車の買い替え

【注意喚起】新古車・未使用車は本当にお得?買ってはいけない理由とディーラーの裏事情とは

(パパ)「お、ママ。ちょっと見てみろよ、このチラシ。『登録済未使用車、今なら新車より50万円安!』だって。ほぼ新車だぞ、これ良くないか?」
(ママ)「えー?なにそれ。『未使用車』?またパパのウンチク始まりそう…。でも安いの?『ほぼ新車』ならアリかもね。ウチの車もそろそろヤバいし、怪獣たちが汚すから新車ピカピカじゃなくてもいいし。」
(パパ)「だろ?走行距離も10kmとかだ。ディーラーの試乗車上がりとかかな?いや、でも『登録済』ってのがミソだな…(ブツブツ)。」
(ママ)「もー、始まった。で、結局お得なの?どうなの?」
(パパ)「うーん、それがな。この『安くて新しい=お得!』っていうところに、どうも“お得そうに見える”カラクリがあるらしいんだ。ネットでも『新古車 買ってはいけない』とか『未使用車 やめとけ』なんて穏やかじゃないキーワードが出てくる。」
(ママ)「えっ、そうなの!?危うく飛びつくところだった…。なんか怖いじゃん。」
(パパ)「だよな。俺も『安いならいいか』って安易に飛びつきそうになったけど、ちょっと待てよ、と。なんでそんな“ほぼ新車”が安く出回るのか。そこにはやっぱり理由があるはずだ。
今回は、あえてその『新古車』や『未使用車』(※法律上はどちらも『中古車』扱い)が、なぜ“買ってはいけない”とまで言われるのか、その理由やディーラーの裏事情(!)まで、徹底的に調べてみることにした!ウチみたいに『安さ』だけで判断して後悔しないよう、しっかり検証してみるぞ!」

新古車・未使用車が「お得そうに見える理由」

(パパ)「よし、じゃあ早速だが、まずは敵を知ることからだ。なんで俺たちが『未使用車、お得かも!』って一瞬でも思っちゃったのか。その“魅力的に見える”理由を整理してみよう。」
(ママ)「えー、そんなの決まってるじゃん。『安かった』からでしょ?」
(パパ)「まあ、待て待て。それだけじゃないんだ。直感的なママにも分かるように、理屈っぽく(笑)解説していこう。俺たち消費者が『これはイイ!』と飛びつきやすいポイントが、見事に揃ってるんだよ。」

見た目が新車同様・走行距離がほぼゼロ

(パパ)「まず、最大の魅力はこれだ。『ほぼ新車にしか見えない』ってこと。」
(ママ)「ふんふん。チラシの写真もピカピカだったもんね。」
(パパ)「そう。それもそのはずで、『登録済未使用車』っていうのは、ディーラーなんかが新車を一度だけ登録(ナンバー取得)したけど、実際にはほとんど使われていない車のことを指すんだ。」
(ママ)「『登録』って、あのナンバープレートをもらうこと?」
(パパ)「その通り。一度ナンバーが付くと、法律上は『中古車』扱いになる。でも、誰も乗ってない。走行距離も、せいぜい展示場や駐車場を移動させただけの数km~数十km程度だ。」

【パパのウンチクメモ】新古車と未使用車の違いは?

  • 新古車(しんこしゃ): 実はこれ、業界の「通称」で、今はあんまり使われなくなってるんだ。昔はよく使われたけど、消費者に「新車」と誤解を与えやすいから、自動車公正取引協議会がルールを定めてな。
  • 登録(届出)済未使用車: 今の正式な呼び方はこっち。
    • 普通車:「登録済未使用車」
    • 軽自動車:「届出済未使用車」
    • どちらも意味は同じ。「初度登録(届出)された中古車で、使用歴のない車」ってことだ。

このブログでは、分かりやすく『新古車・未使用車』って呼ぶことにするぞ。

(パパ)「つまりだ。見た目は新車と遜色ない。なんなら新車の匂いだってまだプンプンするレベルだ。なのに『中古車』扱いだから、なんかこう、お得感があるわけだ。」
(ママ)「なるほどねー。新車は欲しいけど、ちょっと高い…でも中古車は誰が乗ってたか分からないし汚いのはイヤ…っていう、私みたいなワガママな層に刺さるわけね。」
(パパ)「そういうことだ(笑)。」

