パパ(理屈):「おいママ、ちょっと家計簿見直してたんだが…衝撃の事実が発覚したぞ」
ママ(直感):「なによ、また面倒くさい計算? どうせ『今月の食費が先月比3%増だ』とかでしょ。怪獣(息子)たちが食べ盛りなんだから仕方ないじゃない」
パパ:「いや、食費じゃない。もっとデカい固定費だ。……そう、車だよ」
ママ:「車? 車が何よ。ないと買い出しも週末のお出かけも無理なんだから、必要経
経でしょ」
パパ:「それがそうとも言い切れないかもしれない。『車を手放す』なんて、俺も正直、子育て世帯には現実的じゃないと思ってたんだ。でもな、ふと計算してみたんだよ。我が家(サルヂエ家)のマイカーに、年間いったいいくらかかっているのかを」
ママ:「え、いくらなの?」
パパ:「……それが、計算したらゾッとしたんだ。週末にしか乗らないことも多いのに、年間で換算すると、とんでもない額が財布から消えていた。これはもう、見て見ぬフリはできないレベルだぞ」
ママ:「うそ…そんなに?」
パパ:「ああ。だから今回、我が家の体当たり企画として、『マイカーを持つべきか、それとも手放すべきか』を本気で検証してみることにした。車を手放したら生活がどう変わるのか? 節約できるのはいいけど、本当に不便じゃないのか? そのへんを徹底的に調べて比較していくぞ!」
マイカー維持費はいくら?見落としがちな“隠れコスト”を徹底洗い出し
パパ:「よし、ママ。まずは現実を直視するところからだ。車っていうのは、ローンの支払い(終わってる家庭も多いが)やガソリン代だけじゃない。俺たちが“なんとなく”支払っている『維持費』がどれだけあるか、洗い出してみよう」
ママ:「うわー、そういう細かいの苦手…。でも、家計のためならやるしかないわね。で、何があるのよ?」
車検・税金・保険・駐車場…「固定費だけで年間いくら?」
パパ:「まず、車を“持っているだけ”で発生する固定費だ。これは使おうが使うまいが、容赦なく引かれていくカネだぞ」
ママ:「あー、毎年春に来る『自動車税』ね。あれ、地味に高いのよね」
パパ:「そうだ。それに加えて、2年に1回の『車検』。この中には『重量税』や『自賠責保険料』も含まれてる。さらに、万が一のための『任意保険』。これがまた馬鹿にならない」
ママ:「うちは都市近郊だから、何より『駐車場代』が重いわよね…。毎月2万円よ、2万円! 年間24万円!」
パパ:「その通りだ。理屈っぽくデータを整理してみよう。例えば、一般的なファミリーカー(1500cc~2000ccクラス)の場合で試算してみるぞ」
▼ 我が家(設定)の年間固定費シミュレーション
| 項目 | 金額(年間目安) | パパの補足(うんちく) |
|---|---|---|
| 自動車税 | 約36,000円~39,500円 | 排気量によって決まる。エコカー減税とかもあるが、基本はこのくらいだ。 |
| 自動車重量税 | 約12,300円/年(※) | 車両重量で決まる。車検時に2年分(24,600円)をまとめて払うから見落としがちだ。※エコカー減税適用なしの場合 |
| 自賠責保険料 | 約10,005円/年(※) | これも車検時に2年分(20,010円/24ヶ月)払う。強制保険だな。 |
| 任意保険料 | 約60,000円 | 年齢や等級、車両保険の有無で大きく変わるが、家族で乗るならこのくらいは見ておくべきだろう。 |
| 駐車場代 | 約240,000円 | 月2万円と仮定。これは地域差が一番デカい。都心なら5万、郊外なら5千円なんてことも。 |
| 車検基本料 | 約25,000円/年 | ディーラーか民間かで変わるが、2年で5万円として、1年あたりで割るとこうなる。 |
| 【固定費 合計】 | 約383,305円 | おいママ、見たか。年間約38万円だぞ! |
