車検が切れてしまった車、家の駐車場で眠らせていませんか?
「もう乗らないし売りたいけど、公道を走れないからお店に持っていけない…」
「ガリバーみたいな大手なら取りに来てくれるのかな?それとも専門業者?」
我が家も先日、実家の車がまさにこの状態になりまして。動かせない車をどう処理するのが一番お得で手間がないのか、パパとママで徹底的に調べてみました。車検切れの車は、ただでさえ「足元を見られやすい」案件。損をしないための業者選びと、意外な落とし穴についてレポートします。
車検切れ車を扱う買取業者にはどんな種類がある?
「車検が切れている」というだけで、普通の売却とは少し勝手が違います。まずは、どんな業者が選択肢になるのか整理しておきましょう。ここを間違えると、本来つくはずの値段がつかなかったり、無駄な手数料を払う羽目になります。
ガリバーなどの一般的な中古車買取店
まず思い浮かぶのが、テレビCMでもおなじみのガリバーやビッグモーター、ネクステージといった大手買取店です。
結論から言うと、これらの店舗でも車検切れの車は買い取ってくれます。彼らは自社で販売網を持っていたり、オートオークションへの流通ルートを持っていたりするため、「まだ商品価値がある車(年式が新しい、人気車種など)」であれば、車検が切れていても積極的に買い取ってくれます。
ただし、店舗によっては「持ち込みが前提」となっていたり、出張査定には来てくれても「引き取りは有料」となるケースもゼロではありません。特に大手は店舗ごとの運営方針が微妙に違うこともあるので、事前の確認が必須です。
車検切れ・廃車を専門とする買取業者
次に選択肢となるのが、「廃車買取」や「事故車・不動車専門」を謳う業者です。カーネクストやタウなどが有名ですね。
これらの業者の強みは、車としての価値(再販価値)が低い場合でも、パーツ単位や鉄資源として利益を出せる仕組みを持っていること。「古い」「走行距離が多い」「傷が多い」といった理由で一般的な中古車店で値段がつかなかった車でも、0円以上での買取を保証しているところが多いのが特徴です。
ママ:「ボロボロの車ならこっちの方が話が早そうね」
パパ:「そうなんだ。ただ、まだ十分に走れる高年式車の場合は、専門業者だと逆に相場より安くなる可能性もあるから見極めが必要だよ」
一括査定サービスの活用法と注意点
「どっちがいいかわからない!」という場合に便利なのが一括査定サービスです。カーセンサーやナビクルなどが代表的です。一度の入力で、一般の中古車店と廃車専門業者の両方に情報が届くケースもあり(サービスによります)、比較検討するには最短ルートと言えます。
ただし、車検切れの場合は「今すぐ売りたいのか、値段だけ知りたいのか」を明確にしておかないと、電話対応に追われることになります。また、実車を見に来てもらう際に「車検切れであること」を伝えておかないと、業者が仮ナンバーや積載車の準備ができず、二度手間になるので注意しましょう。
買取業者を選ぶときに確認したい3つのチェックポイント
業者の種類がわかったところで、次は具体的な選び方です。「どこでもいいや」と適当に頼むと、後から「えっ、そんな費用かかるの?」というトラブルになりがちです。我が家が重視した3つのポイントを紹介します。
車検切れ対応の可否と条件
大前提として、「車検切れ車を法的に問題なく扱えるか」を確認します。
車検が切れた車は公道を自走できません。もし業者が「近くならバレないから運転して持ってきてください」なんて言ってきたら、その業者は即刻候補から外すべきです(無車検運行は重罪です!)。
きちんとした業者であれば、以下のどちらかで対応します。
- 積載車(ローダー)で引き取りに来る
- 仮ナンバー(自動車臨時運行許可)を取得して回送する
申し込みの電話やフォーム入力の時点で「車検が切れていますが、引き取りに来てもらえますか?」と必ず確認しましょう。
レッカー代などの引き取り費用は無料か
ここが一番の落とし穴です。「買取金額は3万円です」と言われて喜んでいたら、「レッカー代と手続き代行費用で2万5千円引いておきますね」と言われ、手元に5千円しか残らなかった…という話は珍しくありません。
特に、自宅の前の道が狭くて大型の積載車が入っていけない場合、特殊なレッカー手配が必要になり追加料金が発生することもあります。
- 引き取り費用は完全無料か?
- 「査定額」に含まれているのか、別途引かれるのか?
- 車検切れによる追加の手数料はないか?