価格だけ見ると数十万円安い

(パパ)「そして、ママが最初に食いついた『価格』だ。」
(ママ)「やっぱりそこよね!『50万円安!』はデカいよ。子供2人の教育費考えたら、車にばかりお金かけてられないし。」
(パパ)「ああ。新車の車両本体価格から比べると、車種によっては数十万円単位で安いケースが多い。これはデカいよな。」
(パパ)「考えてみろ。例えば、新車価格が300万円のミニバンがあったとする。それが『未使用車』ってだけで250万円になってたら、どうだ?」
(ママ)「え、同じ見た目なんでしょ?そりゃ250万のほう買うよ!浮いた50万で家族旅行行けるじゃん!」
(パパ)「(待ってましたとばかりに)…だが、そこが落とし穴の入り口でもあるんだな、これが。なぜ安くなるのか、その『理由』が重要なんだが…それは後でじっくりやるとして。
とにかく、『ピカピカなのに安い』という、視覚的なお得感は強烈だ。車に詳しくない人ほど、『なんで安いか』より『いくら安いか』に目が行きがちだからな。」

ディーラーが強くすすめてくる背景とは

(パパ)「そして三つ目。これがまた厄介なんだが、『ディーラーがやたらと強くすすめてくる』パターンだ。」
(ママ)「あー、あるある。『奥さん、これ“ほぼ新車”なのにこんなに安くて、今決めないと無くなっちゃいますよ!』みたいな?」
(パパ)「そうそう!そのセールストークだ!」
(パパ)「ディーラーの営業マンもプロだからな。俺たちみたいなファミリー層が何を求めてるか分かってる。『新車は高いけど、中古は不安』『子供にお金がかかるから、車はなるべく安く抑えたい』…そういう心理を突いてくる。」
(ママ)「うわぁ、まさにウチだ。」
(パパ)「彼らにとって、この『未使用車』は、ある意味“売りやすい”商品なんだ。
『新車と違って、納車が早いですよ!』
『オプションもコレとコレが付いてて、実質もっとお得なんです!』
『一点モノなんで、早い者勝ちです!』
こんな感じで、畳み掛けてくるわけだ。」

(ママ)「『早い者勝ち』とか言われると、焦っちゃうよね…。」
(パパ)「だろ?でもな、なんでディーラーがそんなに熱心に、しかも『お得』を強調して売ろうとするのか。そこには当然、彼ら側の『売りたい事情』があるわけだ。それが、俺たちがこれから知るべき『カラクリ』に繋がってくるんだよ。」
(ママ)「な、なんか壮大な話になってきた…。早く教えてよ、その『カラクリ』ってやつを!」
(パパ)「焦るな焦るな(笑)。まずは、なぜ俺たちが『お得だ』と錯覚してしまうか、その理由をしっかり認識するのが第一歩だ。
『見た目』『価格』『営業トーク』。この三拍子が揃うと、冷静な判断ができなくなりがちだ。
だが、サルヂエファミリーたるもの、その裏を読まなくてはな!」
(ママ)「はいはい、分かったから、次の『買って後悔する理由』ってやつを早く!」
(パパ)「(ニヤリ)…分かった。じゃあ次は、その魅力的な側面の裏にある『落とし穴』について、具体的に検証していこう。」

でもちょっと待って!買って後悔しやすい3つの理由

(パパ)「さて、ママ。新車を買う時のワクワク感を思い出してみてくれ。ピカピカの車が手に入るのはもちろんだけど、他にも『安心』とか『選ぶ楽しみ』があっただろ?」
(ママ)「安心?あー、メーカーの『新車保証』とか?『5年10万kmまで大丈夫!』みたいなやつ?」
(パパ)「そう!それだ!それと、カタログ見ながら『ボディカラーはこの新色がいい!』とか『この安全オプションは絶対付けたい!』とか、そういう『選ぶ楽しみ』だ。」
(ママ)「あー、あったねー。あの分厚いカタログ眺めてる時間、結構好きよ、私。」
(パパ)「だろう?だがな、新古車・未使用車を選ぶということは、まさにその『安心』と『選ぶ楽しみ』を、ある程度諦めなきゃいけないってことなんだ。」
(ママ)「えっ、どういうこと?」

