ここでは日産セレナとホンダのステップワゴンのそれぞれの特徴やメリットデメリットについて比較しています。
カタログの数値等に加えて、私が実際に試乗してみて体感したことなども個人的な感想として入れています。
セレナとステップワゴン、どちらを購入するか迷ってる方はぜひ参考にしていただけたらと思います。
ファミリーカーとしての比較項目
ガソリン車かハイブリッド車かe-power車か
ホンダのステップワゴンに関してはガソリン車とハイブリッド車ですが、日産のセレナに関してはs-ハイブリッド車とe-power車になります。
セレナのs-ハイブリッド車とe-power車に関しては、燃費性能から言ってもステップワゴンのそれぞれガソリン車とハイブリッド車とだいたい同じ。
どちらも、価格差が50万円ほどで燃費性能も同じぐらいになっているからです。
ハイブリッド車とe-power車のほうがいくら燃費がいいといっても、それだけで50万円の価格差はなかなか埋められません。
最終的には、価格とハイブリッドやe-power車の走行中の静かさや、乗り心地の快適さなどで判断することになります。
7人乗りか?8人乗りか?
セレナもステップワゴンもそれぞれ7人乗りと8人乗りがありますが、ステップワゴンに関しては8人乗りにすると2列目が一体化しているベンチシートなので、2列目から3列目の移動する際のウォークスルー性やシートアレンジといった点では犠牲になってしまいます。
一方セレナは、8人乗りなっても2列目の真ん中が着脱自由になっているので、使わない場合には2列目がしっかりと独立したキャプテンシートになります。
ここが非常に大きいので、ステップワゴンに関しては7人乗りがオススメで、になってきます。セレナに関しては価格は少し上がりますが8人乗りの方がオススメです。
車体の大きさ、室内の広さ
車体の大きさ
長さ(mm) | 幅(mm) | 高さ(mm) | |
セレナ | 4690 | 1695 | 1865 |
ステップワゴン | 4690 | 1695 | 1840 |
車体の幅、長さともに全く一緒。
車体の高さだけは、セレナの方が若干高くなっています。
ステップワゴンの方が重心が少し低く、走行安定性に多少関わってくるのかなというふうに思います。
室内の広さ
長さ(mm) | 幅(mm) | 高さ(mm) | |
セレナ | 3240 | 1545 | 1400 |
ステップワゴン | 3220 | 1500 | 1425 |
室内の長さと幅ともにセレナが若干大きくなってますね。
ただ、特筆すべき点として先ほど紹介した茶代の大きさではセレナの方がたかさかたかったのに対して、室内空間ではステップワゴンのほうが高さが高くなっています。
どういうことかというと、ステップワゴンのほうが床が低く低床化になっているため、車の大きさ自体は高さが低いのに対して、室内空間は広々と取れているということになります。
今は低いということは、乗り降りもしやすいですし、重心が低くなり倉庫の安定性も高くなります。
デザイン性、ボディカラー
デザイン性に関しては、個人的にはステップワゴンのほうがよいかなというふうに思いますがこの辺は個人の好き嫌いで分かれるところですね。
たらしい、ステップワゴンのスパーダ、セレナなのハイウェイスターと言った特別仕様車に関しては、どちらもスタイリッシュな感じになっていていいと思います。
ボディーカラーに関しては、やはりそれぞれ白と黒が人気のようです。
最終的な売却時の査定まで考えてる方は、よほどこだわりがない限り白と黒の人気からにしておく方が無難です。
購入価格と値引き額、売却価格
購入価格に関しては純粋な車両価格で、ステップワゴンスパーダが290万円弱。
日産セレナのハイウェイスターが330万円弱とセレナのほうが40万円ほど高くなっています。
値引きに関しては、やはりそれぞれ販売店によって違ってくると思いますが、なぜかというとホンダの方が渋くはなってくると思います。
ただし、セレナのe-powerに関してはこの記事を書いてる2018年の7月現在でまだ発売されて間もないということで、値引き額が極端に期待できなくなっています。
反対に、s-ハイブリッドに関してはその反動で値引き額も期待でき、e-powerとの価格差を比較してお勧めするので販売店も降りやすくなってるんです。
売却価格に関しては、実際の残価設定型の見積書に書いてある最終回の支払い金額を比較してみます。
それぞれ日産セレナのハイウェイスターと、ステップワゴンのスパーダとの比較ですがセレナの方が5年後の売却額がおよそ132万円。
ワゴンのほうは99万円とおよそ30万円となっています。
ただし、購入価格がセレナの方が40万円ほど高くなっている点を考えるとトントンかステップワゴンに少し分があるかなといった感じです。