これらは契約書にサインする前に、口頭ではなく書面やメールで確認を取るのが鉄則です。
ママ:「『無料引き取り』って大きく書いてあるところを選ぶのが無難ね」
査定額の相場と妥当性の判断
車検が残っている車に比べて、車検切れの車は査定額が下がる傾向にあります。なぜなら、業者が再販するために自社で車検を通すコスト(整備費用や重量税など)がかかるからです。
しかし、「車検切れだから0円ですね」と足元を見られるのは避けたいところ。
「車検を通すコスト分(おおよそ5〜10万円程度)が、相場から引かれている」なら妥当ですが、それ以上に安く買い叩かれていないかチェックする必要があります。1社だけの査定だとこの判断が難しいので、やはり最低でも2社(一般店と専門店など)の金額を比べるのが、理屈派としてもおすすめです。
ガリバーの車検切れ買取はどう?評判と実態を調査
「結局、みんなが知ってるガリバーってどうなの?」
誰もが一度は看板を見たことがある業界最大手。我が家でも「まずはガリバーに聞いてみる?」という話になりました。車検切れの車に対するガリバーの対応や評判について、フラットな視点で深掘りしてみます。
ガリバーでの車検切れ車の買取実績
結論から言うと、ガリバーでは車検切れの車でも問題なく査定・買取を行っています。
公式ホームページ等でも案内されている通り、無料の出張査定サービスを利用すれば、自宅まで査定員が来てくれます。これが車検切れ車にとっては最大のメリット。店舗に持ち込めない以上、出張査定は必須条件だからです。
また、ガリバーは全国にネットワークを持ち、自社で販売する力も強いため、一般的な中古車相場に基づいた「適正価格」を提示してくれる可能性が高いです。「車検が切れている」という理由だけで、極端に安く買い叩かれるリスクは、無名の個人業者に比べれば低いと言えるでしょう。
利用者の口コミと評判
ネット上の口コミや評判をリサーチしてみると、ポジティブな意見とネガティブな意見がはっきり分かれる傾向があります。
- ポジティブな声:
「動かない車だったけど、家まで来てくれてスムーズに手続きできた」
「他店で0円と言われたけど、ガリバーでは数万円の値がついた」 - ネガティブな声:
「引き取りの日程調整に時間がかかった」
「査定額は良かったけど、引き取り料などの諸経費について説明がわかりにくかった」
特に注意したいのが、店舗や担当者によって対応の質にばらつきがある点です。フランチャイズ店も多いため、「A店では無料引き取りだったけど、B店では実費を請求された」といったケースも耳にします。
ガリバーを利用するメリットとデメリット
これらを整理すると、ガリバーなどの大手を選ぶべきかどうかの判断基準が見えてきます。
【メリット】
- 安心感:大手ならではの契約手続きの透明性。名義変更などのトラブルが少ない。
- 出張査定:全国対応で自宅まで来てくれる。
- 高価買取の可能性:人気車種であれば、車検切れでも高値が期待できる。
【デメリット】
- 小回りが利きにくい:即日引き取りなど、急な要望には対応できない場合がある。
- 状態が悪い車には厳しい:廃車寸前の車や、市場価値がない車の場合、査定額がつかない(あるいは処分費用がかかる)と判断されることがある。
ママ:「やっぱり『なんでも高く買う』ってわけじゃないのね。普通の車なら安心だけど、ボロボロすぎると向いてないかも」
車検切れ車を少しでも高く売るための業者選び
ここまでの調査を踏まえて、最終的に「自分の車をどこに売るべきか」を判断するための指針をまとめます。大切なのは「車の状態」に合わせて依頼先を使い分けることです。
車種や車の状態に合わせて依頼先を変える
パパ:「要は『適材適所』だね。以下の基準で振り分けると失敗が少ないよ」
- 年式が新しい・人気車種・走行距離が少ない車
- おすすめ:ガリバーなど一般中古車買取店、一括査定
- 理由:車としての再販価値が高いため、車検を通すコストを差し引いても十分に高値がつきます。廃車専門店に出すと、単なる「鉄くず」として評価され、逆に損をする可能性があります。
- 年式が古い(10年以上)・過走行(10万キロ超)・故障車・事故車
- おすすめ:廃車専門の買取業者(カーネクスト、タウなど)
- 理由:一般店では「値段がつかない」「処分料がかかる」と言われる車でも、部品や資源として価値を見出してくれます。レッカー代無料を標準にしている業者が多いのも強みです。
- 判断がつかない微妙なライン
- おすすめ:両方に聞いてみる
- 手間はかかりますが、一般店で0円査定なら廃車専門店へ、という二段構えが最強です。
「高価買取」を謳う業者に潜むリスク
最後に一つだけ注意喚起を。ネットで検索すると「車検切れ車、どんな車でも高価買取!」と煽る広告がたくさん出てきます。
しかし、中には悪質な業者も混ざっています。
- 契約後の減額交渉:「引き上げた後に不具合が見つかった」と言って、振込額を減らそうとする(二重査定)。
- 自動車税の還付金トラブル:本来、廃車にすれば戻ってくるはずの自動車税や重量税の説明をせず、業者がネコババしてしまう。
特に3月などの年度末は税金の関係でトラブルが増えます。「還付金はどうなりますか?」とあえて質問してみることで、相手の誠実さを測ることができます。信頼できる業者は、税金の戻り分についても明確に説明してくれます。
まとめ:信頼できる業者は?タイプ別にベストな選択を
車検切れの車を売る場合、「どの業者に頼むか」が結果を大きく左右します。
「ガリバーだから安心」「廃車専門だから高い」と決めつけるのではなく、自分の車の状態に合わせて使い分けるのが、損をしないための賢い方法です。
最後に、これまでのポイントを整理しました。自分の状況に合わせて、ベストな依頼先を選んでみてください。
| あなたの車の状態 | おすすめの依頼先 | 選び方のポイント |
|---|---|---|
| 年式が新しい / 人気車種 (まだ商品価値が高い) |
ガリバー等の大手買取店 または 一括査定 |
出張査定が無料か、引き取り料がかからないかを事前に確認する。 |
| 古い / 走行距離が多い / 傷凹みあり (値段がつくか微妙) |
一括査定 または 大手と専門店の併用 |
査定額0円と言われたら、すぐに廃車専門店へ切り替える。 |
| 事故車 / 不動車 / 10年以上前の車 (廃車にするしかない) |
廃車・事故車専門買取業者 (カーネクスト等) |
レッカー代無料・廃車手続き無料を確約している業者を選ぶ。 |
車検が切れていても、車は大切な資産です。
焦って適当なところに電話をして「処分料がかかる」と言われて損をする前に、まずは無料査定を利用して「今の価値」を確かめてみましょう。意外な値段がついて、次の車の購入資金や、家族での外食代に変わるかもしれませんよ。
我が家も今回、しっかりと比較したおかげで納得のいく手放し方ができました。
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