① 保証が短い/切れている可能性

(パパ)「まず、一番大事な『安心』の部分だ。さっきママが言った『新車保証』。あれって、いつからスタートするか知ってるか?」
(ママ)「そりゃ、買った日(納車日)からじゃないの?」
(パパ)「ブブー!残念。そこが落とし穴なんだ。」
(パパ)「メーカーの新車保証は、基本的に『最初に車を登録した日(登録日)』からスタートするんだ。」
(ママ)「……え?それってつまり……?」
(パパ)「(ニヤリ)そうだ。新古車・未使用車は、俺たちが買うより“前”に、ディーラーが一度登録を済ませている。つまり、俺たちが買う頃には、すでに保証期間が始まっちゃってるんだよ。」

【パパのウンチクメモ】保証期間は「登録日」から!

  • 新車保証(例):
    • 一般保証:3年または6万km(エアコン、ナビなど)
    • 特別保証:5年または10万km(エンジン、ミッションなど)
  • 新古車・未使用車の場合:
    • もしディーラーが登録してから半年経過した未使用車を買ったら?
    • → 本来3年あった一般保証は、残り2年半に短縮されてしまう!
  • 注意点:
    • 保証を受けるには、改めてディーラーで「保証継承」という手続き(有料)が必要な場合がほとんどだ。これをやらないと、そもそも保証が受けられないぞ!

(ママ)「えー!マジで!?じゃあ、もし登録から1年経ってる『ピカピカの未使用車』だったら、保証は残り2年しかないってこと!?」
(パパ)「その通り!しかも、3年経ってたら、エアコンやナビなんかの一般保証は、買った瞬間に切れてる可能性だってあるんだ。」
(ママ)「うわぁ…それはイヤだ。車って高い電化製品みたいなもんだし、すぐ壊れたら最悪じゃん…。『安い』って言っても、修理代かかったら意味ないし。」
(パパ)「だろ?『ほぼ新車』っていう見た目に騙されて、一番大事な『保証期間』を見落とす。これが後悔するパターンの典型だ。」

② 選択肢が限られている(色・装備が妥協)

(パパ)「次に、ママが好きだと言ってた『選ぶ楽しみ』についてだ。」
(ママ)「あ、色とかオプションね。」
(パパ)「新古車・未使用車っていうのは、平たく言えば『すでに完成しちゃってる“在庫”』だ。」
(ママ)「……あ。」
(パパ)「そう。ピンと来たな。新車みたいに、『ボディカラーは情熱の赤で!』とか『サンルーフは絶対欲しい!』なんてことは、一切できない。」
(ママ)「そ、そっか…。そこにあるものから選ぶしかないんだ。」
(パパ)「その通り。ディーラーが『売れ筋だろう』と判断して発注した色の車しかない。だいたい、白とか黒とかシルバーが多いよな。本当はあのキレイな青が欲しかったとしても、『在庫にありません』で終わりだ。」
(ママ)「うーん…。ウチみたいに怪獣たちがいると、汚れが目立たない色が第一候補だけど…でも、本当はちょっと冒険した色も乗ってみたいって気持ちもあるのよね…。それが『白か黒しかありません』って言われたら、テンション下がるかも。」
(パパ)「だろ?装備も同じだ。『この安全機能だけは欲しい』と思っても、その在庫車に付いてなきゃ、もうどうしようもない。『あっちの車には付いてるけど、色が希望じゃない…』みたいな、帯に短し襷(たすき)に長し、状態になりがちなんだ。」
(ママ)「妥協、かぁ…。安い分、我慢しなきゃいけないってことね。」