ママ:「ひえっ…。駐車場代がデカいとはいえ、それ抜きにしても年間14万円以上が“持ってるだけ”で消えてるってこと…?」
パパ:「そういう計算になるな」
ガソリン代・洗車代など「変動費」もバカにならない
パパ:「だがな、ママ。これで終わりじゃない。当然、車は走らせるためにもカネがかかる。それが変動費だ」
ママ:「ガソリン代でしょ。最近ほんと高いわよね。週末に買い物行ったり、ちょっと公園行ったりするだけで、すぐメーター減るし」
パパ:「ああ。仮に週末メインで月500km走るとしよう。リッター15km走る車で、ガソリン代が1リッター170円だと仮定すると…」
- (500km ÷ 15km/L)× 170円/L = 約5,666円/月
- 年間だと… 5,666円 × 12ヶ月 = 約68,000円だな。
ママ:「月5,000円ちょっとか…。それくらいなら、まぁ許容範囲じゃな…」
パパ:「甘い! 他にもあるぞ。洗車代はどうだ? 汚れたままじゃみっともないだろ。ガソリンスタンドで手洗い頼んだら1回2,000円はする。月1回だとしても年間24,000円だ」
ママ:「うちはパパが自分で洗ってるじゃない。節約よ」
パパ:「それでも水道代や洗剤代はかかってる。それに、オイル交換(年2回で約8,000円)、タイヤ交換(4年に1回8万円として年2万円)、ワイパーゴム交換(年1回3,000円)…こういうメンテナンス費用も積み重なる」
年間コストの合計試算(例:都市部・郊外での比較表)
パパ:「さて、まとめだ。固定費と変動費を合算すると、我が家(都市近郊モデル)のマイカー維持費がいくらになるか…」
▼ マイカー年間維持費 総合計シミュレーション
| 項目 | 都市近郊(我が家) | 郊外(駐車場月5千円) |
|---|---|---|
| ① 固定費 合計 | 約 383,305円 | 約 203,305円 |
| ② 変動費 合計 | ||
| ガソリン代 | 約 68,000円 | 約 68,000円 |
| メンテナンス費(※) | 約 51,000円 | 約 51,000円 |
| (洗車・オイル・タイヤ等) | ||
| 【年間維持費 合計】 | 約 502,305円 | 約 322,305円 |
※メンテナンス費内訳:洗車(月2,000円×12)、オイル交換(年8,000円)、タイヤ(年20,000円)、ワイパー等(年3,000円)
ママ:「……ご、50万!? 年間50万円ってこと!? ローンはとっくに終わってるのよ!」
パパ:「そうだ。月額になおすと約41,858円。これが、俺たちが週末の利便性のために支払っているコストだ。郊外で駐車場が安いとしても、月額約26,800円。決して安くはない」
ママ:「ちょっと…。さすがにこれは…。週末しか乗ってないのに、毎月4万円って…格安SIMなら家族4人分払えるじゃないの…」
パパ:「だろ? これが俺が『ゾッとした』理由だ。この金額を見ても、まだ『車なし生活なんて現実的じゃない』と笑って言えるか? もし車を手放したら、この50万円がごっそり浮く可能性があるんだぞ。車 維持費 節約なんてレベルじゃなく、家計が根本から変わるかもしれん」
ママ:「50万…。うーん、でも、手放したら手放したで、絶対不便になるわよ。怪獣2人連れて、雨の日にバスとか電車とか…考えただけでも鬱陶しいわ」
車を手放したらどうなる?“車なし生活”のリアルなメリット・デメリット
パパ:「まぁ、そう頭ごなしに否定するな。ママが一番心配してるのは、『利便性』だろ? 子育て家庭にとって、車なし生活がどれだけ現実的なのか。そこを掘り下げてみよう」
