下取り・買取

アルファード相場が下がる理由とは?中古価格の推移と買取・下取り相場を年式別に徹底比較

「ねえパパ、ちょっとこれ見て。アルファードの中古、なんかすごく安くなってない?」

リビングでスマホを見ていたママが、驚いた声を上げました。画面を覗き込むと、そこにはかつて「リセール最強」「買った値段より高く売れる」とまで言われたアルファードの、信じられないような価格が表示されていました。

「えっ、30系がこの値段? 嘘だろ……あんなに高騰してたのに」
「でしょ? うちの車もそろそろ買い替え時かなって見てたんだけど、これなら憧れのアルファード、手が届くんじゃない?」

我が家は、理屈っぽい私(パパ)と直感で動くママ、そして食べ盛りの息子2人の4人家族「サルヂエファミリー」。なんでも自分たちで調べないと気が済まない私たちは、さっそくこの「アルファード相場異変」の正体を突き止めることにしました。

「単に安いだけなら飛びつくんだけど、安いのには理由があるはずよ。パパ、得意の分析よろしく」
「任せておけ。相場が下がっている本当の理由と、今が本当に『買い』なのか、それとも『売り』の逃げ場なのか。データで検証してみよう」

この記事では、私たちサルヂエファミリーが実際に調査した、2026年時点でのアルファード中古相場のリアルな推移と予測をレポートします。

中古アルファードの相場推移とは?【最新2026年版】

まずは現状把握からです。中古車サイトやオークションデータをかき集め、ここ数年の価格の動きを整理してみました。これを見ると、明らかに「潮目」が変わったことがわかります。

アルファード相場推移グラフ(年別・月別)

パパ「これを見てくれ。2022年から2023年にかけてのあの異常な高騰期、覚えてるか?」
ママ「覚えてる! 新車より中古の方が高いなんてニュースになってたもんね」

2026年の今、振り返ってみると相場の動きは以下のようになっています。

  • 2022年〜2023年前半:コロナ禍による半導体不足で新車の納期が遅延。中古相場が新車価格を超える「バブル状態」。
  • 2023年6月(40系発売):新型登場直後はまだ30系も高値を維持していたが、徐々に供給が増え始める。
  • 2024年〜2025年:新車の生産が安定し、40系が街に溢れ出すとともに、30系相場が下落トレンド入り。
  • 2026年現在:価格は落ち着き、かつての「適正相場」に戻りつつある、あるいはそれ以下に突入しているモデルも。

価格帯の平均値(中古販売価格と買取価格)

では、具体的にいくらくらいで動いているのか。グレードや状態によりますが、主要なボリュームゾーンである「30系後期(2018年〜2023年)」の平均的な数字を拾ってみました。

年式 平均中古販売価格 平均買取相場 傾向
2023年式 (30系最終) 400万〜550万円 350万〜480万円 下落幅大
2020年式 (30系中期) 320万〜450万円 280万〜400万円 安定下落
2015年式 (30系初期) 180万〜280万円 120万〜220万円 底値圏

「うわっ、30系初期モデルなら200万円切るのもあるの!?」
「そうなんだ。数年前なら考えられない価格だよね。ただ、買取価格(リセール)も同時に下がっているから、売る側にとっては厳しい冬の時代とも言えるね」

コロナ禍・半導体不足・40系登場による相場変動

なぜここまで乱高下したのか。要因は大きく3つです。

  1. コロナ禍の供給不足解消:新車が作れないから中古が高い、という特殊要因が消滅しました。
  2. 40系への乗り換えラッシュ:新型(40系)の納車が進み、30系が大量に中古市場に放出されました。
  3. 実需への回帰:「投資目的」で買っていた層が抜け、純粋に車を必要とするファミリー層中心の市場に戻りました。

パパ「つまり、今は『バブル崩壊後の焼け野原』に、お宝が転がっている状態かもしれない」
ママ「なるほどね。じゃあ、なんでこんなに急に下がったの? もう少し詳しく知りたいわ」