③ 値引きができない/オプション変更不可

(パパ)「そして、最後のダメ押しだ。新車を買う時のパパの最大の楽しみ…それは!」
(ママ)「…まさか、『値引き交渉』?」
(パパ)「その通り!(笑)新車なら『あっちのディーラーではいくらだった』とか『このオプション付けるから、こっちサービスしてよ』みたいな駆け引きができる。だが、新古車・未使用車は、それがほぼ不可能だ。」
(ママ)「え、なんで?中古車扱いなんでしょ?」
(パパ)「理由は2つある。
1つは、すでに『新車より数十万円安い』というプライスカードが付いてること。店側としては『これ以上引けません』という“限界価格”で出してるつもりなんだな。
もう1つは、さっきも言った『オプション変更不可』ってことだ。」
(ママ)「あ、そっか。後から付けられないもんね。」
(パパ)「そう。新車なら『じゃあ、この高いナビを付ける代わりに、フロアマットはサービスしてくださいよ』みたいな“交渉の余地”が生まれる。でも、未使用車はそれができない。
つまり、俺たち消費者にとっては『交渉の武器』がない。店側にとっては『値引きの原資』がない。
結果、『表示価格で買う』しかなくなるわけだ。」
(ママ)「うわー…。パパ、値引き交渉できないと燃えないタイプじゃん…。」
(パパ)「(カチン)…ほっとけ!でも、事実だろ?『安く買った』つもりでも、新車だったらもっと値引きできた可能性もある。トータルで見たら、『あれ?新車とあんまり変わらなくない?』なんてことも、十分あり得るんだよ。」
(ママ)「なるほどね…。『保証が短い』『好きなものが選べない』『値引き交渉もできない』…。確かに、安さだけで飛びつくと、後でモヤモヤしそうだわ…。」
(パパ)「そうだろ。だがな、ママ。まだ本丸はこれからだ。なぜ、ディーラーはそんな『保証が短くなる』『在庫になっちゃう』ような車を、わざわざ作るのか。
次はいよいよ、その『新古車・未使用車が出回る本当のカラクリ』…ディーラーの裏事情に切り込んでいくぞ!」

“やめとけ”と言われる本当のカラクリ

(パパ)「単刀直入に言うぞ。新古車・未使用車が市場に出回る理由は、ただ一つ。『ディーラー側の都合』だ。」
(ママ)「『都合』?お客さんのためじゃなくて?」
(パパ)「そうだ。もちろん、結果的に俺たちが安く買えることもあるから、全てが悪とは言わん。だが、その“発生源”は、俺たち消費者のためじゃなく、彼ら自身の『数字』のためなんだ。」

ディーラーの在庫処分事情

(パパ)「まず分かりやすいのが、これだ。シンプルに『売れ残っちゃった』パターンだな。」
(ママ)「え、新車が売れ残ることなんてあるの?」
(パパ)「あるんだよ。ディーラー(販売店)は、メーカー(トヨタとかホンダとか)から車を仕入れて売ってるだろ?あの店に並んでる展示車とかも、基本的にはディーラーが『買い取った』在庫だ。」
(ママ)「ふーん、八百屋さんが野菜仕入れるのと一緒ね。」
(パパ)「例えがママらしいな(笑)。でも、その通りだ。
で、もし『この色のこのグレード、人気だろう!』と見込んで大量に仕入れたのに、思ったより売れなかったらどうなる?」
(ママ)「あ…。在庫がダブついちゃう。」
(パパ)「正解。車はデカいから、置いておくだけで場所代(維持費)がかかる。しかも、時間が経てば経つほど価値は下がるし、そのうちモデルチェンジで『型落ち』になっちまう。」
(ママ)「うわ、最悪だ。」
(パパ)「だろ?だからディーラーとしては、『新車』として売れるうちに売り切りたい。でも、売れない。
…じゃあ、どうするか。『そうだ、一度登録して“中古車”扱いにしちまおう!』ってなるわけだ。」
(ママ)「え、なんで?新車のまま売ったほうが良くない?」
(パパ)「それがそうでもないんだな。『新車』のままだと、『新車価格』のイメージがあるから、大幅な値引きはしづらい。でも、一度登録して『(未使用の)中古車』にしてしまえば、『新車より50万安!』みたいな、さっきのチラシみたいな売り方ができるだろ?」
(ママ)「あー!なるほど!『訳アリ品』みたいにして、安くてもいいから早く売りさばきたい、ってことね!」
(パパ)「そういうことだ。これが『在庫処分』のカラクリだ。」

「販売台数ノルマ」の帳尻合わせが目的?