ママ:「当たり前じゃない! 怪獣(息子)2人が熱出した時とか、雨の日の保育園の送迎とか、週末のまとめ買いとか…。あれ全部タクシーやバスでやれって言うの? 無理に決ってるでしょ!」
まず気になる「不便にならないの?」問題
パパ:「ママの言う通り、そこが最大の懸念事項だ。確かに、マイカーがあれば『ドア to ドア』で、荷物も時間も気にせず移動できる。この快適さを知ってしまったら、手放すのは勇気がいる」
ママ:「そうでしょ! 特にうちは子どもがまだ小さいんだから。急に『お腹痛い』だの『トイレ!』だの言うのよ。公共交通機関じゃ対応しきれないわよ」
パパ:「うむ。その『突発的な事態への対応力』こそが、マイカー最大の強みだ。だから、『車を手放したらどうなるか?』の答えは、『間違いなく、今よりは不便になる』というのが現実だろうな」
ママ:「ほらみなさい! やっぱり無理じゃない! 検証終了!」
パパ:「待て待て。話は最後まで聞け。俺が言いたいのは、『不便にはなるが、その“不便さ”は“工夫”や“代替手段”でどこまでカバーできるのか?』そして、『その不便さを補って余りあるメリットがあるのか?』という点だ」
実際に手放した人の生活例(データ・体験談ベースで紹介)
パパ:「ちょっとネットや国土交通省のデータ(※)を調べてみたんだが、『車なし生活』を実践している子育て世帯も、実は少なくないんだ。特に都市部や都市近郊ではな」
(※注:国土交通省の調査では、都市規模が大きくなるほど自動車保有率が下がる傾向が示されています。)
ママ:「へぇ…。その人たちはどうしてるのよ? 根性?」
パパ:「根性じゃない、合理性だ。彼らの生活スタイルを調べてみると、いくつかの共通点が見えてきた」
▼ 車なし子育て世帯の生活スタイル(調査)
- (1)住む場所の最適化:駅、スーパー、病院、保育園が徒歩圏内に集中しているエリアを選んでいる。
- (2)ネットスーパー/宅配の活用:重い米や飲料、オムツなどは徹底して宅配に切り替えている。
- (3)代替手段の使い分け:
- 日常の近距離:電動アシスト自転車(最強の味方らしい)
- 中距離・悪天候:タクシー、バス、電車
- レジャー・大荷物:カーシェアやレンタカー
(出典:各種メディアや調査レポートを基にサルヂエ家が再構成)
ママ:「なるほど…。『車なし』っていうか、『必要な時だけ車を借りる』生活に切り替えてるってことね」
パパ:「その通り! 『所有』から『利用』への切り替えだな。マイカーをやめたいと思っても、ゼロにするのは不安だ。だが、『カーシェア』という選択肢を組み合わせることで、ハードルがぐっと下がるわけだ」
節約できる金額・心理的メリット(自由度UP・駐車場問題解消)
パパ:「そして、その“不便さ”を受け入れた先にあるメリットが、さっき計算した『年間約50万円』の節約だ」
ママ:「50万…(ゴクリ)。年間50万浮いたら、年に1回は良いとこに家族旅行行けるわね…。怪獣たちの教育費にも回せるし…」
パパ:「金銭的なメリットだけじゃないぞ。俺たち理屈派にとっては、心理的メリットも大きい」
- 駐車場探しのストレスからの解放:出先で「駐車場空いてるか?」ってイライラしなくていい。
- メンテナンスの呪縛からの解放:「次の車検いつだっけ」「タイヤの溝が…」みたいな心配事がゼロになる。
- “サンクコスト”からの解放:「せっかく高い維持費払ってるんだから、乗らきゃ損」という謎の強迫観念で、無駄な外出をしなくて済む。
ママ:「あー、それはちょっと分かるかも。『せっかく車出したんだから』って、余計なものまで買っちゃうことあるしね。…でも、パパ。いいことばっかりじゃないでしょ?」
「それでもマイカーが必要な家庭」とは?(おすすめでない人)
