態:車検証の『所有者』が「〇〇トヨタ」や「〇〇ファイナンス」になっている。これは『所有権留保』と言って、ローンを完済するまで車の所有権はディーラー側にある、という契約だ。
    • 結論:Aさん夫婦の車ではないので、勝手に廃車にできない
    • 対処法:まず、ローン会社に連絡して残債(ローンの残り)を確認する。ローンを完済すれば、『所有権解除書類』がもらえる。
    • パパの助言:とはいえ、ナビクル廃車買取のような専門業者は、この手の処理にも慣れている。「買取金額でローン残債を相殺(チャラに)して、面倒な手続きも全部代行しますよ」という提案をしてくれる場合が多い。まずは正直に『ローン残 廃車』です、と相談するのが一番だ。
  2. パターン2:名義違い(所有者が他人/親)

    • 状態:車検証の『所有者』が、前の持ち主や、Aさんの義理の親のままになっている。(いわゆる『名義 ない 廃車』状態)
    • 結論:これも、Aさん夫婦の車ではないので、勝手に廃車にできない
    • 対処法:その『所有者』本人に連絡を取り、H2-3で説明した『印鑑証明書』と、『実印を押した委任状・譲渡証明書』を貰ってくる必要がある。
  3. パターン3:相続車(所有者が故人)

    • 状態:所有者が、亡くなった親族のまま。
    • 結論:これが手続き上、最も複雑だ。
    • 対処法:通常の廃車書類に加え、『戸籍謄本(除籍謄本)』や、相続人全員の同意を示す『遺産分割協議書』などが必要になる。

「うわあああ…!なんかもう、話が難しすぎて、Aさん逃げ出しそう…!」

「そうだ。だからこそ、こういう『ワケあり』の車は、素人が自分で役所を駆けずり回って手続き(名義変更→廃車)しようなんて考えちゃダメなんだ」

「じゃあどうするのよ!」

「ナビクル廃車買取のような専門業者の出番だ。彼らのサイトに『書類手続き無料代行』とデカデカと書いてあるのは、伊達じゃない。彼らは、こういう面倒な『ローン残』や『相続』案件のプロだ。俺たちが1週間かかる手続きを、彼らは数日で終わらせるノウハウを持っている」

「なるほどね…。『ジャマだから早く捨てたい』って気持ちは分かるけど、まずは『車検証の所有者欄』をスマホで撮って、専門業者に『これ、イケます?』って聞くのがスタートラインってことね!」

「うむ。それが最も合理的かつ賢明な判断だ」

【まとめ】不動車・事故車でも“0円以上”で手放せる理由

「パパ、おつかれー。いやー、それにしても『動かない車』の処分って、奥が深いんだね…」

「うむ。ママ友のAさんのおかげで、俺もいい勉強になった。最初は『レッカー代で赤字になる』『廃車費用がかかる』と信じ込んでいたが、それは大きな間違いだったな」

「うんうん。『車検切れ』も『ローン残り』も、なんだかんだ解決策があるって分かってスッキリしたよ」

「今回のサルヂエ・リサーチをまとめておこう。なぜ、事故車不動車でも『0円以上』で買い取ってもらえるのか?その理由は、俺たちの『常識』と、専門業者の『常識』がまったく違うからだ」

▼サルヂエ的「動かない車」処分の結論

  1. 「動かない=価値ゼロ」は間違い!
    俺たち素人は「車=走るもの」としてしか価値を見られない。だが、専門業者は「部品(パーツ)」や「資源(マテリアル)」として世界中に売るルートを持っている。だから、不動車だろうが事故車だろうが、彼らにとっては「仕入れる価値のある商品」なんだ。

  2. 「レッカー代が怖い」は間違い!
    彼らにとってレッカー移動は「仕入れ」の経費だ。だから、俺たち消費者に『廃車 引き取り 無料』『レッカー 無料』を提示できる。処分費用を請求されるどころか、むしろ「仕入れさせてくれてありがとう」というのが彼らの理屈だ。

  3. 「手続きが面倒」は間違い!
    車検切れ』だからといって特別な書類は不要だし、積載車で運ぶから仮ナンバーも要らない。さらに、『ローン残』や『名義違い』といった最も厄介な『地雷』処理(書類手続き)こそ、専門業者が『手続き無料代行』として最も得意とするところだ。

「なるほどねー。つまり、私たちが『処分する』って思ってる時点で、もう間違ってたんだ。『売る』って考えなきゃいけなかったんだね」

「その通りだ、ママ!100点満点の回答だ。放置して駐車場代を払い続けるのが一番の損。かといって、近所の解体屋に電話して『処分費用2万円です』と言われるがままに払うのも損だ」

「じゃあ、Aさんにはまずどうしろって言えばいい?」

「まずは『その車の価値を知ること』。これに尽きる。修理すべきか、廃車(売却)すべきかの判断も、すべては『今、その状態でいくらの価値があるのか?』が分からないと始まらない」

「ふむふむ」

「ナビクルのような廃車買取サービスは、ネットから車の情報(車種とか年式とか)と、車の状態(エンジンかからない、とか、フロント大破、とか)を入力するだけで、すぐに『あなたの車、〇〇円で買えますよ』という目安(=査定額)を教えてくれる」

「へえー、電話じゃなくてネットでいいんだ。それならAさんも旦那さんに怒られずにコッソリできそう」

「(コッソリやるなよ…)まあ、とにかく、そこで提示された額が『0円』だったとしても、落ち込む必要はない。『レッカー代も手続き費用も無料で、ジャマな車が消える』んだ。それだけで数万円の価値がある。もし、そこで『5万円』という値段が付けば、それはもう『臨時ボーナス』だ」

「たしかに!マイナスがゼロになるだけでも嬉しいのに、プラスになったら最高だね!」

「うむ。というわけで、もし家の隅でホコリをかぶっている『動かない車』があるなら、まずは『価値があるのか?』を専門家に聞いてみる。それが、サルヂエ的・合理的節約術の第一歩だ!」

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