(パパ)「だがな、ママ。カラクリはこれだけじゃない。むしろ、こっちのほうが“業界の闇”っぽいウンチクなんだが…。」
(ママ)「(身構えて)なによ、それ…。」
(パパ)「ディーラーには、メーカーから課せられた『販売台数ノルマ』ってのが、だいたいあるんだ。」
(ママ)「あ、聞いたことある。大変そうよね、営業さん。」
(パパ)「ああ。特に、四半期(3月、6月、9月)や年度末(3月)の決算期は、その『数字』を達成するために、もう必死なんだ。」
(パパ)「でもな、お客さんがそう都合よく決算期に車を買ってくれるとは限らないだろ?『あと3台足りない!』『このままじゃノルマ未達だ!』ってなったら、どうするか?」
(ママ)「……まさか。」
(パパ)「(ニヤリ)そうだ。『自分で買っちまう』んだよ。」
(ママ)「ええ!?自分で?」
(パパ)「正確には『ディーラー(販売会社)の名義で、新車を登録する』んだ。
そうすれば、書類上は『新車が1台売れた』ことになるだろ?」
(ママ)「うわぁ…なんか、タコが自分の足食ってるみたい…。」
(パパ)「うまいこと言うな(笑)。
メーカーに対して『今月もちゃんとノルマ達成しましたよ!』と報告するために、自社で新車を“買って”、一時的に登録する
これが、『新古車・未使用車』が大量発生する最大の理由だと言われてる。」

【パパのウンチクメモ】ノルマ達成の「報奨金」

なんでそんな“自爆”みたいなことをするかというと、多くの場合、メーカーからディーラーに支払われる「報奨金(インセンティブ)」が絡んでるんだ。
ノルマを達成すれば、1台あたり数万円の報奨金がもらえる。
だから、一時的に登録費用(税金とか)を自腹で払ってでも、登録台数をクリアして報奨金をもらったほうが、ディーラーとしては“儲かる”計算になることがあるんだな。

登録だけされている理由=名目上は“中古車扱い”

(パパ)「そして、その『ノルマ達成のためだけに登録された車』はどうなる?」
(ママ)「あ…。それが『未使用車』として、市場に出てくるわけね。」
(パパ)「大正解。ディーラーは、あくまで『売れた台数』が欲しいだけだから、その車に乗るつもりは毛頭ない。登録だけ済ませたら、すぐに中古車市場や、さっきの『未使用車専門店』みたいなところに流すんだ。」
(ママ)「……なんか、聞いてると車が可哀想になってきた。誰にも乗られずに、数字のためだけに登録されて…。」
(パパ)「まあ、そうだな。俺たち消費者から見れば、『大人の事情で振り回された、カワイソウな車』とも言える。」

(パパ)「まとめるとこうだ。
『新古車・未使用車』っていうのは、俺たちのために作られた『お得な商品』なんじゃなくて、
1. 売れ残った『在庫処分品』
2. ノルマ達成のために『自社登録』された数字上のモノ
である可能性が非常に高い、ってことだ。」
(ママ)「うわー…。それを『奥さん、これ“ほぼ新車”でお得ですよ!』って言われてたのかと思うと、なんか複雑な気分ね…。」
(パパ)「だろ?これが『やめとけ』と言われるカラクリの正体だ。
安いのには、必ず『安くしなきゃいけない理由』がある。その理由が、俺たちにとって本当に許容できるものなのかどうか。
次はその視点で、『じゃあ、結局どんな人が買っちゃダメなのか』を、ハッキリさせていこう!」

こんな人は買ってはいけない!向いていない人の特徴

(パパ)「今から言う3つのタイプ。これに1つでも当てはまる人は、新古車・未使用車を選ぶと、後で後悔する確率が、俺の分析では85%を超える(キリッ)。」
(ママ)「で、出たー、テキトーな数字(笑)。でも、なになに?」

① 自分で選びたいこだわり派

(パパ)「まずこれだ。まさに『新車購入の醍醐味』を味わいたいタイプだな。」
(ママ)「あ、私これ、半分当てはまるかも。『ボディカラーはこの新色じゃなきゃイヤ!』とか『内装の色は絶対ベージュ!』みたいな?」
(パパ)「そう!それだ!
新車なら、カタログやシミュレーターを見ながら『うーん、このホイールも捨てがたい…』なんて、悩む時間も含めて楽しいだろ?」
(ママ)「うんうん、楽しい!『自分だけの一台』を作っていく感じよね。」
(パパ)「だが、思い出してくれ。新古車・未使用車は、すでに完成している『在庫』だ。
『色は白か黒、グレードは中間のGグレード、オプションはナビだけ』…みたいな、『最大公約数的な、無難な車』がほとんどだ。」
(ママ)「あー…。『これでいっか』って妥協しないといけないのね。」
(パパ)「そうだ。『本当は赤が良かったんだけど、安いから白で我慢した』…そう思って買った車に、5年、10年と愛着を持って乗れるか?って話だ。」
(ママ)「うっ…。毎日駐車場で見るたびに『あーあ、赤だったらなぁ』って思いそう…。」
(パパ)「だろ?だから、色、グレード、オプション、内装…そういったものに『こだわり』がある人は、絶対に手を出すべきじゃない。数十万円の安さのために、何年もの『小さな後悔』を背負い込むことになるぞ。」