パパ:「もちろんだ。中立的な検証が我が家のモットーだからな。車を手放す選択が、すべての家庭にとって正解とは限らない。以下のような家庭は、マイカーの必要性が高いと言えるだろう」
▼ マイカーを手放すべき“ではない”家庭の例
- 公共交通機関が未発達な地域に住んでいる
(最寄りの駅やバス停まで徒歩20分以上かかる、など)- 車を通勤・送迎で“毎日”使っている
(週5日以上、決まった時間に使う場合、カーシェアではコスト的にも予約の手間的にも割に合わない)- 家族の介護や、特殊な趣味(サーフィン、キャンプ道具満載)で車が必須
- 近くにカーシェアやレンタカーの拠点が全くない
ママ:「なるほどね。うちは…パパは電車通勤だし、私はパート先も自転車で行ける。毎日は使ってないわね…。①と④は、ちょっと調べてみないと分からないわね」
パパ:「そうだろ? つまり、『マイカーを手放す』かどうかの判断基準は、『週末しか乗らないのに維持費が高い』と感じているかどうか。そして、『代替手段(特にカーシェア)が近くにあるか』にかかっている。そこで次だ。カーシェアが、どれだけマイカーの代わりになり得るのかを検証するぞ!」
カーシェアという選択肢──タイムズカーで生活はどれだけ変わる?
パパ:「うむ。商材ありきの記事にするつもりはない。あくまでサルヂエ家の検証だからな。まず、タイムズカーの仕組みと料金体系が、いかにマイカー維持費と比較して合理的(あるいは不合理)かを見ていくぞ」
ママ:「結局いくらかかるのよ、そこが知りたいわ」
料金体系・仕組みを分かりやすく(マイカー維持費と比較)
パパ:「タイムズカーの基本的な仕組みはこうだ」
- 月額基本料がかかる(例:約880円 ※個人プランの場合。ただし、利用料金が月額基本料を上回れば、実質タダになる)。
- 使った分だけ時間料金がかかる(例:15分 220円~)。
- 距離料金がかかる(6時間以上の利用、または一部車両で 1km 20円)。
- ガソリン代、保険料、駐車場代(ステーションの)は一切不要。すべて時間料金に含まれている。
パパ:「いいか? さっき俺たちが試算したマイカー維持費は、月額約41,858円。これは使わなくてもかかるカネだ」
ママ:「…そうだったわね。思い出しただけで頭痛がするわ」
パパ:「一方、タイムズカーは、もし全く使わなければ月額880円(※)だ。(※利用料金が880円未満の場合)この差はデカい。つまり、『乗らない日のコストがゼロに限りなく近い』というのがカーシェアの最大の強みだ」
ママ:「でも、乗ったら高いんでしょ?」
パパ:「それがそうでもない。例えば、週末に3時間だけスーパーへまとめ買いに行くとしよう」
▼ マイカー vs タイムズカー(3時間利用の比較)
- マイカー:維持費(月41,858円)+ ガソリン代(利用分)
- タイムズカー:時間料金(220円/15分)× 12(3時間)= 2,640円
(※距離料金は6時間未満なので発生しない)
ママ:「…あれ? 3時間で2,640円。週1回(月4回)使ったとして、月10,560円。あれ…? 月額維持費41,858円より、全然安くない…?」
パパ:「気づいたか。週末に数時間だけ乗る、という我が家のような使い方なら、マイカーより圧倒的に安くなる可能性が高い。これが『車 手放す 生活』の現実味だ」
子育て家庭での使いやすさ(チャイルドシート・24h利用など)
ママ:「料金は分かったわ。でもねパパ、私たちが乗るのは『家族4人』よ。怪獣たちがいるの。チャイルドシートはどうなってるのよ? 毎回自分で取り付けとか無理よ」
パパ:「いいツッコミだ。そこは俺も調べた。タイムズカーは、多くのステーションで『チャイルドシート(ジュニアシート兼用含む)搭載車』が配備されている。予約時に車種と一緒に確認できる」
ママ:「へぇ! それは便利じゃない!」