アルファード相場が下落している理由

「安くなった」という事実だけを見て喜ぶのは早計です。なぜ下がったのか、その裏にある構造的な理由を知っておかないと、買った後に「失敗した!」となりかねません。ここでは4つの視点で深掘りします。

新型40系登場による30系在庫過多

最大の理由は、シンプルに「市場に在庫が溢れているから」です。2023年に発売された新型40系アルファード・ヴェルファイアですが、発売から3年近くが経過し、街中で見かけない日はないほど普及しました。

  • 乗り換え組の放出:これまで30系に乗っていたオーナーたちが、こぞって40系に乗り換えました。
  • 玉突き事故的な在庫増:下取りに出された30系が中古車市場に流れ込み、供給過多(オーバーサプライ)になっています。

「需給のバランスが崩れたんだね。売りたい車がたくさんあれば、当然値段は下がる」
「スーパーの閉店セールみたいなものね。在庫を掃きたいから安くする」

海外輸出の停滞(円安・中古車輸出規制の影響)

実はアルファードの相場を支えていたのは、日本国内のパパママ需要だけではありません。「海外輸出」が大きな柱でした。特にマレーシアやロシア、中東などでの人気が凄まじかったのです。しかし、ここ数年で風向きが変わりました。

  • 輸出規制の強化:主要な輸出先国で、中古車の輸入規制(年式制限や関税引き上げ)が厳格化されたケースがあります。
  • 為替の影響:円安は輸出に有利と言われますが、現地の経済状況や輸送コストの高騰により、以前ほど「何でも高く売れる」状況ではなくなっています。

輸出業者が高値で買い取らなくなった結果、国内相場も引きずられるように下がってしまったのです。

需要の頭打ちとハイブリッドシフト

「あと、ガソリン代も気になるわよね。アルファードって燃費悪そうだし」
ママの言う通り、世の中のトレンドは完全に「電動化・省燃費」です。

  • ガソリン車の敬遠:特に30系の2.5Lや3.5Lガソリン車は、燃費の面で敬遠されがちです。
  • ハイブリッド需要の偏り:一方でハイブリッドモデルは底堅い人気がありますが、それでもタマ数が増えすぎて価格競争が起きています。

維持費にシビアな層が、ミドルサイズのミニバン(ノア・ヴォクシー等)やSUVに流れているのも、アルファード需要の頭打ちを招いています。

それでも人気が続くグレードとは?

ただ、全てのアルファードが暴落しているわけではありません。以下の特定の条件を満たす個体は、依然として高値を維持しています。

  • S Cパッケージ(30系):一番人気のグレード。装備のバランスが良く、リセールも比較的安定。
  • エグゼクティブラウンジ:新車価格が高い最上級グレードは、海外富裕層からの指名買いがあり、値崩れしにくい傾向。
  • JBLサウンド+リアエンターテイメント:メーカーオプション満載の個体は希少価値あり。

パパ「つまり、『なんでもいいからアルファード』は暴落してるけど、『こだわりの一台』はまだ価値があるってことだ」
ママ「ふーん。じゃあ、私たちが狙うならどっち? 安くなった普通のグレード? それとも高値維持のいいやつ?」

年式別アルファード中古相場一覧【10系〜40系】

「じゃあ、具体的にどの年式のアルファードがいくらなら『買い』なの?」
ママの直球質問に答えるべく、歴代モデルの現在の相場観(2026年時点)を整理しました。

10系・20系:10年超えモデルの底値ゾーン

  • 10系(〜2008年)相場 20万〜60万円
    ほぼ「底値」です。車両価格だけ見れば軽自動車より安いですが、税金や故障リスクを考えると、維持費覚悟の趣味車に近くなります。
  • 20系(2008年〜2015年)相場 50万〜150万円
    手頃なファミリーカーとして人気ですが、過走行車が多いのがネックです。