② 長期保証やアフターサービスを重視する人

(パパ)「次にこれだ。『安心』を金で買いたいタイプ。…これは、俺が当てはまるな。」
(ママ)「確かに。パパ、家電買う時も絶対『5年延長保証』とか付けるもんね。」
(パパ)「当たり前だ!機械は壊れる!特に車はな、ウチの怪獣2人を乗せて走るんだ。安全と安心には代えられない。」
(パパ)「さっきの復習だが、新古車・未使用車の最大のデメリットは?
(ママ)「えーっと、『新車保証が、登録日から始まってるから短くなる』だっけ。」
(パパ)「その通り!よく覚えてたな。」
(パパ)「例えば、新車なら5年10万kmまでエンジン回りの保証があったのに、未使用車で買ったら残り4年しかない、なんてのはザラだ。もし、登録から2年半経ってるような“ピカピカの在庫”を掴まされたら?一般保証の3年なんて、買った半年後には切れちまうんだぞ。」
(ママ)「こわっ!買ったばっかりなのに、ナビが壊れても実費修理とか!?」
(パパ)「そういうことだ。
『とにかく安く買って、壊れたらその時考える』という人ならいい。だが、『買ったからには、最低でも5年間は故障の心配なく、安心して乗りたい』と考える、俺やママみたいなタイプは、新古車・未使用車はリスクが高いと言わざるを得ない。」

③ カスタム・グレード選択をしたい人

(パパ)「最後は、①の『こだわり派』と少し似てるが、もっと“マニアック”な視点だ。」
(ママ)「マニアック?」
(パパ)「ああ。『この車種の、“一番いいグレード(最上級)”か、逆に“一番安いグレード(ベース車)”が欲しい』という人だ。」
(ママ)「え、なんで?」
(パパ)「新古車・未使用車として出回る在庫は、さっきも言ったが『売れ筋の中間グレード』がほとんどなんだよ。ディーラーも、一番売りやすい『そこそこの装備で、そこそこの値段』の車を在庫として登録するからな。」
(ママ)「あ、そっか。一番高いグレードは、買う人が少ないから在庫にしないし、一番安いグレードも利益が出にくいからあんまり置かないんだ。」
(パパ)「そういうことだ。
だから、『どうせ乗るなら、本革シートでサンルーフ付きの、あの最上級グレードじゃなきゃ意味がない!』っていうリッチなこだわり派も、
『俺は車をイジる(カスタムする)のが趣味だから、一番安いベースグレードを買って、自分でパーツを付けまくるぜ!』っていうマニアックなこだわり派も、
新古車・未使用車市場では、まずお目当ての車は見つからない。」
(ママ)「なるほどねー。新古車って、あくまで『車にこだわりがない人』向けの、妥協の産物って感じなのね。」
(パパ)「まあ、言い方は悪いが、そういう側面が強い。
『自分で選びたい』『安心が第一』『グレードにこだわりがある』…こういう人は、目先の安さに飛びつかず、潔く新車を注文するか、あるいは全く別の中古車を探したほうが幸せになれる。これが俺の結論だ。」

逆に、新古車・未使用車が“合っている”人とは?

(パパ)「ここまで『買ってはいけない』理由をさんざん並べてきたが、ここからは『こういう人なら、むしろ買うべきだ』というパターンを見ていくぞ。」
(ママ)「ネガティブな話ばっかりだったから、やっと前向きな話ね。どれどれ?」