パパ:「だろ? しかも、24時間365日、スマホひとつで予約・利用開始できる。夜中に子どもが急に熱を出した時、マイカーがなくてもタイムズカーのステーションが近ければ、すぐに病院に行ける可能性もある」
ママ:「…確かに。夜間救急とか、タクシーがすぐ捕まらない時あるし。それはマイカーの『突発的な事態への対応力』に近いものがあるわね」
タイムズカーのデメリット(予約競合・距離制限など)
ママ:「でも、パパ。そんなに便利なら、みんな使ってるでしょ。使いたい時に限って『予約でいっぱい』とかないわけ?」
パパ:「…鋭い。そこがカーシェアの最大の弱点、デメリットだ。特に土日の午前中や、雨の日の夕方など、皆が使いたい時間は予約が競合しやすい」
ママ:「ほら! やっぱり! 『あ、今日買い物行きたい』って思っても、直感的に動けないじゃない!」
パパ:「その通りだ。マイカーの『いつでもそこにある』という利便性には勝てない。他にもデメリットはある」
▼ タイムズカーの主なデメリット(中立検証)
- 予約の競合:使いたい時に使えないことがある。
- 清掃の問題:前の利用者が汚したままのことがある(タバコ臭、お菓子のゴミなど)。
- 距離料金:6時間以上使うと距離料金(1km 20円)が発生する。長距離の旅行には向かない。
- ペット同乗不可:我が家はいないが、ペットがいる家庭は利用できない。
- 出発点=返却点:借りたステーションに必ず返さなければならない(乗り捨てできない)。
ママ:「うーん、やっぱりタバコ臭とかゴミは嫌だわ…。子育て家庭としては、清潔感が一番大事よ」
パパ:「こればっかりは『マナー』の問題だからな。ただ、タイムズカー側も清掃は定期的に行っているし、チャイルドシート搭載車は禁煙車であることが多い。だが、100%快適とは限らない、というのが正直なところだろう」
「週末利用中心家庭」に最適な使い方シミュレーション
パパ:「つまり、タイムズカーは『万能』じゃない。マイカーの完全な上位互換ではなく、『特性の違う乗り物』として捉えるべきなんだ」
ママ:「じゃあ、どういう家庭なら『買い』なのよ?」
パパ:「それがまさに、『週末利用中心で、維持費を節約したい家庭』だ。で挙げた『マイカーを手放すべきではない家庭』の真逆だな」
ママ:「なるほど。『毎日乗る人』はマイカーがいいけど、『週1~2回、数時間だけ乗る人』ならカーシェアが合理的ってことね」
パパ:「その通りだ。例えば、こんなシミュレーションはどうだ?」
▼ 我が家(サルヂエ家)のカーシェア活用シミュレーション
- 月額:880円(基本料)
- 週1回(土曜):3時間のまとめ買い = 2,640円
- 月1回(日曜):6時間のレジャー(往復50km)= 4,290円(時間)+ 1,000円(距離)= 5,290円
- 緊急利用(月1回):1時間(病院など)= 880円
- 合計:(2,640円×3回)+ 5,290円 + 880円 = 14,090円
- 月額合計:14,090円 + 基本料880円 = 14,970円
パパ:「どうだママ。月額14,970円だ。マイカー維持費の月額約41,858円と比較して…」
ママ:「月額 26,888円 の節約…! 年間にしたら…約32万円!!」
パパ:「そうだ。デメリットを許容して生活スタイルを少し変えるだけで、年間32万円が浮く計算になる。これは…『体当たり企画』として、一度本気で試してみる価値があるんじゃないか?」
マイカーを手放す前に確認したい3つのポイント
パパ:「『マイカーをやめたい』という気持ちと、『実際にやめられる』という現実は違う。このギャップを埋めるための、冷静なチェックリストだ。これをクリアできなければ、年間50万円の維持費(試算)を払い続ける方が、我が家にとっては“マシ”だったということになる」