3列目シートの快適性、収納性
三列目シートに関しては、どちらも大人が乗っても十分な広さのシートになっています。
収納性に関しては、セレナが左右にはね上げ式、ステップワゴンが床下収納になっています。
左右にはね上げ式の場合には床下収納が使えますが、ステップワゴンのほうに床下にスッキリと収納できた方がデットスペースなく室内を広々と有効に使えるのは確かです。
また、3列目シートの収納のあり方ですがそこに関しては、ワンタッチで女性でも力を入れずに簡単に収納できる一方、セレナに関しては収納したり出したりする前に結構力がいります。
特に女性が1人でやるとなった場合には、セレナの3列目シートの出し入れはかなりキツイかなというふうに思いました。
荷室の大きさ、バックドア開け方
荷室の大きさに関しては、セレナの方が幅広いですが室内の高さはステップワゴンのほうが高くなっていたりするので、数字的なところ見ていくとなかなか分かりづらいですが、体感としてはセレナの方が少し狭いかなというふうな気がしました。
バックドアの開け方は、ステップワゴンが横開きでコンパクトに開けられます。対してセレナの方は上半分がパカッとコンパクトにけることができたり、どちら後ろが狭い場合にドアが開けやすい工夫がされています。
ステップワゴンのほうは横開きなので、ベビーカーや自転車が倒れたままそのまま入れるたりといった利点があります。セレナのほうは、上半分がコンパクトに開くので荷物が一般的にもちょいちょいと上から入れることができたり、たくさんの荷物が入っていた場合今度は開けるときに雪崩のようにだだーっと一気に流れてくる心配がなくて良いですね。
それぞれに特徴と与井店があるので、この辺は購入する方がどういう使い方をするかによってどちらがより良いのか分かってくると思います。
スライドドア
どちらもワンタッチで開くパワースライドドア作用していますが、足をかざすだけでスライドドアがくフリーハンズスライドドアもオプションでつけることができます。
ただし、セレナに関しては両側ハンズフリースライドドアがつけることができますが、ステップワゴンに関してはおそらく片側しかオプションでもつけることができません。
また、日産は結構このハンズフリースライドドアを押してますが、ホンダに関しては「いりますかね?」とあまりお勧めしてこない営業マンが多かったです。ホンダはごちゃごちゃとオプションをつけてシャレオ価格を上げるよりも、最低限のものは標準装備につけて出来るだけ価格を抑えて営業していくというスタイルなのかもしれません。
安全性能・走行サポート性能
安全性や走行サポート性能についてですが、自動ブレーキや前の車の車間距離の調整、車線をはみ出しそうになった場合のハンドルの調整などはすべてのグレードにホンダセンシングとして標準装備されています。
対してセレナのほうは、自動ブレーキに関しては標準装備ですが車間距離調整や斜線張出しのハンドル調整などオートパイロット機能に関してはオプションとなっています。
また、日産のほうはオプションを1つずつつけるよりもいろいろとまとめてセーフティパックでつける方がお得になっていますが、そういったごちゃごちゃといろいろ抱き合わせで付いてくるのが鬱陶しいという方もいるかもしれません。
最終的にはあくまでオプション料金と値引き金額などを含めた合計金額で判断するべきですが、ホンダの方が標準装備では堅いですし、オプションはいる人だけつければいいという潔さみたいなものも感じます。
まとめ
ステップワゴンのほうが車両価格も安いですし、オプションをつける前の標準装備の状態でも必要なものはしっかりと揃っているなというふうな印象です。ただ、その反面値引き額などはセレナと比べて渋くなってきますし、オプションも含めた機能の多彩さで言えばセレナの方に分があるのかなと思います。
どちらも自動ブレーキやオートパイロットなど、先進的な技術を導入していて、子育て世代にとっても便利で助かるといった機能も豊富についています。
ガソリン車の性能に関しては、ステップワゴンが1,500CCのダウンサイジングターボがついてることにより、停車時から発車するときの滑らかさは気持ちいいですし、排気量が小さいことにより年間の自動車税が5千円安くなることもメリットの1つ。ただし、ダウンサイジングターボは燃費が悪くなることも懸念材料としてあります。低重心による走行安定性も魅力です。
セレナに関しては、各シートにUSBソケットがあったり、実はかゆいところに手が届くといった機能がついていたり、一つ一つのオプションがまとめてパックになってお得になっているといったところがいいですね。
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