① とにかく安く・早く乗りたい人

(パパ)「まず、これだ。一番分かりやすい。『こだわりより、コスパとスピードだ!』という人だな。」
(ママ)「あー、いるかも。うちの弟とかそうかも。『車なんて走ればいい』ってタイプ。」
(パパ)「そうだ。新車だと、最近は半導体不足だとかで、注文してから納車まで半年とか1年とか平気で待たされるだろ?」
(ママ)「うんうん、今の車買った時も結構待たされたよね。怪獣1号が生まれる前だったのに、納車された時はもう生まれてたもん。」
(パパ)「(苦笑い)…そうだったな。だが、新古車・未使用車は、どうだ?」
(ママ)「あ!『在庫』だから、もうそこにあるんだ!」
(パパ)「その通り!『今、車が壊れてすぐ必要!』とか『来月から転勤で、すぐ足が欲しい!』という人にとって、納車まで何ヶ月も待てない。」
(パパ)「そういう人にとっては、
『新車保証が多少短くても』
『色が白か黒しか選べなくても』
…それよりも『すぐ乗れる』『新車より数十万安い』というメリットが圧倒的に勝るわけだ。」
(ママ)「確かに!『明日から乗れるなら、色なんて何でもいいや!』ってなるよね。」
(パパ)「ああ。そういう『時間をお金で買う』(しかも結果的に安い)という判断ができる人には、最強の選択肢になる。」

② 車に強いこだわりがない実用派

(パパ)「二つ目は、さっきのママの弟さんの話にも通じるが、『車はあくまで“道具”だ』と割り切れる実用派だ。」
(ママ)「『こだわり派』の真逆ね。」
(パパ)「そう。『色は汚れが目立たない白か黒かシルバーで十分』『オプションもナビとETCが付いてれば文句ない』『グレード?なにそれ、走れば一緒でしょ?』…こういうタイプだ。」
(ママ)「うわー、パパとは正反対のタイプだ(笑)」
(パパ)「(ムッ)…ほっとけ。だがな、こういう人にとっては、新古車・未使用車市場は『宝の山』だぞ。」
(ママ)「なんで?」
(パパ)「だって、ディーラーの裏事情で出回る在庫は『売れ筋の、無難な色・グレード』がほとんどなんだろ?
まさに、その『こだわりがない人』が求めている『平均点の車』が、安く売られてるんだ。こんなに効率のいい話はない。」
(ママ)「あ、そっか!こだわり派にとっては『妥協』でしかないけど、実用派にとっては『ちょうどいい』『ドンピシャ』な商品なんだ!」
(パパ)「そういうことだ。車をステータスや趣味の対象としてではなく、『家族を運ぶ箱』『通勤の足』としてドライに捉えられる人は、新古車・未使用車に非常に向いている。」

③ 数年で乗り換える予定のある人

(パパ)「最後は、ちょっと上級者向けだが、『リセール(売る時の価値)』を意識している人だ。」
(ママ)「リセール?売ることまで考えて買うの?気が早いわね。」
(パパ)「いやいや、車は高い買い物だぞ、ママ。出口戦略まで考えるのが賢い消費者だ。
例えば、『子供が小さいこの3年間だけ、スライドドアのミニバンが必要だ』とか、『転勤の2年間だけ、とりあえず車が必要』みたいなケースだ。」
(ママ)「あー、なるほど。ライフステージに合わせて乗り換える前提ね。」
(パパ)「新車を3年で売ると、結構大きく値下がりする。だが、新古車・未使用車を『新車より50万安く買って』、3年乗って売る場合を考えてみろ。」
(パパ)「もともと安く買ってる分、売る時の『値下がり幅(損失)』は、新車を買うより小さく抑えられる可能性が高いんだ。」

【パパのウンチク計算(イメージ)】

  • 新車(300万)を買った場合:
    • 3年後の売却額が180万 → 損失は120万円
  • 未使用車(250万)を買った場合:
    • 3年後の売却額が160万 → 損失は90万円
  • (※あくまで一例。新車より値下がりしにくい)

(パパ)「もちろん、売却額は車種の人気にもよるが、『仕入れ』が安い分、トータルの出費は少なくて済む可能性が高いんだ。」

(ママ)「へぇー!そっか、買う時も安いけど、トータルの出費も抑えられるんだ。」
(パパ)「ああ。それに『保証が短くなる』デメリットも、どうせ3年しか乗らないなら『新車保証が残ってるうちに売っちゃう』から、あまり気にならない。
こういう『短期間だけ、安く効率よく乗りたい』という明確な目的がある人には、新古車・未使用車は極めて合理的な選択肢になるんだ。」
(ママ)「なるほどねー。結局、『なんでもいいから安い!』じゃなくて、『自分はこのデメリットを許容できるか?』をちゃんと考えるのが大事ってことね。」
(パパ)「その通り!さすがママ、分かってきたな。じゃあ、いよいよ最後のまとめだ。
俺たちサルヂエファミリーは、この『新古車・未使用車』のカラクリを知った上で、どう判断すべきか。ビシッと結論を出すぞ!」