ママ:「(ゴクリ)…わかったわ。慎重にいきましょう」
「通勤・送迎・買い物」頻度をデータ化してみる
パパ:「まず、俺たちの『車依存度』を客観的に数値化するぞ。今は感覚で『週末メイン』と言ってるが、本当にそうか? この1ヶ月、カレンダーと家計簿を突き合わせて、車を使った日と理由を洗い出すんだ」
ママ:「うわー、地味に面倒くさい作業…。えーっと、先週は…土曜にスーパー、日曜に公園。あ、でも水曜に雨だったから、私がパート帰りに怪獣たちを保育園に迎えに行って、そのままスーパー寄るのに使ってるわ!」
パパ:「それだ! その『つい乗り』『雨だから乗り』が、月平均で何回あるか。それがカーシェアでカバーできる『計画的な利用』なのか、それとも『マイカーじゃないと無理』な突発的な利用なのかを見極める必要がある」
▼ 我が家の(仮)自動車利用実態 記録シート
- 平日(月〜金):
- 通勤・送迎:基本ゼロ
- 買い物・その他:月3回(悪天候時、体調不良時など)
- 休日(土日):
- まとめ買い:週1回(土曜 3時間)
- レジャー・その他:月2回(日曜 5〜8時間)
- 利用頻度 合計:月 約9回
パパ:「こうして見ると、我が家の利用は『月9回程度』。しかも平日の利用は突発的だが、頻度は低い。これなら、平日はタクシーやネットスーパーで代替し、休日はカーシェア、という切り分けが十分可能に見えるな」
「近くにカーシェア拠点があるか」調べてみる
パパ:「次。これが今回の検証で最も重要なポイントだ。いくらシミュレーションで安くなっても、使える車が家から徒歩15分の距離にあったら、どう思う?」
ママ:「最悪よ! 雨の日に怪獣2人連れて、荷物抱えて15分歩いて、やっと車借りて…スーパー着く頃には私キレてるわ。本末転倒じゃない!」
パパ:「だろう? だから今すぐ、タイムズカーの公式サイトを開いて、自宅の住所を打ち込んで『ステーション検索』をしてみるんだ。これが『車を手放す』決断の、文字通り分かれ道だ」
ママ:「ドキドキするわね…。ポチッとな。…あ! パパ、あったわ! 徒歩6分のところに1箇所! しかもチャイルドシート付きのコンパクトカーがある!」
パパ:「おお! 徒歩6分なら許容範囲だ。…だが待て、理想を言えば、そこが予約で埋まっていた時の『サブ』が欲しい。徒歩10分圏内に、もう2〜3箇所ステーションがあるのが望ましいな」
ママ:「あ、本当だ。ちょっと離れるけど、駅前(徒歩9分)にもっと大きいステーションがあって、ミニバンも選べるみたい!」
パパ:「よし、それなら合格だ。カーシェア 家族利用の観点からも、車種が選べるのはデカい。もし、この検索結果が『最寄りが徒歩20分』とかだったら…残念だが、今回の『車手放す』企画は、我が家にとっては時期尚早、という結論になっていた」
「心理的ハードル(不安)」を家族で話し合う
パパ:「最後のポイントだ。これは『カネ』や『距離』の問題じゃない。俺たち家族の『覚悟』、特に直感派のママの『心理的ハードル』の話だ」
ママ:「なによ、私だって年間32万節約するためなら我慢するわよ!」
パパ:「本当か? さきほど挙げたデメリットを思い出せ。『使いたい土曜の朝に、予約が取れないかもしれない』『前の利用者がお菓子のゴミをこぼしたままかもしれない』。このストレスに、ママが耐えられるかだ」
ママ:「うっ……。それは…。正直に言うと、土曜の朝イチで『予約不可』って出たら、多分キレるわ。『キーッ! なんであの時マイカー手放したのよ! 全部パパの理屈のせいよ!』って、100%言う自信あるわ」