30系:価格下落が加速した中古主力モデル

2015年から2023年まで長く販売された30系は、全体として「一番おいしい価格帯」に突入しています。

  • 前期(2015〜2017年)180万〜280万円
    コスパ重視なら最強の選択肢です。
  • 後期(2018〜2023年)320万〜550万円
    見た目も古さを感じさせず、機能も充実。状態の良い個体が選び放題です。

40系:まだ高値維持?新車リセールも検証

現行モデルである40系(2023年〜)はどうでしょうか。発売当初の「転売バブル」は完全に弾け、現在は新車価格と同等程度に落ち着いています。中古で買うメリットは「即納」一点に絞られます。

グレード別(SCパッケージ/エグゼクティブラウンジ等)相場比較表

グレード 新車時価格(参考) 現在の中古相場 特徴
2.5 S Cパッケージ 約468万円 380〜480万円 一番人気。流通量が多く選びやすい。
2.5 X / S 約350〜390万円 280〜350万円 エントリーグレード。安く乗りたいなら狙い目。
3.5 SC / GF 約520〜570万円 300〜420万円 大排気量で人気薄のため、値落ちが激しくお買い得。
Executive Lounge 約750万円〜 500〜700万円 元が高い分、値落ち額も大きい。極上の移動空間。

買取・下取り相場と残クレ清算の注意点

「売る」話も重要です。特に残価設定ローン(残クレ)を利用している人は要注意です。

買取相場推移(オークション・業者落札データ)

30系アルファードの落札相場は、2023年のピーク時に比べて平均で100万〜150万円ほど下落しています。かつての「損しない車」から「普通に価値が下がる車」に戻りました。

残クレ満了時の査定額が想定より下がる理由

例えば5年前に残価を250万円に設定していた場合、今の買取相場が220万円なら、30万円の「追い金」が必要になります。これが「残価割れ」の恐怖です。

「一括査定サービス」と「ディーラー下取り」の差

ディーラー査定は保守的です。一方で、輸出ルートを持つ専門店なら高く買い取ってくれる可能性があります。複数の見積もりを取ることが、残価割れを防ぐ唯一の手段です。

アルファード新車価格・値引き相場との関係

新車(40系)が買いやすくなったことも、中古相場に影響しています。

新車値引きの拡大が中古価格に与える影響

生産体制が安定し、値引き交渉も可能になった現在、わざわざ割高な中古車を買う人が減り、中古相場の押し下げ要因となっています。

新車と中古の損益分岐ラインをシミュレーション

5年間の実質コストを計算すると、初期費用が高い新車の方が、数年後の売却価格(リセール)のおかげで「トータルでは安く済む」ケースもあります。家計の状況に合わせて判断が必要です。

今後のアルファード相場予想【2026〜2027】

今後は「緩やかな下落」が続くと予想されます。

  • 30系の予測:底値を探る展開。後期モデルでも300万円を切る個体が増え、より身近な存在に。
  • 40系の予測:2027年にかけて「新車価格割れ」の個体が増え、定価以下で中古が買えるようになります。

今が売り時?買い時? ファミリー目線で考える

  • 買う人:30系狙いなら「今」がチャンスです。程度の良い個体が残っているうちに決断しましょう。
  • 売る人:30系オーナーは、さらに相場が下がる前に早めの売却を検討してください。

まとめ|アルファード相場の「見極め方」

アルファードの相場は「生モノ」です。以下のポイントを意識して、賢い選択をしましょう。

  • 底値サインをチェック:在庫数が安定し、新車納期が半年以内なら相場は落ち着いています。
  • 生活スタイルで判断:予算重視なら中古の30系、長期的なコスパ重視なら新車の40系がおすすめです。
  • 情報のアップデート:ディーラーの話だけでなく、実際の市場価格を自分たちの目で確認し続けましょう。

今回の調査で、我が家が狙うべき一台も見えてきました。皆さんのカーライフが、納得のいくものになることを願っています!

参考文献:トヨタ自動車公式、一般社団法人日本自動車販売協会連合会データ、各中古車販売サイト相場情報(2026年調査時)

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