まとめ|お得そうな裏にある“見えないリスク”を見抜こう

(パパ)「今回の検証で、『新古車・未使用車』が決して“悪”ではないことが分かった。だが、同時に“最善”でもない。極めて『クセの強い選択肢』だというのが俺の結論だ。」
(ママ)「クセが強い(笑)。確かにね。人を選ぶもんね。」

新古車・未使用車には“売り手の都合”がある

(パパ)「まず、俺たち消費者が絶対に忘れちゃいけないのは、この一点だ。
『新古車・未使用車』は、俺たちのために生まれた商品じゃない。『ディーラーのノルマ』や『在庫処分』という、売り手側の都合で市場に出てきた“副産物”なんだ。」
(ママ)「うん。それを聞いちゃうと、『今決めないと損ですよ!』って言われても、『いやいや、そっちの都合でしょ?』って冷静になれる気がする。」
(パパ)「そうだ。その冷静さが大事なんだ。
もちろん、その“副産物”を俺たちがうまく活用するのは大いにアリだ。
だが、『売り手の都合』が背景にある以上、その車が本当に俺たちのニーズに100%合致しているかは、新車を買う時以上に、シビアにチェックする必要がある。」

見た目ではわからない“保証・選択肢”の落とし穴

(パパ)「そして、シビアにチェックすべき項目が、H2-2でやった『見た目では分からないデメリット』だ。」
(ママ)「『保証期間』と『選べないこと』ね。」
(パパ)「ああ。見た目がピカピカだからこそ、俺たちは油断する。
『こんなにキレイなんだから、保証も新車と同じでしょ?』
『まあ、色はちょっと妥協するけど、安いからいっか!』
この『だろう運転』ならぬ『だろう買い』が一番危ない。」

【サルヂエ的チェックリスト】新古車・未使用車を見つけたら

  1. 保証はいつから?残り何年?
    → 必ず「車検証の登録日」を確認する!
  2. 保証継承の手続きは必要?
    → 費用はいくらか、誰がやるのかを確認する!
  3. その色、その装備は「妥協」か「満足」か?
    → 『安いから』という理由で、自分の『欲しい』を殺していないか?
  4. 新車で見積もり取ったら、いくらになる?
    → 新車の値引き後と比べて、本当に「数十万円も」お得になっているか?

(パパ)「この4つを自問自答せずに買うのは、もはや“ギャンブル”だ。俺は家族をギャンブルに巻き込むわけにはいかん。」
(ママ)「(ちょっと感心して)…パパ、今日はまともなこと言うじゃない。」

自分のスタイルに合うかを冷静に判断するのがベスト

(パパ)「(ドヤ顔で)フン。当然だ。
結局のところ、車選びに『絶対の正解』はない。」
(パパ)「『保証なんていらん!とにかく安く、早く!』という人には、新古車・未使用車は“正解”だ。
だが、『色もこだわりたいし、5年間は安心して乗りたい』というウチみたいなファミリーには、“不正解”になる可能性が高い。」
(ママ)「うんうん。ウチは『安心』と『選ぶ楽しみ』をお金で買う、新車派のほうが合ってるかもね。パパの値引き交渉も見たいし(笑)」
(パパ)「(ニヤリ)…だろ?
(パパ)「大事なのは、あのチラシの『50万円安!』という言葉に踊らされないことだ。
『自分たち家族にとって、車に求める優先順位は何か?』
これをしっかり話し合って、決めること。
『新古車・未使用車』は、あくまでその“選択肢の一つ”にすぎない。」
(ママ)「なるほどね。よく分かったわ!」
(パパ)「よし!これで『新古車・未使用車 買ってはいけないカラクリ』の検証は完了だ!
まあ、新車にしろ、未使用車にしろ、あるいは質のいい中古車を探すにしろ、結局は『どんな選択肢があるか、広く情報を集める』ことがスタートラインだな。
ウチも、あの怪獣たちのために、そろそろ本気で次の車、探してみるか!」

参考

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