パパ:「だろ!? 俺もその未来が鮮明に見えた! だからこそ、手放す前に家族会議が必要なんだ。『車は“所有”するものから“借りる”ものに変わる』と。そして、『① 不便になることを受け入れる』『② 不便な時は、イライラせずタクシーや電動自転車で柔軟に対応する』『③ それで年間32万円浮くなら、そのストレスは“家計のための必要経費”として許容しよう』と。この合意形成なしに車を手放すのは、夫婦喧嘩の火種を前借りするだけだ」
ママ:「…ごもっともです。年間32万は魅力だけど、確かに勢いだけじゃダメね。まずはパパの言う通り、来月1ヶ月、さっきの記録シートを本気でつけて、我が家の『車依存度』を正確に把握することから始めましょうか」
パパ:「うむ。それが合理的な判断というものだ」
まとめ──マイカーを“手放す”は、節約の終点ではなく“選択の始まり”
パパ:「ふう。長かったが、これで我が家の『マイカー手放す』検証企画も、ようやく結論が見えてきたな」
ママ:「そうね…。最初は『年間50万円も損してる!?』って焦って、次に『年間32万円も節約できる!?』って舞い上がって…。で、最後は『まあ、いったん冷静になろう』って着地したわね」
パパ:「ああ。結局、車 手放す 生活が『正解』か『不正解』かなんて、家庭によるんだ。俺たちサルヂエ家のように『週末メイン』『都市近郊』『駐車場代が高い』『近くにカーシェア拠点がある』という条件が揃えば、それは『有力な選択肢』になる、ということだ」
カーシェアを使いながら“必要なときだけ車を持つ”時代へ
パパ:「そうだ。かつては『車を持つ(所有)』か『持たない(我慢)』かの二択だった。だが今は、タイムズカーのようなサービスのおかげで、『必要なときだけ借りる(利用)』という第三の選択肢が現実的になった」
ママ:「『所有』のストレス…つまり、年間50万円の維持費や、駐車場探しのイライラから解放されるのは、やっぱり魅力的よ」
パパ:「うむ。もちろん、『予約の競合』や『清掃状態』といったカーシェア特有のデメリットはある。だが、それを上回る車 維持費 節約のメリットがあるなら、検討の価値は十分にある」
ママ:「私たちのシミュレーションだと、月額約2.7万円、年間約32万円の節約だったわね。この金額をどう捉えるか、よね」
タイムズカーを賢く活用するためのコツ(節約意識との両立)
パパ:「ああ。そして、もし『車を手放す』と決断するなら、重要なのは『節約意識』と『利便性』のバランスだ。最後に、もし我が家がカーシェア生活を始めた場合の『賢い活用法』をまとめておこう」
▼ サルヂエ家流・カーシェア活用術(仮)
- 『聖域』を決めない:『土曜の午前は絶対車!』と決めつけると、予約が取れなかった時に破綻する。「今週は日曜午後にズラすか」「今回はネットスーパーで済ませるか」という柔軟さを持つ。
- 『短時間』はカーシェア、『長時間』はレンタカー:数時間の買い物ならタイムズカー。だが、丸1日使うレジャーや帰省なら、距離料金がかさむ。そういう時は、潔く「レンタカー」を借りる。使い分けが肝心だ。
- 『880円』をケチらない:タイムズカーの月額基本料880円は、利用料金に充当される。もし使わなくても、それは「いつでも車を使える権利」を買っていると思えば安い。マイカー維持費(月4万)に比べれば、タダみたいなもんだ。
ママ:「なるほどね! 『車を手放す』って言うと、なんだか貧乏くさくて我慢する生活みたいに聞こえるけど、そうじゃないのね」
パパ:「その通り! これは『我慢』じゃない、『合理的な選択』だ。年間32万円を節約して、その分、家族旅行に行ったり、怪獣たちの教育費に回したりする。その方が、よっぽど豊かじゃないか?」
ママ:「…パパ、たまには良いこと言うじゃない! よーし、まずは決めた通り、来月の利用実態をガチで記録してみるわよ!」
パパ:「うむ! 我が家の体当たり企画は、まだまだ続く!」